すべてのおすすめ
赤い葉が 二、三枚
枝に残っている
ここに
光が建っている
秋 水辺にいるみたいに
薄く 目を開けて
飛沫を 頬に浴びて
目隠しされて
誘われるまま階段を上る
目隠しを解かれると
大きなキノコの上に
大きな芋虫がいて言う
キノコのこちら側とそちら側
どちらを食べても
もう子供には戻れない
知ってしまったこ ....
メディアリンチ
テレビにはもうあまり国民の信託がない
ナルシストでなぜ悪いか
精神科医にもあまり信託がない
客が離れていくのがわかるんだよ
怖いんだよ
寒くなってくる折
ご自 ....
そこに行けば、また詩人に会えるだろう。そう思って、葵公園に向かった。魂にとって真実なものは、滅びることがない。葵公園は、賀茂川と高野川が合流して鴨川になるところに、その河原の河川敷から幅の狭い細長い ....
あるきはじめてから
やっと息をすることを
感じたものだから
四つん這いにすすむことが
やっとで
匍匐前進した先で
どんなに頭を上げても
見えないものは見えないだろうなって
息が上がって ....
あんたは・・・
あなたは・・・
出だしで迷う
けれど
きっと
ビール片手に楽しくやってる
(ロックにを付け足す)
から
....
これはいつもどこでも
おこっていること
まいばんねむりながら
ねむりのうちに
いしきのしっかり
めざめてさえいれば
あしたをまつまでもなく
どよめくうみのどまんなか
なまなましくおもい ....
マガモがシベリアからやってきてはにぎやかに鳴いている
人造湖に多くの渡り鳥達が群れていた
赤い大きな橋のたもとにあった古い山小屋旅館は解体されて
長い年月に蓋がされた
昨日今日、ほぼ今年最 ....
貴方に、希望も与えない
闘う大義が無いなんていうことが、あるのだろうか?
怒りは、石ころ
いつでも足元に転がってる
蹴飛ばせ そして、踏みつけろ
理由という大義を探せ
私 ....
お花のかたちの穴が空いた
躰 心 かわいいね かわいそう
埃の積もった秒針 潰れたウジ虫
誰も知らない アーティスト
好きなものばかり 食い散らかして
破裂して死ぬ みんな
骨と皮 ....
寄る辺なき一本の傘をしっかりと差し
冬空の透きとほる青をわたりゆく者の魂
都会の地にたおやかな会釈の影をおとした
忙しく行き交う人々の誰一人として足を留めることなく
影は寄る辺なき余韻を残しな ....
古い白い花の蔭に
恋の嘆きをみていたむかし
チョコレートの銀紙を
折り畳みながら過ごした夜
なつかしい想い出は
楽しく稚い愛の物語
その震えも忘れてはいないけれど
....
ちいさい 秋も
おおきな 冬も
はくぎんいろの 抜けてあつめた
けだまに
ころころと まるくなるよ
あなたの ちいさくておおきな
迷いやふあんの中に
ほんの少しでも わたしが ....
目覚めの景色は死蝋を思わせた、ベルベット・アンダーグラウンドが小さな音で流れていた、それは右手に握られていた俺の携帯から聞こえているのだった、ここがどこなのか思い出せなかった、が、思い出そうという ....
蕎麦湯を飲んでいると
阿波踊りの囃子が遠くなった
昨日の昼のこと
投票に行ってから
「ブロークバック・マウンテン」を見た
昨日の夜のこと 昔の恋人を夢に見た
どんな夢 ....
もうしばらく帰ってはいませんが
わたしの こころは
いつまでも 故郷の山にあります
あの頃の 濡れた土の匂いが
わたしの こころに
ゆっくりと 層をつくるのです
ずざ ずざ ずざ ....
まのぬけた青空が
街にかぶさっている
ニュースは底抜けにあかるく
うすっぺらいコーヒーをのむ
燃え尽きたかに見える炎がベッドのなかでもう一度あがろうとしている
夢殻を つまんで捨てる ....
ここに ぼくがいて
ここに あなたがいる
それ以上の意味はない
あなたとぼくは グラタンを食べる
あなたとぼくは お昼寝をする
それ以上の意味はない
あなたは 水色が好きらしい
....
今朝はとても冷えるから
立ち食いそば屋に立ち寄って
月見でもしながら喰い温ったまり
そろそろ そろそろと出掛けるか
(お婆さんの雨傘が
眼前でとても低く揺れて居る
顔は傾き僅かに覗き ....
実としずくは出会い
抱擁し
いま互いを手放した
実は朱く燃え
しずくは銀光を放ち
確かに交じり合い
なにかを残し
なにもかも忘れ
雨はみぞれに変わり
鼻孔に冬が立つ
も ....
間違って、鳥の巣のなかで目を覚ますこともあった。間違って? あなたが間違うことはない。Ghost、あなたは間違わない。転位につぐ転位。さまざまな時間と場所と出来事のあいだを。結合につぐ結合。さまざ ....
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
許されるべき者なく 許されるべき者なく
許される者、ありん
天の理に、救いを求める人々へ
天の理に、救いを求める人々へ
愛さ ....
ユキノシタが食べれると知って
そわそわする
夜の街燈はいつも
何かを考えている
光を灯すだけでなく
決して暗いことばかり
考えているわけではない
夜の街燈の思考が閃いて
宇宙が一輪の花になる
あまりの果てしなさに
自分の孤独を感 ....
あなたしか、いないんだ
待ってください。
あなたしか、いないんです
時は、流れ、流れ、流れ、つづけ
すべては、変わる、
変わる、
変わる。
もう
ちょっと
....
街は今
昨日を忘れた 月曜日の静けさ
誰もが 消えた そこを
弱い流れの川が流れる
みんなどこかに行っちまった
だけど思い出さえ持たない
大人たちは
あれからどこに行ったのだろ ....
やがては海に還り
また雨になるだろう
けれど
地につく足は日々の中
飛べないのだから
歩きます
マッハでまわる地球の上を
....
「最近のカローラ、乗り心地良いね」
「あ、これ、メガーヌっていう車です」
出席するだけの会議のあと、家まで送ってもらい、
黄色いルノーを国産車と勘違いしてしまった
そういやあ、ヤリスとプジ ....
言葉を追う人は何故、言葉を追ってしまうのだろう。
言葉は手に入れた後、待つことで自分のものにしていくことが出来るというのに。
サッカーボールをいじり遊ぶ。
いじって遊ぶ間、上手くものにし ....
AIは人間ではないはずなのに
AIが作った詩のほうが普通の
詩読み人には好まれる
私達詩サイト詩読み人は
AI詩はいまだ未詩である と
知っているから驚かないけど
AIの作った ....
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