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声高に叫んだ者は消された
目減りしていく銭
識別されれば狙われる
足音は土に沈み
息遣いは風に溶け
フードを深く被り
唇を固く閉ざして
巣の営みを護るため
食料を探しに
電気を作りに ....
青ざめた桜
曇り空に溶けて
骨みたいに冷たく
もう触れられない
君の影が枝の隙間で
揺れてる、
揺れてる、
その下で
骨は石に閉ざされ
重く黙っている
私の胸に
苦しみの波が
 ....
静まり返った部屋に
ビデオテープが転がっている
ラベルにはターミネーター
繰り返し観ていたのか
戻れるなら
戻ってきてよ
B級映画のエンドロールを見た時の
ため息
もうすぐ業者がやって ....
葉先が触れる人を傷つけた
沈黙は重く
伏し目がちのまつ毛に
影が落ちる
言い訳をしたくなるのを
ぐっと堪える
発すればまた言を超えて葉が
鋭利に振る舞う
許しを乞おうとする唇が歪む
埃っぽい風のにおい
霞むスカイブルー
淡い間
遠ざかる背中を
見送りながら鼻をすする
いつかまたなんて
やって来そうにない
さようならを裏返すと
ありがとうが顔を出した
花粉が賑やかに飛ぶころ
木蓮の花の蝋燭が灯る
さようならも言えないまま
誕生日みたいに巡りつづける年
降り積もってみれば
だんだん記憶も曖昧になって
凝縮された切なさが
心に小波を起こし ....
陽光の下で
青と黄を混ぜると
草原の芽吹きが広がった

もっと青と黄を溶かそう

芽覚めてゆけるように

きみと
この景色を見るために
あなたに会ってすぐに
夢を見ていることに気づいた
夢の中でくらい元気でいてほしかったのに
弱々しいかつての微笑み
もう二度と会えない眼差し
懐かしくて抱き寄せてもすり抜ける
夢が覚めないよ ....
時の残酷さ
足元がどんどん陥没していく
落ちないようにひたすら走った
どこに行けばいいのか
行けるのか
想像するのは難しく
迫り来る恐怖で
少しも上手く走れなかった
転んでもう駄目だと ....
桜の木々の輪郭がぼやけている。寒さに耐えた枝の鋭さが抱擁に目覚める時。蕾に孕んだ花びらが臨月を迎えている。メジロが梅の木から桜の木を見上げている。渡り鳥たちはすっかり旅立った。囀る春の鳥とキャリーバッ .... 月の無い夜に土を喰らう
湿った人の形から滲み出る
上半身が漂う影となり
延々と探し回る 足

魂の呻めきが染み込む
執着の粘土質な泥
離れられない地
踏みしめられない 足

足が無 ....
八方塞がり
星は沈み
月は目を閉じた
陽は昇るのか
不確かさの瓦礫で
前が見えない
地は果たして
足下にあり続けるのか
ある時宙に浮いたら
瓦礫と化すのか
未確認だらけの地で
基 ....
微睡む心地よさは檻の中
愉悦の毛布で拘束されて
その状態で完結する世界
形式に従うことが正しく
拘束を解こうとする者を
激しく糾弾し押さえつけ
コントロールの下に置く
未来を前にして失う ....
石ころは確かに石ころだ
それを転がしながら
旅するように生きていく
輝かなくても
欠けていても
石ころは確かに石ころだ
転がっていればいい
ぶつかりながら生きていく
丸くなくても
綺 ....
雨が降り地が固まっていく
アコースティックギターが
乾いた風を運ぶように鳴る
現実を怖がりすぎて転んだ
擦り傷は瘡蓋の下で癒えた
音符が心の中で踊っている
未来の景色を自分で選んで
自分 ....
月光が闇を裂いて道を開く
満月の頼もしさが影をはらう
昨日までの迷いは溶けて
信じられる未来が近くなる
まっさらな地が光を呼ぶ夜に

光のあるところを見れば
明日の扉が見えてくる
怯え ....
静かな水面が僅かに震える
明日の今頃は人生が動き出す
当たり前の日々に終止符
新しい扉の鍵を手にする
年度の変わり目
人事異動の波が渦巻き
面談を重ねるたび水面が揺れる
未来を糸のように ....
絡まり合いほどけぬ糸
時に流されてほつれても
編み上げられている螺旋
深く結んだところから
鏡の中に記憶の骨格が浮かぶ
夢を見させているのは
編み目の奥底から響く
微かな螺旋のささやき
瓦礫しかないところに生まれた
悲しみにあやされ泣いた
涙を飲んで眠った
夢の中で大海を漂っていた
目覚めれば変わらぬ瓦礫がそこにあり
泣くことしかできなかった
破壊が運んできた種が
瓦礫 ....
裸の王様の一言で
誇りは燃やされ
世界中の空は灰に塗れ
不安や憤りで揺れる
街角から消える笑い声
子どもの手が風船を離し
雲の向こうでシュレッダー
さらに奪い尽くそうと
鉄の臭いが降っ ....
月曜始まりのカレンダー
左端を見ないように
休日を貪る

今日の始まりだったはずが
陽が傾き
砂時計がさらさら落ちる

夕方の防災無線が
明日への覚悟を起こし
今日を仕舞う準備をす ....
窓が泣き出した
ぼくはめげずに
外へ出て歩きだす
雨とみぞれが
傘の上でダンス
濡れた土の匂い
白い息
かじかむ掌
雪の予感
水たまり
を意識しながら
生きていることを
味わう
!愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛、愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛
愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛!

愛 欲 愛 憎 遭 い !
愛 愛 哀 、  ....
水平線の上には分厚い雲
今日も太陽は見えない
諦めて踵を返そうとした時
雲が裂けてオレンジ色の光が
長刀のごとく海上に切り込みを入れる
強い光でありながら
儚く刹那の懐かしい夢のよう
雲 ....
海原に骨を撒いた
波が穏やかに飲み込んで
あなたの最後の引越し
あるいは野生に還す
自由に放たれて
世界中を巡ることができる

水平線を見て
地球とあなたの丸さを思う

私の知って ....
ひとつの世界の上に立つには
力が及ばなかった
鍛錬の不足
十年歌えばと言われているところを
一年にも満たないのだから当然

暗い道を月光が柔らかく照らす

未熟な世界観は滅びゆく
瓦 ....
次から次へとやって来ては
取り憑く灼熱の感情
吐き出す飛沫は世界を壊す

小さき祈り

業火の苦しみを救うため十一面の顔が
聖水で感情を昇華しようと踏み出す
灼け爛れた感情は聖水を受け ....
寒四郎は盗人だ。たわわに実った稲を盗んでいた。しかし一部の稲は残っていた。中途半端だった。寒四郎が稲を盗むと決まって気温が下がり天気も曇り霜が降りた。稲を盗まれた村人はその日のうちに残された稲を刈る作 .... こだま三郎は盗人だ。盗みに入る家人に扮装しては金目のものを盗んでいた。盗みに入られた村の者たちはこだま三郎を恨み殺害を企てた。こだま三郎を捕えるべく村のあちらこちらに落とし穴を作った。ある日ドサっと音 .... 某太郎は盗人だ。盗むのは村の子供たちであった。子どもを盗むと汚物を塗りたくって家に返した。するとその家の者は全員病に冒され、死んでしまった。村人たちは某太郎に憎悪した。ある家の男が某太郎を憎むあまり自 ....
ひだかたけしさんの海さんおすすめリスト(279)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
dystopia- 自由詩5*25-3-29
Bone- 自由詩10*25-3-28
遺された部屋のエンドロール- 自由詩1025-3-27
葉先の罪- 自由詩8*25-3-26
三月の終わりに- 自由詩425-3-25
木蓮の蝋燭- 自由詩7*25-3-24
芽覚めの草原- 自由詩5*25-3-23
瞼の裏のあなた- 自由詩6*25-3-22
時の陥没- 自由詩4*25-3-21
春のユニゾン- 自由詩5*25-3-20
無念の影- 自由詩325-3-19
闇に溶かす- 自由詩5*25-3-18
偽りの毛布- 自由詩4*25-3-17
人生の縮図- 自由詩4*25-3-16
瘡蓋の下の未来- 自由詩4*25-3-15
満月の道- 自由詩5*25-3-14
人生の波紋- 自由詩3*25-3-13
螺旋のささやき- 自由詩4*25-3-12
瓦礫を生きる- 自由詩5*25-3-11
前夜- 自由詩5*25-3-10
日曜日。- 自由詩525-3-9
一月の雨- 自由詩10*25-3-8
- 自由詩3*25-3-7
sunrise- 自由詩3*25-3-6
海のあなた- 自由詩725-3-5
月光歌- 自由詩5*25-3-4
小さき祈り- 自由詩425-3-3
有異流巣- 自由詩3*25-3-2
こだま- 自由詩5*25-3-1
疫、- 自由詩5*25-2-28

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