すべてのおすすめ
夏空を仰ぐやけふも降らるるか

樹々{ルビ並=な}べて{ルビ草臥=くたび}れてゐし夏の庭

ニアミスの姉と妹の夏帰省

光線の具合よき朝ジニア撮る

にわか雨竿に干したるままにして
来し夏や強く脈打つ波濤かな 玄関の蚊取り線香{ルビ超=ちょう}ジャンボ

夏バテやパソコンスマホカメラ{ルビ皆=みな}

ご近所さん忘るる程や{ルビ冷房裡=れいぼうり}

担当の{ルビ漢=をとこ}真白き腕の夏

 ....
山里の産直カマスいと太し

猫の来ぬ高き{ルビ枝=え}に干すカマスかな

今朝もまた飽かず数ふる茄子の花

きのうまでプラムの接客今日の客
鯛そうめん郷土料理の昼餉かな

冷汁の味噌と魚は地元産

地消地産えひめ米買ふ梅雨さ中

{ルビ小=ち}さき{ルビ枝=え}に長茄子の花{ルビ濃=こ}むらさき
青柿や傘に雨音ざわざわと

一輪も{ルビ徒花=あだばな}のなき茄子の花

紅梅の梅まるまると砂糖漬け

客の居ぬ夏の温泉ひとりじめ
汚れてる その本性に 辿り着く

君の愛 ない時いつも 不安定

君の影 いやらしくてさ 情けない

怒る顔 心地よくしか なりゃしない

冬の朝 冷たい身体の 悲鳴かな

 ....
臆病で ここにあなたを 感じてる

 
回想よ お前の罪は 薔薇の色


恥を知れ 愛はそこにが 怖すぎて


嘘つきな 仕草の裏に 恋心


正直に 闇を言えてた 頃もあ ....
湖と 見間違えそう 君の宇宙(そら)


公園で 木漏れ日溢れ 君の色


泣いてたね 嘘の夜空は ロマンかな


愛を知り 優先したのは 恋だった


信じそう 幻影 ....
撮影の許可とる「あ・うん」夏釣場

青葡萄膨らみを増す三房なり

梅雨入りや今朝の雨音閑かなる

培ひし友情絶つや青嵐
子から親 親から子へと渡す紙

特製のレシピにかすむ走り書き

先達を追いぬいた朝ことば無し

その枝に咲いた花にも意識して
家守る{ルビ祠=ほこら}と{ルビ三十年=みそとせ}百合の花

開け放つ二階の座敷{ルビ梅雨入=つい}り前

夏空の水面に映る{ルビ水鏡=みずかがみ}

{ルビ老鶯=ろうおう}の鳴き音のあり ....
ドクダミの白波の如く群生す

今朝も未だくちなしの花白きまま 

青葡萄初生り{ルビ十房=とふさ}に懸けにけり

切れ味のよき花挟夏の{ルビ畑=はた}
蒼風薫   2021.7.7

七月の猫に大好きと言ってみる

かくれんぼニコンの中の君の虹

薫風や君のバイクのエンジン音

僕の場所猫に譲った夏の椅子

ジャスミンと葉擦れと君 ....
道の駅五月の鯛に鱗あり

冷素麺ふたりで食ぶはいと旨し

親友の手術を祈る五月尽
喉元にナイフ押し当て憂国忌

三島忌にアメリカ兵を斬首する

懐に爆弾隠し憂国忌

初時雨髪の雫を口で吸う

朝冷えに少女の肩を抱き寄せる

憂国忌バーガーショップに立て籠もる
 ....
くらやみを睨む猫とも交感す

手袋の厚みこそ君のアリバイ
さくら笑ひかなしさ忘るるこのひととき

はるいろのはなびら舞いておどりたる

あおぞらにさくらの枝葉ひろげたり

瞳(め)に映る若葉薫りて胸騒ぎ

梅雨もよう読経混じりて響く音

 ....
むらさきに凍る涙の出どころよ 薄すぎて困るといううちなんちゅ

もう誰も居ない教室 一輪花

三十はしらふで生きた会社員

逢う人はいつも初だと思いおく
溢るるは白紙にも似て時雨の日 冷えた指この世の果てがそこに居る


イヤホンの中で無限の春に会う


目蓋から水だけ落ちる安定剤


小指から溶けて旅立つ子供の日


指先に見覚えのある夏の雪


視 ....
今深く吸い込む息と共に死ぬ


キスをする過ぎゆく秋の弔いに


電話越し雨降る音を声にする


街灯をむなしく映す窓の雪


重力に負けたわたしに雪が散る


椅子を引 ....
長らえてふと懐かしい部屋の壁


月曜日、仏壇に蝿が来ている


ひとつだけ秋空に乞う生きる意味


鬱の字で冷えたカルテを陽が包む


詩や歌と同じ濃度の息を吸う


 ....
ほろほろと

独り飲む酒

肩を抱く
キッチンに一人っきりの秋思かな


祖母の手がせっせせっせと栗磨く


宵の秋コーヒー淹れて猫の横


まず今日の今を生きたし十三夜


温(あたた)め酒となりの部屋も灯りおり ....
路地裏の色なき風の通り道


コスモスの現れて消え君の町


栗拾いひとつぶ持って帰り道


草の絮あしたの風は明日吹く
小鳥来て猫が爪研ぐわが窓辺


「がんばれ」とかなかなから手紙が届く
華奢な花 ひらひらひらり 風に揺れ
薄っぺら これからふうと 膨らます
くるんとね 巻きひげ しれっと寄り添って
まだ開けない 緑の袋 ハッピーハッピー
内緒だよ 風船の家 ハートのお猿
競 ....
{引用=箱舟の乗り合い名簿の吾が名消し}
森田拓也さんの俳句おすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏は来ぬ- けいこ俳句7*25-7-11
波濤- りつ俳句3*25-7-6
無人の夏- けいこ俳句4*25-7-4
さかなとやさい- けいこ俳句5*25-6-29
わが町を愛す- けいこ俳句6*25-6-25
六月の涼- けいこ俳句5*25-6-16
恋俳句_3- 林 理仁俳句4*25-6-11
恋俳句_2- 林 理仁俳句3*25-6-11
恋俳句_- 林 理仁俳句3*25-6-11
- けいこ俳句5*25-6-9
ときは流れて- 足立らど ...俳句3*25-6-7
梅雨入り- けいこ俳句5*25-6-6
瑞々しい六月を詠む- けいこ俳句6*25-5-31
叙情文芸180号俳句- 梅昆布茶 ...俳句725-5-29
美しき五月の終り- けいこ俳句4*25-5-25
憂国句集- 花形新次俳句324-11-24
二句- 落とし子俳句2*24-11-23
四季の句- 栗栖真理 ...俳句2*24-11-21
_- 落とし子俳句2*24-11-21
しらふ- 足立らど ...俳句5*24-11-20
時雨- はるな俳句224-11-13
死後の世界で会いましょう- 由比良 ...俳句2*24-11-12
明るい闇に包まれて- 由比良 ...俳句3*24-11-7
心の濃度- 由比良 ...俳句4*24-11-3
- レタス俳句7*24-9-16
しっぽがほしかった- もっぷ俳句521-8-12
風の通り道- もっぷ俳句420-10-9
がんばれ- もっぷ俳句120-8-13
焔俳句_2__風船葛(フウセンカズラ)10句- 鵜飼千代 ...俳句14*17-7-27
うらはら- もっぷ俳句611-9-18

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