すべてのおすすめ
キッチンに一人っきりの秋思かな
祖母の手がせっせせっせと栗磨く
宵の秋コーヒー淹れて猫の横
まず今日の今を生きたし十三夜
温(あたた)め酒となりの部屋も灯りおり ....
路地裏の色なき風の通り道
コスモスの現れて消え君の町
栗拾いひとつぶ持って帰り道
草の絮あしたの風は明日吹く
小鳥来て猫が爪研ぐわが窓辺
「がんばれ」とかなかなから手紙が届く
ふるさとを知らない
おふくろ、ってどんなだろう
父さんは愛をくれたひと
猫も愛をくれて、もういない
いまテディと暮らしている
終の棲家となりそうだ
産まれたベッドは東京だから
ここも ....
{引用=箱舟の乗り合い名簿の吾が名消し}