ウィロー
ひだかたけし

耳には遠い音楽が響き
壁には醜い蜘蛛が這う
奇妙な屈曲、奇妙な距離
ブルーに流れてゆく雲
満天の星達が輝き
蜘蛛は行き場を失い
落下する、天から

叫び続ける声は孤独を打ち鳴らし
この大地を帰属する場所から切り離す

達成すべき課題は失われ
見失われた先に響く音が在る
剥き出された大地に放たれる声
哀しみに満ち、根っこを求め
激しく、抑えがたく自由に










自由詩 ウィロー Copyright ひだかたけし 2021-12-16 20:15:16
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