すべてのおすすめ
待たなくても夜はきてしまうから
朝はどうしょうもなく待ち遠しい
眠れない
そんなことはもう
考えなくなりました
「アシタカ」というのは亀の名前なんですが
てっきりオ ....
疲れたようなまどろみを
風邪薬の苦い味で目覚めさせる
現実にうなされることは多く
そのたびに
現実から離れようとあがいてきた
午後
窓越しに景色を染める
夕焼けはあまりにもき ....
ある日見た空に
飛行機雲が白くひかれていて
それが矢印のように思えました
きっとそんなところにもきっかけはあって
感じたままを力の向きに
見上げるその
角度にも
だから
....
夜闇の波に揺れて
わたしの海は広さをなくす
いったい何が不安なのかと
ひとつひとつ問いかけてくる波に
ひとつも答えることもなく
わたしはひとり揺れている
「あ」から ....
風が言葉をさらっていった
ただ黙って
夕暮れを見送る
綺麗なものへの憧れは尽きることなく
たとえばそう
悲しみの結晶が透明であるならば
過去も無かったことにできるだろうか
....
スキップがうまくできなくて悲しい
昔見た映画の主人公みたいに
雨の中でも楽しそうに
水たまりをけって飛び跳ねる
憧れはいつも
自分にできないことが
少し上をかすめてゆくもどかし ....
雪融けのせせらぎが
草木に沁み込む速さで伝わる春
ひらいた花のはなびらが
舞い散る中で見た空の
青さを呼吸するような夏を過ぎ
虫の声に名残匂わす
涼しさにはほんのりと憂いの秋が
....
兄、あるいは姉と呼ぶべき
生まれなかった命にむけて
もしかしたらこの時代は
貴方たちの手で変えられたかもしれないと
そんな期待を寄せるわたしは
我が侭だとわかっています
....
子供のころは簡単だった
青いクレヨンで雲のかたちをくりぬけば
それが空だと言えたけど
いま僕が描こうとしてる
この空には青が足りない
たくさんのことを知ると
たくさんのこと ....
駅
プラットホームの端っこで
小さく手を振る人がいる
今
動き出す列車の背中には
きっと誰かの
そう
見送る視線のその先には
きっとそんな
夏の終わりが ....
幼い頃に覚えた童謡を口ずさんでみれば
なぜか悲しい気持ちがわいてきて
もしかしたら
うたの歌詞が悲しいのかもしれないと
確かめるように繰り返してしまう
夏と秋のさかいめは
きっ ....
膨らんでゆく不安を感じていた
知らない人とすれ違うたびに
増してゆく孤独があった
遠のいてゆく誰かの背中に
思いつく限りの名前を呼んで
立ち止まらせたいと思ったのは
それが優しさだ ....
九月
雨が多いのは毎年のことで
それはさしてめずらしいことでもない
のかもしれない
秋というにはまだ早く
ちょうど残暑という言葉があてはまる
そんな晴れの日も多い
九月
家 ....
飛ぶ夢を見たことがある
動物園のダチョウはすっかり砂にまみれていて
それはつまりダチョウの習性であって
その目的は害虫を防ぐことだ
そんなダチョウに翼があることは
どうにも不自然 ....
ふと遠いところへ行きたくなる
通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
台風一家のパパは風、ママは雨
一人息子は快晴で
パパとママがいないとき
僕らをそっと照らしてくれます
今日が終わる
その少し手前で
ひとつ足りないことに気づく
いつものように
君を送りとどけた駅で
「またね」でもなく
「さよなら」でもなく
「ありがとう」でもない
ひとつ ....
まだ幻になるには早すぎる夏
したたる汗を拭きながら
影を引きずってみる
昼下がり
気がつけば青信号は点滅し
横断歩道は白くアスファルトを削っている
そしてゆらりと
行き過ぎる ....
忙しいと言いながら
忙しそうにしている人がいた
忙しい毎日が嫌だとぼやきながら
忙しいのは何故かしらと呟きながら
忙しさから解放されそうになると
忙しく何かを探しはじめる
忙し ....
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。
その理由はいくつかあるのだけど、つまりそれは虫であるはずもない僕の外見からは想像もつかない。たとえば横断歩道をわたろうとするとき、わき腹のあたりがむずむず ....
つくんと
ときおり胸で感じる痛みを
悲しみのせいだとは
思いたくないから、僕らは
うたおうとする
好きな歌を
思い出せないフレーズで
立ち止まってはいけないと
覚えてるとこ ....
七月の窓辺
夏色の羽をはばたかせて
揚羽蝶がひとり
庭に迷い込んできました
羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように
ゆらりと抱いた風をふ ....
それぞれの空があり
それぞれの海があるように
それぞれが少しずつ違うからこそ
世界と呼ばれるものがある
ぼくらは
お互いを知るために
生まれてきたわけではないけれど
傷つ ....
ある日
自動ドアの前に立ったら
開かなかった
押しても引いても
やっぱり開かなかったので
慌てて君を呼んだ
ちっとも開いてくれないんだよと言いながら
二人並んで立ってみた ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに
鶴を折っていました
それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき
その子 ....
こんなに浅い眠りでは
うまく泳ぐこともできない
私はきっと
魚になりたいと
こうやってもがいているのに
軽々とふとんをはねのけても
夜の重さには耐えられない
私はきっと
....
父と別々の家に住むようになってから
ときどきは会いに行こうと決めていた
小さい頃から
一緒に暮らした記憶などなくて
なのに父は
僕との思い出話を聞かせようとする
うんうんと
僕が ....
探さないでください
そんな手紙を残して
君がいなくなってしまったから
僕はちまなこになって探したんだ
押入れ、風呂場、トイレ
良く行くレストラン、レンタルビデオ屋
何処にも ....
はっぱをめくればなめくじ
みんなにきらわれて
しおをまかれたりする
おまえなめくじ
うまれてからずっと
からだじゅうでないている
おれだっておなじ
みんなにきらわれて ....
たりぽん(大理 奔)さんのベンジャミンさんおすすめリスト
(59)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
この空に星は見えていますか?
-
ベンジャ ...
自由詩
9*
05-10-30
風邪薬を飲んだ午後、夕焼けはあまりにもきれいだった。
-
ベンジャ ...
自由詩
7*
05-10-28
飛行機雲は消えても
-
ベンジャ ...
自由詩
10*
05-10-26
夜闇の波
-
ベンジャ ...
自由詩
11+*
05-10-24
悲しみに別れを告げるとき
-
ベンジャ ...
自由詩
12*
05-10-13
スキップがうまくできなくて悲しい
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
05-10-11
リレーする季節
-
ベンジャ ...
自由詩
11*
05-10-3
生まれなかった命にむけて
-
ベンジャ ...
自由詩
20+*
05-9-26
この空には青が足りない
-
ベンジャ ...
自由詩
17*
05-9-24
「夏の終わり」(コラボレート作品)
-
ベンジャ ...
自由詩
11
05-9-20
夏と秋のさかいめは、きっとこんな夕暮れ
-
ベンジャ ...
自由詩
14*
05-9-16
スクランブル交差点の真中で
-
ベンジャ ...
自由詩
10*
05-9-15
夏からの手紙
-
ベンジャ ...
自由詩
14*
05-9-13
空を飛ばないダチョウにも翼がある
-
ベンジャ ...
自由詩
13*
05-9-6
夜の地下鉄は海の匂いがする
-
ベンジャ ...
自由詩
53*
05-8-31
台風一家
-
ベンジャ ...
自由詩
4*
05-8-26
ひとつ足りない
-
ベンジャ ...
自由詩
17*
05-8-24
陽炎
-
ベンジャ ...
自由詩
13*
05-8-18
忙しい人
-
ベンジャ ...
自由詩
13*
05-8-13
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。
-
ベンジャ ...
自由詩
23*
05-7-16
そうやってうたえばいい
-
ベンジャ ...
自由詩
17*
05-7-14
揚羽蝶
-
ベンジャ ...
自由詩
10*
05-7-13
60億分の1
-
ベンジャ ...
未詩・独白
6*
05-7-10
自動ドアのこと
-
ベンジャ ...
自由詩
9*
05-7-6
千羽鶴
-
ベンジャ ...
自由詩
68*
05-7-3
溺れそうな夜に
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
05-7-1
会話
-
ベンジャ ...
自由詩
10*
05-6-27
グラタンをあたためながら
-
ベンジャ ...
自由詩
13*
05-6-15
めくるめくなめくじ
-
ベンジャ ...
自由詩
37*
05-6-2
1
2
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