ある日見た空に
飛行機雲が白くひかれていて
それが矢印のように思えました

きっとそんなところにもきっかけはあって
感じたままを力の向きに
見上げるその
角度にも
だから


　　いつかこの空を飛ぶための
　　勇気をください


あの日見た空の
二本よりそった飛行機雲は
やがて細長い一本の雲になりました

つかみきれない希望のように
やがて跡形もなく
消えてしまった
けれど


　　いつかこの空を飛ぶための
　　勇気をください


飛ぶための
翼はまだこの胸に

消えることなく残っているから