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神様が
気層の底で笑っている
朝未だ早き夢の中
光すきとほる道筋に
遥かな希望が舞っていた

死の断崖が近付いている
残された時間が切迫する
信じることだけ許されて

生きている
 ....
異郷の地に立って
根こそぎにされ 
もう何も残っていない
荒涼としたノスタルジア
魂の奥底から滲み出て
北の国より吹く風になびき
遥かコバルトの海底に沈む

日を追うごとに
紋様はこ ....
雨が降る
計り知れない空の高みから


ちいさな明かりがともる
いつもの夕べの向かいの家に


憂鬱な時、寄り添う不安
わたしの夜は一層深く


そして物語は続く
団欒の賑わ ....
ハロー、ハロー
青い旗が揺れている
燦々と降り注ぐ光のなか
どてら姿のおじいさんが過ぎ
わたしはイートインでコーヒーを啜る
長閑な午後の一時です

雪の吹雪く北の国
寒風吹き荒ぶ東の国 ....
抜けるような
美しさを保ったまま
時が経過する
微かに
彼女の息遣い
振る舞われる
原色の舞い
忘れさられて
過ぎ越して
上昇する
下降する
もう一つの世界
もう一つの夜
も ....
雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った

私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
荒れた大地を掘り起こせ
大地に刻まれたその痕跡を

黄色い犬が吠え立てる
此処は腐った野ばらの戦場だ

無数無数の狂人たち
戦い吠える瞳が美しい

いずれ沃野に帰るだろう 
異次元 ....
雨滴は絶えず穴穿ち
佇む神々の声は木霊して
わたしのひとりが
目覚めるとき
大地を覆う涙は枯れ

帰っていく
帰っていく
たましいのふるさとへ
ひとりにもどり
帰っていく 
 ....
瞬く
無数の星が
渦を巻き降って来る

哀しみ剥き出され
眩む意識を抉られ

永遠の雨、永遠の流星群
たましいは冷え
にくみは凍え
いのちは震え
 
行き着くところまで
わだ ....
雪が舞っている
街の電飾に輝き 

通りの向こうから駆けてくる
子供は身を躍らせ

向かいのコンビニで手を振る
老婆の萎びた顔が切なくて

手のひらに収めた雪を投げ入れる
白い空間 ....
曇天の
陽射しなき寒さ
震えている
雪ももうすぐ降るらしい

白く冴え渡るわたしの意識の
行く末を見届ける者はいない
突き破る、一月の低気圧
のっそりと爆弾抱え
明日は雪
ぽかんとひとり
動かない青空を 見ている
わけもなくしんどくて
ベッドに沈んだままの休日
気だるく甘美な死を思う

(緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはたださみしいのだ)

ふるさとを遠く後にして
毎 ....
西の空に日は落ちて
仄かに明るむ茜色
富士は勇姿を際立たせ
沈む地平に黒々と
聳える巨大なシルエット

すべて静寂に包まれて
遥かな距離を落ちていく

わたしもあなたも別々に
この ....
メッセンジャーが駆けて来て
身の置き場を探す
冷えきった朝
荘厳な音楽が鳴り響き
いずれ復讐される
そんな予感に浸され
一心不乱にステップを踏む

乾いた打擲音
連打されるスネア
 ....
青空が広がり
底無しの彼方が口を開く

眩暈する、
シンギュラリティが地平に

(ああ、右手の老婆と左手の子供
ハンドルをどちらかに切らなければならないとしたら?)

海百合が揺れ
 ....
僕達は此処にいる
この川に隔てられ
君と僕、大空の下
絶え間なく落ち続ける

洋上で過ごすように日がな一日
此処で待ち続け絶えず思い出し損ねる
なぜ僕達はやって来たのか
なぜ僕達は此処 ....
横殴りの雪吹き付ける
一本の街灯を見ていた
停止した夜行バスのなかから

家族は温めあい笑いあい
まだ共にいた
いつか別れの日がやって来て
きれいさっぱり孤独になる
その思いは哀しく確 ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ

白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な夢をみて、壮大な夢をみて

極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声が響く
せり ....
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ無関係にひざまづく
軽妙に、繰り返し繰り ....
名無し人があたたかく
抱きとめられながら
沈黙のうちに

ひかり ひかる
ひかる ひかり

還っていく日
内なるたましいのふるさとへ

(僕ら、この日
深い記憶の奥底へと
眩 ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
存在の孤独が
冷たく露わになるこの夕べ
雨滴は石を穿ち
震える胸奥を
抉るように流れ落ちる

ぽっかり深淵が口を開く
ぽっかり深淵が口を開く

遠くふるさとの汽笛が響き

わたし ....
冬晴れの光のなかを進み行く遠いシグナル仰ぎ見ながら

シグナルは冬陽に揺れる揺れ動く日々の果てから輝き出でて

掴み取る光の海へ泳ぎ出す死すと生きると詮無いことと







 ....
遠い地平に
雨は降る
逃れていく
人声に
郷愁は募り
ひざまづく

この世の果て
夜の底
あの深遠な声の淵
(銀河は廻り爆発する)

人は産まれ生き
去ってはまた産まれ来る
 ....
ひとりで生まれ
ひとりで死んでいく
たくさんの人々に見守られ
たくさんの天使に看取られ
根源へ 帰っていく

それは永らく喪失された場所
唯一無二の帰属すべき場所

透明な紐帯が雨に ....
遠くから降って来る歌声が
浮遊したまま哀しい音色を木霊させ
やがて地に落ち砕け散る

天に舞い上がる歌声は
満天の星達を暖かく抱き
やがて静かに沈み込む

歌声は現れ消え去る
現の壁 ....
耳には遠い音楽が響き
壁には醜い蜘蛛が這う
奇妙な屈曲、奇妙な距離
ブルーに流れてゆく雲
満天の星達が輝き
蜘蛛は行き場を失い
落下する、天から

叫び続ける声は孤独を打ち鳴らし
こ ....
静謐の夜を穿つ
透明な明滅は
哀しみの在り処を指示し
沸き立ち、立ち消え
律動する

冷える夜底をひっそりと
移動していく影
背景に流れ
根なし草の寂寥と
一握の希望を落とし込み
 ....
ふるさとを後にして
私たちはやって来た

この足場を切断された
途方もない寂寥
ふってはわき、ふってはわき

緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはさみしいのだ
 ....
朧月夜さんのひだかたけしさんおすすめリスト(1000)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マボロシ- ひだかた ...自由詩822-1-19
ノスタルジア- ひだかた ...自由詩822-1-18
そして物語は- ひだかた ...自由詩522-1-15
み空のうた- ひだかた ...自由詩1422-1-14
ひとり- ひだかた ...自由詩822-1-13
冬の雨(改訂)- ひだかた ...自由詩522-1-11
終わりなき戦い- ひだかた ...自由詩322-1-10
帰っていく- ひだかた ...自由詩9*22-1-9
遥か、君と- ひだかた ...自由詩622-1-7
雪は静かに降り積もる- ひだかた ...自由詩1022-1-6
曇天の- ひだかた ...自由詩422-1-6
一月の低気圧- ひだかた ...自由詩622-1-5
そうして世界は- ひだかた ...自由詩622-1-4
滑走- ひだかた ...自由詩522-1-3
メッセンジャーの朝- ひだかた ...自由詩622-1-2
謹賀新年、おめでとう(一つの見取り図)- ひだかた ...自由詩10*22-1-1
この川のほとりで- ひだかた ...自由詩1021-12-29
雪と夜行バス- ひだかた ...自由詩421-12-27
狂気の舌- ひだかた ...自由詩921-12-26
ヌード- ひだかた ...自由詩521-12-25
メリークリスマス- ひだかた ...自由詩421-12-25
聖夜に籠る(改訂)- ひだかた ...自由詩421-12-25
名無し人- ひだかた ...自由詩921-12-24
シグナル- ひだかた ...短歌521-12-22
遠い地平に雨は降る- ひだかた ...自由詩521-12-21
たましいの断章- ひだかた ...自由詩521-12-20
歌声たち- ひだかた ...自由詩821-12-17
ウィロー- ひだかた ...自由詩621-12-16
夜の断章- ひだかた ...自由詩921-12-13
断章- ひだかた ...自由詩6*21-12-12

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