すべてのおすすめ
こんなこと、考えたことない?
朝、病院に忍び込んでさ、
まだ眠ってる患者さんたちの、おでこんとこに
ガン、ガン、ガンって、書いてくんだ。
消えないマジック、使ってさ。
ヘンなオマケ。
でも ....
冬の窓辺に立つ
枯木立の間から
キラキラ笑いながら
転がり出てくる子供達
寒そうな雲間を
名前も知らない鳥が
矢印になって渡っていく
冬の窓辺に立つ
だぶだぶの
....
カマキリのハーモニカが落ちていた
とても小さなハーモニカだった
むかし見せてもらったものと
同じ形をしていた
困っているといけないので
姿をよく見かける草花の側に置いた
数日後窓辺 ....
灰白のコンクリート剥き出し
絶えざる空爆に崩れ落ち
ひたひたと歩み入る
自らの内部の裸形の現に
善きもの美しきもの
霊性の花束を
自らの意志を以て投げ入れんと
破水し獣声荒れ狂う乱打 ....
赫赫たる蒼穹に舞う翡翠の影、 羽摶き一閃、風を裂く翮の響。 風韻濃密なる虚空に、その声は如き翡翠琴の奏。 哢声は黄鐘調に流れ、 万象の縫い目を紡ぎ、永劫の詩篇を描く。蒼茫たる雲海を翔けるそれは、 神霊 ....
大岡 信先生のもっとも印象的な思い出は、ぼくの目をまっすぐにお見つめになられたその大きなお瞳です。その先生とはじめてお目にかかったときに、つぎのような言葉のやりとりがありました。先生が、「きみが ....
先生にはじめてお目にかかりましたのは、もう十年ほども前のことになりましょうか。ユリイカの新人に選んでいただいた年のことでした。場所は、新宿の駅ビルにある PETIT MONDE という喫茶店の中でし ....
あるとき、atom、つまり、「原子」という言葉が、ディキンスンとホイットマンの二人の詩人の詩に使われているのを発見して、これは、おもしろいなと思ったのである。それというのも、当然、この二人の詩人 ....
一行目が二行目ならば二行目は一行目ではないこれは偽である
二行目が一行目ならば一行目は二行目であるこれは真である
三行目が一行目ならば二行目は二行目であるこれは偽である
四行目を平行 ....
「地底者の花」
怯えているものがあったのだ
それは今でも思い出すと悲鳴を上げたくなる
その苦しみは私だけだと思うほどであった
そこには花のようなものはなかった
蝉の鳴き声が聴こえるばかり ....
いま、わたしは、西院というところに住んでいるのだが、昨年の三月までは、北山大橋のすぐそば、二十歩ほども歩けば賀茂川の河川敷に行けるところに三年間いた。その前の十五年間は、下鴨神社からバスで数分の距離 ....
{ルビ形象=フオルム}を一つ一つとらえ、それを書物のなかに閉じこめる人びとが、私の精神の動きをあらかじめ準備してくれた
(マルロオ『西欧の誘惑』小松 清・松浪信三郎訳)
言葉ができると、言 ....
ロマン人は、馴れ合いを嫌う。
簡単に許されることを、嫌う。
マロン人は、馴れ合いを好む。
簡単に許されることを、好む。
そんな両者にとって対立を深める時代が、やってきた。
えーがな狂の時代だ ....
「私の生涯を通じて、私というのは、空虚な場所、何も描いてない輪郭に過ぎない。しかし、そのために、この空虚な場所を{ルビ填=うず}めるという義務と課題とが与えられている。」(ジンメル『日々の断想』66、 ....
悪夢を見る男がいて、そんなの勝手でしょとなる
悪夢を見るのは人の勝手だから、そんなの勝手でしょとなる
本当に、そうだろうか?
本当に悪夢を見るのは、その男の勝手だろうか?
男の名前は浅井龍 ....
どこで夜ははじまるのだろう?
(リルケ『愛に生きる女』生野幸吉訳)
夜は孤独だ
(ブロッホ『夢遊の人々』第三部・七七、菊盛英夫訳)
めいめい自分の夜を堪えねばならぬのである。
(ブラ ....
──韻律と、それを破壊するもの/詩歌の技法と、私詩史を通して
ころげよといへば裸の子どもらは波うちぎはをころがるころがる
相馬御風の歌である。それにしても、「この音は何だ」( ....
きみの王國と、ぼくの王國を秤に載せてみようよ。
新しい王國のために、頭の上に亀をのっけて
哲学者たちが車座になって議論している。
百の議論よりも、百の戦の方が正しいと
将軍たちは、哲学者たちに ....
枯れ葉が、自分のいた場所を見上げていた。
木馬は、ぼくか、ぼくは、頭でないところで考えた。
切なくって、さびしくって、
わたしたちは、傷つくことでしか
深くなれないのかもしれない。
あれは、 ....
夢は別の世界で
自由なのに束縛されて
真夜中の街に出た
街はもうひとつの世界で
お金がなくても
歩いているだけ でも
楽しかったはずなのに
休まる場所が見つからない
暗い歩道に ....
ぼく、うしどし。
おれは、いのししで
おれの方が〝し〟が多いよ。
あらら、ほんとね。
ほかの〝えと〟では、どうかしら?
たしか、国語辞典の後ろにのってたよね。
調べてみましょ。
うう ....
カバ、ひたひたと、たそがれて、
電車、痴漢を乗せて走る。
ヴィオラの稽古の帰り、
落ち葉が、自分の落ちる音に、目を覚ました。
見逃せないオチンチンをしてる、と耳元でささやく
その人は、ポ ....
ちょっといいですか。
あなたは神を信じますか。
牛の声で返事をした。
たしかに、神はいらっしゃいます。
立派に役割を果たしておられます。
ふざけてるんじゃない。
ぼくは大真面目だ。
友だ ....
灰白に濡れ光り筋立つ
幾つもの鍾乳石に這いつくばり
辿り進んでいるうち何時しか女が道連れに
ニコッともせず先をいく女の
その剥き出しの背骨の
やはり筋立ち浮き動くを見入る内に
脊椎の筋 ....
自分だけが似合っていると思っていると思われていても気にしないけどブラックイズビューティフルを普段着で普通に着ている私なんかではそろそろ誰かが自称詩人は凄いブランドを立ち上げても着こなせるのかな
ai ....
私の言ってきたことは、過去の人たちが既に言ってきたこと
私のやってきたこと。考えてきたことは、過去の人たちが既に考えてきたこと
星と星。点を線で繋ぎ合わせ、不思議な星座を無数に作る
星と星の数だ ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
陽の光がさみしい それは
常緑樹の隙から洩れ来る
ひとつの悲しい思い出
私は一人
誰といても一人
木を眺めても
火を焚いても
風音に紛らわせ叫んでも
私は一人
そして
そう ....
夏
白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ....
なにをつくっているの?
なみをつくっているよ
それはたいそうむつかしそうだね
そうでもないさ
るるるは上にいく
りりりは下にいる
ただそれだけだよ
室町 礼さんの自由詩おすすめリスト
(236)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
『グァバの木の下で』というのが、そのホテルの名前だった。
-
田中宏輔
自由詩
9+*
25-2-2
冬の窓辺
-
夏井椋也
自由詩
11*
25-1-31
届くもの
-
たもつ
自由詩
3
25-1-30
詩想、浜辺にて_
-
ひだかた ...
自由詩
10*
25-1-29
衒学鳥
-
中沢人鳥
自由詩
3*
25-1-28
まっさらな直線、「凧の思想」_──大岡_信のこの一篇
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-1-26
de_verbo_ad_verbum_/_nihil_int ...
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-1-22
語の受容と解釈の性差について──ディキンスンとホイットマン
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-1-19
百行詩
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-1-19
地底者の花
-
林 理仁
自由詩
3
25-1-16
THE_GATES_OF_DELIRIUM。_──万の川より ...
-
田中宏輔
自由詩
9*
25-1-15
LET_THERE_BE_MORE_LIGHT。_──光の詩 ...
-
田中宏輔
自由詩
9*
25-1-14
ロマン人とマロン人
-
鏡文志
自由詩
4+*
25-1-12
WELCOME_TO_THE_WASTELESS_LAND。 ...
-
田中宏輔
自由詩
9*
25-1-12
悪夢
-
鏡文志
自由詩
4*
25-1-9
IN_THE_DEAD_OF_NIGHT。──闇の詩学/余白 ...
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-1-8
ATOM_HEART_MOTHER。
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-1-4
王國の秤。
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-1-3
むちゃくちゃ抒情的でごじゃりますがな。
-
田中宏輔
自由詩
17*
25-1-1
見つめなおし
-
足立らど ...
自由詩
13
24-12-30
木にのぼるわたし/街路樹の。
-
田中宏輔
自由詩
14*
24-12-30
頭を叩くと、泣き出した。
-
田中宏輔
自由詩
12*
24-12-29
みんな、きみのことが好きだった。
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田中宏輔
自由詩
13*
24-12-27
女顔と夢観の座椅子
-
ひだかた ...
自由詩
4
24-12-25
ブラックイズビューティフル
-
足立らど ...
自由詩
6*
24-12-25
星
-
鏡文志
自由詩
4*
24-12-24
高野川
-
田中宏輔
自由詩
20*
24-12-24
陽の光
-
Giovanni
自由詩
11*
24-12-23
夏の思い出。
-
田中宏輔
自由詩
17+*
24-12-22
それだけのはなし
-
wc
自由詩
15*
24-12-20
1
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3
4
5
6
7
8