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きみの柔らかな手のひらで
冷えた肩を包んでくれたなら
ぼくは大空を舞う鳥になる
高く 高く どこまでも
澄みきった空を目指し
青く溶けて自由になれる
やがてあたりは暗くなり
たくさん星が ....
きみの何気ない頬笑みでぼくは生かされている
交差する熱視線は刹那から永遠に続くと思った

きみの手のひらはとても柔らかく暖かくて
冷たいぼくの手を優しく包んでくれた
戸惑うぼくの頬は少年のよ ....
トコトコ トコトコ 路を拓いて歩いてきた
山あり谷あり色々あって生きてきた
雨の日も風の日も晴れた日も

トコトコ トコトコ 路を拓いて歩いてきた
路端にはいつも美しい花々が咲いていて
乾 ....
成層圏を脱出してから
どれほど経ったのだろう
宇宙の果てまで
まだまだ遠く届かない
来世という未来に託すしかないのか

路傍の石ころに生まれ
泥に生まれ
虫に生まれ
魚に生まれ
豚 ....
私は私で

他の誰でもない

通じない言葉に疲れて

スマホを放り投げた朝の散歩道

きみは私を処刑しようと決めた
消えそうで消えない{ルビ数多=あまた}の古傷が

今夜は特に{ルビ疼=うず}いている

闘いに明け暮れた若き日々

今宵はフラッシュバックに襲われて

モノクロ映画のような夢を観るだろ ....
一粒の{ルビ生命=いのち}が生まれ
光年の彼方からやってきた
柔らかく強靭なその現象は久遠を説き
四苦八苦に囚われない法理を示し
煩悩即菩提を表した
苦の中に楽があり
楽の中に苦がある
 ....
ほんのり白い{ルビ繭=まゆ}のなか

疲れた夜に横たわり

ゆっくり静かに沈みます

外界のざわめきが届かぬように

繭を編んで眠ります
二両編成の電車を降りて
乾いた白い路を真っ直ぐに進む
いったい何処へ行くのだろう
てくてく歩いてゆくと
荒波寄せる岸壁に{ルビ聳=そび}える
古い灯台が観えてきた
ぼくは左腕に巻かれた包帯 ....
秋空に 

流れる雲を

眺めては

ひとり路ゆき

涙ひまなし
ぼくは斬首刑を執行された
{ルビ亡骸=なきがら}の臓物は白日のもとに晒され
医師はぼくの秘密を探ろうとした
だが 魂の在りかだけは解らなかった
真実は真実で何処にも逃げはしない
ぼくの悪行を ....
白いシーツに午後の陽射しが映る
暖かなベッドに横たわり
刹那に消える夢を観た

アイス珈琲を飲みほして
虚ろな時をやり過ごそうとしても
うつら うつらと首を振る

至福はすぐそばにいっ ....
木枯らしの渦巻く中庭で本を読んでいた
まだ蒼い銀杏の葉がページに挟まり{ルビ栞=しおり}となって
ぼくはそのまま本を閉じた
階段を昇りきると
磨かれた長い廊下は光り輝き
影を失くした透明な人 ....
わかっていたつもりが
何もわかっていなかった
わからないことが多すぎる

本をどれだけ読んだとしても
まいにち新聞とにらめっこしても
あまりにも知らないことが多すぎる
ならばひとつの事象 ....
きみはもう成層圏の彼方に飛び去った
手旗信号も届かない
ぼくは今日 言葉を失った
涙の果ては無言電話のノイズになって
闇へと散った
そう きみと二人
菜の花畑の向こうに碧い海を眺めたね
遠く水平線には洋紅色の貨物船が浮かんでいた
固く手を握りしめ
明日の行方を占った

きみの{ルビ華奢=きゃしゃ}な肩を抱きしめながら
 ....
磨かれた廊下に深海魚たちがゆらり
ゆらゆらとゆっくり泳ぐ
深い眠りに就いているのか
夢をみているのかわからない
天気予報では明日は雷雨
深海魚には予報も関係なくて
廊下をゆらゆらと泳いでる ....
この街の住人は
みな個性の固まりを持っていて
手のひらをこじ開ければ
様々な結晶が握られている

世間では狂気に満ちた街だという
ただ 
それを人に見られるのが恥ずかしいのか
面倒なの ....
柔らかな陽射しの中庭で
ぽつりとベンチに座っていた
ぼんやりとした記憶の狭間に
きみの面影が通り過ぎてゆく

あれから何回秋を繰返しただろう
水溜まりに突っ伏して夜明けを待ったあの日
ぼ ....
鳥になれ
輝く太陽をめざして
大空に羽ばたけ
自由な翼で何処までも
青い空に染まりながら
悲しみの地平をあとにして
やすらぎの風を受けて
成層圏の彼方まで飛んでゆけ
さあ 鳥になれ
 ....
こんな冷たい雨降る夜は
夢を見ないことがある

こんな冷たい雨降る夜は
とても寂しく人恋しい

濡れたアスファルトに街灯が映り
水溜まりのありかを教えてくれる
傘をさしては手のひら擦り ....
私という現象は何処から来て

何処に往くのでしょうか

月の女神に聞いても微笑むばかり

いま私は銀河を超えて

星巡りの歌をうたいます
彼女はゆらゆらと深海魚のように
磨かれた廊下を歩く
手のひらに握られたピースがあまやかに香った
休日の病棟はとても静かで
耳を澄ましてみても無音の廊下は揺るがない
空気は澄みわたり
光の廊 ....
想いは遥か

西のそら

朧月夜が美しい

聞かせてください

愛の歌
私という存在は

水面を浮遊するカゲロウのように

不確かな命の現象なのです

帰る処はありません

やがて透明に吸い込まれてしまうでしょう
涙の夜に沈んでしまいました

何かを伝えようにも声がでません

銀盤の月だけが頬笑みをくれました

冷えた肩を抱き締めながら

暗い{ルビ闇路=やみじ}をたどります
あの頃のぼくたちは
激しくて とても激しくて
激し過ぎて
互いに深い傷をつけあったね

きみはとても純粋で
長い黒髪が似合っていた

ぼくは酔って想い出話しをすると
きみは少女のよう ....
人は無量大数より多くの素粒子からできています

その刹那の明滅があらゆる行動となり

言葉も生まれます

解き放たれた言葉は素粒子を振るわせ

共鳴しながら滅びては生まれ

新たな ....
午前2時40分

潮が退くように彼方へと旅立った

彼女は母のような慈愛に溢れ

ぼくを可愛がってくれた

もうアンドロメダを越えたのだろうか
北の湖の{ルビ畔=ほとり}に

{ルビ春楡=はるにれ}の大樹が唸るように{ルビ聳=そび}えている

その根元にきみを置いて写真を撮りたい

そそぎこむ小川には姫鱒の求愛激しく

やがて ....
森田拓也さんのレタスさんおすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
彼方へ- レタス自由詩7*25-6-10
きみに- レタス自由詩7*25-6-3
- レタス自由詩9*25-5-30
孤独- レタス自由詩9*24-11-22
五行歌__冤罪- レタス自由詩7*24-11-22
五行歌__還らざる日々- レタス自由詩9*24-11-19
仏教哲学考- レタス自由詩5*24-11-17
五行歌_沈黙の夜- レタス自由詩5*24-11-12
- レタス自由詩4*24-11-11
五行歌__旅路- レタス自由詩6*24-11-10
解体新書- レタス自由詩6*24-11-9
白日夢- レタス自由詩7*24-11-8
病棟- レタス自由詩11*24-11-7
中庸- レタス自由詩6*24-11-6
五行歌__別離- レタス自由詩6*24-11-4
ドボルザーク_母から教え給いし歌より- レタス自由詩9*24-11-3
- レタス自由詩14*24-11-1
この街は- レタス自由詩5*24-10-31
面影- レタス自由詩6*24-10-31
天空をめざせ- レタス自由詩6*24-10-30
雨の夜- レタス自由詩8*24-10-29
五行歌__遠くへ- レタス自由詩6*24-10-28
病棟日誌- レタス自由詩5*24-10-27
五行歌__Far_away- レタス自由詩11*24-10-17
五行歌__虚ろ- レタス自由詩9*24-10-16
五行歌_哀歌- レタス自由詩9*24-10-15
きみに- レタス自由詩6*24-10-15
シンフォニー- レタス自由詩8*24-10-11
五行歌__旅立ち- レタス自由詩9*24-10-8
五行歌_秘密の渚- レタス自由詩11*24-10-8

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