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1.
かみさまは、どこですか。
2.
かみさまは、どこですか。
道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
船で行きました
ああ、あの空へです
あの、虹の橋をくぐって行きました
雲の波に乗って・・・・
星は夜光虫のようでした、まるで
月は灯台のようにあたりをてらしていて・・・・ ....
メール
メール大臣
反メール
メール子
にわかには信じがたいことかもしれないが、育児の最中に、自宅の電話線を抜いている主婦は多い。同時に彼女たちは、インター ....
星砂の手紙を
ひとに送ったことがあります
便せんを折って
さらさらと封筒に注いで
指先かすかに潮と日差しの匂い
やがて返事が来ましたが
便せんにささっていたとか
ぶち ....
なぞる
ことしかできないんじゃないかな
あなたの窪みに合わせて
指先でゆっくりと
なぞる
あなたの言葉の輪郭を
胸の中の悲しみを
胃の腑を
なぞる
すると
何かが
うつってくる
....
朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない
ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
夕闇に
かみひこうき
投げて
どこまで
飛んでいって
くれるのか
と
思い
を
馳せる
季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい
ふと
隣に居な ....
始まりの声に耳をすませば
それは静かでも力強いことに気づく
あなたは
不確かな未来を希望にからめて
堅く結んだ約束を口ずさむ
こぼれたいくつかは落下して砕け散っても
受け止めたいく ....
アンタが好きだ
沈丁花の匂いの帰り道で
キャラメルの空き箱拾って
情けない顔して帰ってくる
アンタが好きだ
ウルフカットの茶色い毛先
退屈そうに指先で玩ぶ
アンタが好きだ
色エンピツい ....
本日の天体の運行は非常にスムーズです
秩序を保ち 地球が遠くに
このピアノの音はあそこまで聞こえないんでしょう?
そうだよと大きな暖かい手
小さな地球世界の草原から
夜に向かって芽が ....
雪は雨の背を見て降り
雪の微笑みを見て昇る
つむぎ つむぎ
手わたす手のひら
むすび むすび
つながる手のひら
光に織られた光をまとい
午後の原を梳くように
踊りは ....
そら に わ
ゆび で かいて
わたし の へや
すっかり ながれて
みえなくなる けど
ずっと かお あげて
そこへ きっと
すわって
そよいで
ながれて ....
徴兵された兵士のように
寒い目をしてあなたは通路を行く
改札を抜け再び階段を降り
あなたの目が地下鉄に乗る
と、私の目だけが置き去りにされる
壁にはたくさんの色あせたポスター
その ....
そういえば、と
一行で綴られた手紙を
まだ読み終えていないことに気付く
しん、と
静まり返った日には
覚めない雨が降っていなくても
どこかで
音がするものだから
....
失いかけた
午後の空白から
歌が聞こえる
「バイバイ」と言っているんだね
とどまらない風が連れて行く
小さな声の始まり
先端が少し冷たい
君のフライングが
....
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った
この間、久しぶりに友人と飲んだとき
ずいぶんとしあわせそうな顔になったじゃないかと言われた
そのセリフの半分が
励ましだということを
僕は知 ....
ひるがえる
水の分子
玉となって
雨となって
降りそそぐ
鳥でさえも
ひるがえる
水の玉に
水のために
ひるがえり
ゆっくりと落ちてくる
空を見る
地に視線を落とす
ひる ....
封筒のいのちが燃やされた朝
高い樹木は舌のかたちに風に揺れ
戦争に行ったままおとうさんは
還ってきませんでした
硬いあおぞらで何かが倒れます
夢の森はいまでも神聖なままですが
月だけが ....
これは
世界でいちばんちいさな水玉です
小さな銀の河の
畔に生まれた美しい水玉です
ルリカワセミが飛び立ったあとに
青い羽のその色だけが残りました
カワセミは もういません ....
虚無をまとって闇を隠せば
それは限りなく深い透明のように見える
あなたは
自分を見せることなく
優しさを浮かべた瞳で見つめる
僕は
その優しさの結晶に自分を映す
一つの優しさ ....
石鹸 ストロー 含ませて
空 へ。
虹の円 数秒の悦楽
風の強い 晴れた 薄青へ
飛んで 行け。
儚い 宙と 思慕
「そのうち」
....
狂うがままに放たれた色
花びらは
その身をくるむことなく背景を抱く
自ら屈してしまいそうな首をしならせて
けれど
滑らかな曲線はこちらに向かって投げ出され
それを支えようと身 ....
久しぶりな人が
久しぶりな人と
変わらない駅前について
言葉を行き違わせている
懐かしいことを
懐かしいわねと
ちぐはぐな空模様で
どこまでも笑っている
継ぎ接ぎの服は、いつも ....
静寂が満ちるのを待つ
あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている
手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
張りつめた風の端
やわらかい記憶の糸をほどけば
泣いてしまうかもしれない
あなたは
ほころぶ桜の薄い花びら
その散り際の光景を思い浮かべるとき
過ぎた時を惜しむ眼差しで
未来を見つめ ....
携帯電話で話しながら
「近くのはずなんだけど、、、わかるようにスッキップしてみて」
と言われて正直にスキップする僕は
どうしょうもないバカだ
そんな僕を見て
君が笑ってくれ ....
その女の人は、ずいぶんと寡黙な人で
その寡黙さが
しきりに語りかけてくるのを
熱心に聞いていた
薄い手のひらでくるまれた
さらに繊細な指先は
紙袋のひもに引き伸ばされて
青く静止して ....
埃を振り払う
ような、仕草で
無駄に積もった言葉を落とす
指先でそっと拭き取れるくらいの
そんなくらいでも、涙に変わってしまったりする
流星のようなさよならで
ほんの一瞬で暖かいくらい ....
道順を、思い出している途中
まだまだ、窓が開かないので
軋むような音が聞こえて
当り障りの無い、そんな
眠れない夜がありました
覚えている
草の葉の匂いと
爪先立ちで空に消え ....
あれから、もう何年経ってしまったのか
思い出したくないような そんな気持ちで
今を生きていることを 許してください。
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