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初めて知った
深夜には誰でも
猫の姿に戻るらしいと
どんな旅行者も
どんな政治家も
どんな偽善者も
どんな異教徒も
眠りに落ちれば
本性を現すらしい
しなやかなその背中
つやのある ....
これから、残りの人生の時間が、
どれくらいあるにせよ、
読める本の数や、聴けるレコードの数を、
どう埋めてゆくのか、ということについて、
これから、すこしずつ、すこしずつ、
考えていきた ....
ほんまは祇園祭の笛が聞こえる七月頭に帰ってきたかってんけど
宵宵宵宵宵宵宵宵山ぐらいの時期に
公民館から流れてくる笛やら太鼓の音を聞 ....
雨は綺麗だ
ひどくやみ上がった空はうつくしい
衣服が濡れて透ける
心までが裸になるのだ

終わり欠けの虹を見る
どこへいく
どこへいってもスマートフォンは繋がる
恋人からは逃げ ....
 真夜中に飲むアールグレイに心は踊る。
 記憶の中のバレリーナのようだ。
 真紅の液体はほんのり苦い。
 記憶の中の初恋のようだ。

 煙草を一本。あの頃の記憶が蘇る。
 あれは横浜の ....
青い闇の中に
うすく光って浮かぶのは
吊された
右半身だけの
白いレースの婚礼衣裳だ

その左半身を
纏って逃げ去った美しい少年は
そのまま白い流星と化したという

そもそもその衣 ....
      僕は途方に暮れている
      渡したいものがあるけれど
      今日は誕生日でも
      記念日でもない
      項垂れるむこうに
      ぽっかり浮かぶ
 ....
生きる理由をかぞえている東京の部屋で
だけどつらいと泣いてる独りに
ふと友人からの一通のメール
一枚の花の写真に、添える言葉はなく でも
君はこのさびしい堂堂巡りに句点を届けてくれたんだよ
 ....
いつも何かを
思い出しそうになっている男がいた
道を歩いていても
仕事をしていても
本を読んでいても
酒を飲んでいても
時折手を止めて
思い当たるふしのある
顔をする
そして結局思い ....
「食べる」

早朝から釣りに行った夫が、すずきを一匹釣ってきた。
君は大喜びして、おさかな、おさかな、と言った。
水面をパシャパシャとのたうち回った姿はまだ想像できないかもしれない ....
夕焼けこやけで気が触れて
山のお寺に願い事
お手て見つめてみな返そう
カラスも食べないプライドを

一生涯にまき起きる
不幸と幸福量同じ
本当にそうならあの時の
幸福の値高過ぎる
くやしさたゆたう
たぷたぷたまる
ひしゃげたおさらに
ひたひたたまる

すやすやねむる
ぼうやとおじょうにゃ
おとなになるまで
ないしょだよ

たいくつへんくつ
きゅうく ....
ほんっとバカだったよな
羨ましいくらい自由で
でもなにかを抱えてて
時おり寂しい一面を覗かせてた
そういうところに弱かったんだ
遊んでいるようにみせて
誰より努力してて気づかせなくて
 ....
恣意的にはなす術も無いがときに僕のマックが代弁してくれるだろう
僕のOSは古すぎてもうあたらしい言葉を紡げないから

内緒話しを夜通ししてみたいんだ       ケ ....
で、ゆれる会話。白線の内側を歩くように危なっかしいきみのきゅんとわたしのきゅんの間にある水域が、おわりはじまりとめどなくとどめなくどよめきめくりあがる白い爆弾となって投下される前に始発の黄色い .... ベランダを覆いつくすケヤキの枝に
キジバトの巣がある
朝六時
キジバトの鳴き声で眼が醒める

ジュウイチジニキテクダサイ
ジュウイチジニキテクダサイ

十一時に?
どこへ?

夢 ....
今ならわかる
小沢健二が一体何にあの頃
立ち向かっていたのか
少女たちはもう初めから知っている


ああぼくはもう
46歳になってしまったのに
小沢健二は


遠くの星が変換 ....
手のひらに真珠をのせ
なめらかに海に流す
一連の動作は帰ることを意味する
君を待って
長らく浜辺で時を過ごした
捨てられたボトルや
流れ着いた流木と共に
私はもう待たない
 ....
牛が不思議に騒ぐ夜があるの。
台風の夜でもないし地震の前触れでもない。
乳に血が混じったりもしない。
虫が多いわけでもない。
まあ牛舎なんてのはいつも虫だらけだけど。

夜なのにもぐもぐ反 ....
艶めかしい肌は
指の腹で軽く抑えると
水が溢れ出しそうなほど

貝のように整った形を成した
耳に後ろから息を吹きかけると
肩を竦めて首を傾げる

華奢な爪先の繊細な小指は愛惜しく
食 ....
君が通りすぎたとき
羽根が一枚落ちた

真黒な羽根は美しく
光を放つほどだった

僕は心配したけれど
君は痛みを感じていなかった

僕が羽根を拾い上げても
君は驚きもしなかった
 ....
見慣れないスカーフを胸に
少女になり
出て行こう

テーブルの上には、昨日までの私への さようなら
きっかけは
太陽と星とがイーブンなのよ
テニスの試合でいうなら いままさに 
ラブ  ....
あまざけをあげようか

ひさめふるよるだから

こごえてつらいだろうから

うっすらあまいだけだけれども

えいようはありますよ

そう言って五平は
すり鉢でつぶして作った餅と
 ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
 
 あー、うめぇなあ

海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
蛇の足も役に立つもの
告白とは一言であるから


あまりに自然なので
いつかあなたを守りすぎ
あなたは真っ直ぐになってしまい
傷ついてかけて、隙間に砂が詰まる


呼吸はとても大切 ....
土日に休むというのと、
平日に、
有給休暇を取って休むというのは、
やっぱり、
ぜんぜん違って、
平日の休みは、ほんとうに、
楽しい。
ひとが働いているときに、
自由に遊べるということ ....
きのう、よく晴れて、
成田山新勝寺まで、
数え43歳の厄払いに、
職場で、3月まで、派遣で隣に座ってた、
37歳の女性と、
日暮里から、京成線に乗って出かけた。

途中をすっ飛ばすと ....
学生のころ

留年すれすれだった彼女と試験期間中

ラブホテルに十連泊した

ゼミイチだったから

ぼくには後期試験は関係がなかった

フラ語を教え、経済原論を教え、

商業簿 ....
夢から醒めた
セロファンの夜が千切れていく

いきを、してね
しっかりと
もっと
つよく

涙の通ったあとは、砂漠みたい
なにもかんがえられないから
脈をかぞえる

いち、に、 ....
ピカソみたいに一日じゅう
セントジェームスのシャツを着て
たくさんの女と子どもたちに囲まれ
好き勝手に暮らしたい

白くない砂浜に
空のペットボトルが漂着し
三ツ矢サイダーだの
おーい ....
福岡朔さんの自由詩おすすめリスト(510)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真夜猫- やまうち ...自由詩3*16-8-23
苦しいときほどいい歌に出会う- はだいろ自由詩316-8-21
京都市立銅駝美術工芸高等学校彫刻科- TAT自由詩316-8-21
雨やみ上がり虹のハシまでいと電話するすると吐く恋人のサギ- かんな自由詩10*16-8-20
アールグレイ- ヒヤシン ...自由詩3*16-8-20
初夜譚- 塔野夏子自由詩3*16-8-17
贈り狼- やまうち ...自由詩216-8-16
ギフト- もっぷ自由詩6*16-8-11
わすれんぼ- やまうち ...自由詩1*16-8-6
息子という君- かんな自由詩8*16-8-4
夕焼けこやけで気が触れて- イオン自由詩1*16-7-31
ひらがなにすりゃあいいってもんじゃない- faik自由詩416-7-28
君のことを書くのはこれでおしまいにする- かんな自由詩11*16-7-27
Hey__Joe- 梅昆布茶自由詩916-7-26
始発と交わる地平線 - 阿ト理恵自由詩9*16-7-26
七月の忘れ物- たま自由詩15*16-7-24
小沢健二- はだいろ自由詩216-7-20
恋を流して- かんな自由詩4*16-7-16
ちあらのはし- 佐々宝砂自由詩416-7-15
そこな女- 坂本瞳子自由詩2*16-7-8
君の欠片- 坂本瞳子自由詩2*16-7-7
渇く- るるりら自由詩6*16-7-7
あまざけを- ドクダミ ...自由詩415-3-16
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆- atsuchan69自由詩18*15-1-8
メメント・モーリエ- kawa自由詩2*14-7-27
厄落としの女- はだいろ自由詩411-12-16
人生で初めての女- はだいろ自由詩711-5-5
ラブホテル- 吉岡ペペ ...自由詩5+10-9-29
爛々麒麟- オオカミ自由詩510-5-11
セントジェームスのシャツを着て- atsuchan69自由詩4*06-5-29

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