まゆとまゆを繋いだたおやかな峰に
みえるいくつかの不均衡な螺旋機構
きみとあなたの感情とことばの辺縁に
ひそむ約束の不特定で不埒な内省模様は
燃えつきそうなとおい炎のような

自前の足 ....
雨は綺麗だ
ひどくやみ上がった空はうつくしい
衣服が濡れて透ける
心までが裸になるのだ

終わり欠けの虹を見る
どこへいく
どこへいってもスマートフォンは繋がる
恋人からは逃げ ....
一人の夜は
とても気楽で
無理に笑顔を作る必要もなく
諍い合うこともなく
気まずい間を埋めるために
言葉を立て続けて放つ必要もなくて

歩くのが面倒くさいといって
寝たまま転がってみて ....
さみしい人が
さみしい人に
さみしいですと
手紙を書いた

なんてこと
シロヤギさんより
たちが悪いね

わかりあえない
私たちには
明日のことがわからない

台風が
また ....
さようなら
さようなら
みんな簡単に手をふるけど
この夏は
一度きりの夏

君も
甘夏色の帽子をふって
家路に着くんだね
音がする
夕立の
音がする
慌てふためく
声が聞こえる
慌てふためく
足音が
雨の音にかき消される

無人の道に
雨が叩きつける
地上にたまっていた
堆積物を弾いて
空中にま ....
始まりがあり
終わりがある

でも魂は
永遠を知っている
永遠に生き続ける

始まる恋があれば
終わる恋もある

ネガティブではなくて
ポジティブなこと
成長の旅を続ける

 ....
壁壁壁壁壁壁壁
空空カ空空空壁
私空ガ空私空壁
空空ミ空空空壁
壁壁壁壁ド壁壁
道道道道道ア道
壁壁壁壁壁壁壁

私のヒトミの中に私。

私のヒトミの中の私 のヒトミの中に私。
 ....
ほんっとバカだったよな
羨ましいくらい自由で
でもなにかを抱えてて
時おり寂しい一面を覗かせてた
そういうところに弱かったんだ
遊んでいるようにみせて
誰より努力してて気づかせなくて
 ....
{引用=コトバだけで世界をつないでいく、そんな嘘くさい指切りをして
あなたの色つきの夢の先に、私はいない。

コトバだけで生きる人は 骨の分量の重さを 世界と言い、
あなたは、夕陽を溺れ ....
何かが足りない朝。
足りないのは眠りか、
ことばなのか、
前頭葉にかすみがかかる。

指を伸ばすわずかな距離に、
フィルターがかかる。
誰もが犯したくなくて、
犯してしまう領域。

 ....
 昨日僕は坂道のてっぺんから街を見下ろしていた。
 今日はどうだ。
 坂道を転げ落ちて深い谷底から宙を見上げている。
 たかが一日で人の人生なんてどうにでもなるようだ。

 昨日僕の窓は ....
ちっぽけな舌で
舐める水は
透明で
汚れていない

何もしていないが
何かを残したいと
焦っては
転んでしまう

世界は透明で
朝は鮮明で
夜は虚空だ

夕暮れの川べりを歩 ....
黙ってただ生きる
ということができない

永久に
見つけてもらえないから
暗いさみしい器の底で
発語したがる
別なあたし

世界中でたった一人の
ひとに向かって
そのひとだけに
 ....
よくわかってたよね
(わかってなかった)
とてもよくわかってたよね
(まったくわかってなんていなかった)

かなしみの通り道
さびしさの通り道
孤独街道への標識
独りへまっしぐら

 ....
(自明)とは
自ら明るい、と書く。
わたしの命の照明灯は
元来――明るいもの  




  
出会い頭の事故というのがある
この狭い家にも

トイレのドアを開けると
出会い頭の事故にあう

風呂に入ろうとして
ドアを開けると
その人はいつもそこにいる

襖を開け ....
なんで消えてしまうのだろうね
なんで死んでしまうのだろうね
なんで忘れてしまうのだろうね
なんで離れてしまうのだろうね
なんで終わってしまうのだろうね
なんで目に見えるものを残せないのだろう ....
今 欲しています

雲をつかみたい気持ちで

欲しています

叫びたいことを 言葉にできず

飲み込んでいます

捕まえたい 言葉の羅列ではなく

飲み込んでいる 重荷
 ....
はじめに くらやみがあって
(ここまでくるのにながい夜をくぐってきた
一枚いちまい重ねられていく
生まれるまえは
まったくの やみだったと
うすぼんやりとした 
陽だまりの まえにすわって ....
見放されてしまった
その先のことを考えていた
しかし恐るべき末路などなかった
マッチを擦って皿に置いた
小説を読み小説を捨て
腐った部屋のゴミの中で寝転がり
息をするたび苦しさを感じて
 ....
現代詩フォーラムは、リニューアルを挟みながらも、もっとも長く続いているサイトである。今ではこのサイトの馴れ合い性などが批判されることが多いが、もとは批評したい/されたい人が集まるサイトであった。現代詩 .... どのような世界に住めば
窓の向こう
詩を書くこともなく
比喩など使う必要もなく
あなたに
花や
歩道の水たまり
そのままに
伝えられるのでしょう。
いつか見た
夕方に降りはじめた雪 ....
お前知っとるか
「殺す」
言われたとき
おのれの肉がどう弾むかを
いくつもの{ルビ阿房宮=フォリー}の影が映るホリゾント
切り貼りだらけの書き割り

響くのはPromised Landへの行進曲
主役もどきがものものしく登場

コロスたちが金切り声で笑う ....
かすかな圧力の記憶が
背筋を降りて
冷たい床へ逃げていく
せめてそこに
ある景色を描写する声が
あったと思うことにしよう
もう何年も前から
窓は一つだけだった
表面はざらついていて撫で ....
君は一杯着飾っていたね
着けるだけ飾るだけ幸せになれると

友達も言っていた

君には複雑な鮮やかな柄が似合う
肌着はもっと暖かい真っ赤が良いよ
もっともっと着飾った方が

君はいつ ....
ピンク色の絨毯がひかれていたので
汚してしまわないように慎重に歩いた

気まぐれな家主が
明日にでも片付けてしまうから
【龍人】
滑らかに曲がって
緩やかに曲がって
何時までも曲がって
何処までも曲がって

掌の記憶の球体
見覚えのある顔
球体を眺める
目の奥が笑う

掌の人の形
見覚えのある顔 ....
白い息を漏らしてさ
きっと走ってきたんだろうね
雨か汗か、それとも涙か
そんなに顔を濡らしちゃって

馬鹿みたいだね、鼠みたいだ
汚らしくて仕方ない
都会の隅でごみを漁る
君にお似合い ....
葉月 祐さんのおすすめリスト(175)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つつまれる- soft_machine自由詩4*16-8-24
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ- かんな自由詩10*16-8-20
ロンリーナイト- 坂本瞳子自由詩2*16-8-20
さみしい人- umineko自由詩8*16-8-18
甘夏(再掲)- 渡辺亘自由詩216-8-16
夕立- 北村 守 ...自由詩516-8-14
始まり- 夏川ゆう自由詩616-8-13
優しい「の」は吐血している。_頭イタイいたい。- 幽霊自由詩316-7-29
君のことを書くのはこれでおしまいにする- かんな自由詩12*16-7-27
生きた亡者- 為平 澪自由詩816-7-26
領域- あおい満 ...自由詩216-6-17
後悔と反省の狭間- ヒヤシン ...自由詩4*16-6-11
blue- within自由詩216-5-31
発色- Lucy自由詩15*16-5-30
_- もっぷ自由詩216-5-27
自明のひと- 服部 剛自由詩316-5-19
出会い頭の事故- 小川 葉自由詩716-5-4
おわること- リィ自由詩1*16-4-2
欲しています- 佐白光自由詩2*16-2-23
夜の子- 光冨郁埜自由詩23*15-12-20
フェイクレザージャケット- 奥畑 梨 ...自由詩315-11-9
現代詩フォーラムの歴史とポイント制への考察- kaz.散文(批評 ...7+*15-11-5
世界は冬の夕方- 左屋百色自由詩615-11-4
肺臓にアブラゼミ飼うてる気分や- 奥畑 梨 ...自由詩3*15-9-28
劇_場__Ⅲ- 塔野夏子自由詩2*15-9-23
星明かり- noman自由詩415-7-26
幸せは物足りない- 宣井龍人自由詩16*15-5-6
なんの扉を開けずとも- 瑠音携帯写真+ ...315-4-13
龍人さんへの小詩集- 宣井龍人自由詩13*15-3-29
雨の下- たいら自由詩114-12-29

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