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話しそびれてしまって浅い水路で風がわらう


ぼくたちのてのひらで火傷した蛙の


フリーズと


ラケットを肩にかけた生徒たちが


それぞれの家に帰る


ざ ....
詩人に嫉妬して咄嗟に拒絶した


同じ人間と思えなくて思いたくなくて
深く関わっちゃだめだ
人生を壊される
笑うけど本気でそう思ったし
教室の席でじっと教科書を眺めながら 生まれ ....
炭酸ジュースしゃかしゃか振ってプシュッ た ら、あ
シュワッ 近未来

キリンみたい 、な
水銀灯の 塗り絵みたいな光のなかを
コンビニ袋が
虫の知らせみたいに応答して
海の ....
その夏、軒先の巣から落下した雛鳥を拾い、かたい土の庭に埋めて
はじめて心の
奥底に──
夏を感じた


(図書館の傘立てから盗んだ傘がわたしの唯一の武器で
傘にはマジックと紙とテープで名 ....
静電気さえとどかないみなそこにデモクラシーとその日暮らしはこない


泥と石のくにのくるわの
火のないねむりの
起源と痕跡

ふと 火山に生まれ 地震で育ち 桃をくわえたカラスはしら ....
とっくにいない子のとしをかぞえる 母の夏 蒸す子も蒸す芽のゆげを嗅ぎ あさがたの星のようなこめを噛み 麻と稲は波のように朝つゆに濡れひかり おやゆびでおさえたこめかみから蒸すひめの結びめがほどけるよう .... オセアニアの少女たちのように 裸足でさまよい 歩くことを覚えた
夏の
ネオンに透き通る
それぞれの肌


色鮮やかな光の波に漂うビジネスマンと ふれた肩
ゴムボールを落とした子供を
 ....
蝉の鳴き声と赤ん坊の泣き声がこだます 夏の朝に
いくつめかの台風の いくつもの風が小さく渦巻いている

まだ
窓辺の風鈴を鳴らすこともなく

起き抜けの肌を
割れた鏡のような朝の破片に
 ....
あらゆるコトバがゲーム的に響くあなたの わたしのライフはあと1つ
裏技めいた手技とサプライズはあてにしない

愛してるアイテムを吐いてむせるわたしの瀬戸際はいつもクソゲー

生まれな ....
ユーモアは悲しみから生まれると、マーク トウェインは書いたけれど、
彼女の明るさも悲しみから生まれてくるものだろうと彼はなんとなく思った。
夏の遊戯のようにとてもユーモラスに。なんとなく。

 ....
妹よ 夕暮れの卓袱台にまごころがなくなり説得しか残らないのは淋しい
りかいしないままりようしようとしないでおくれ


日がな
海水浴に
明け暮れる
まだ胸のない妹よ

淡水学派と海水 ....
脳は頭がわるい

と顔が笑う



混色と純色をまだしらない

まだらのだらしない原っぱで


家を建てない


美と死と箸をすっともってしまうと

テレビのタモリと暗 ....
-セザンヌ-

塗られた白が浮き立たせる キャンバスの白


-ゴッホ-

そのキャンバスは色彩で彫られている
-ストレンジャー 世界 十字路-

よそ者は よそ者が分かる


-アモルファス-

わたしの叫びに振り向くことであなたはわたしに背を向ける
ひとひらの葉を森に隠すように  ひとつぶの砂を海辺に隠すように 

胸の奥に隠した いつかの傷が 
桜の 花びらといっしょに   風に 飛ばされた  

春の  並木通り
傘が必要な ながいながいおしっこに出掛けたあなたを追いかけて握った手


いっぱい我慢したおしっこの音がじょじょに 雨音にかき消されてくのを
聞きながら

ずっと
あなたと手を
繋いで ....
うすきいろとかうすむらさきいろの点滴がたぷたぷとぼくの血液を薄めて

風変わりなガラスに映る壊れた野菜とか果物にしてくれる

お見舞いのメロンのあみあみのやみやみの隙間から

週末の夜 ....
印象が色彩に溺死していた  絶え間なく腐乱する光の ──  氾濫  、或いは復活の反復に そこにあったことなどないことを忘れそうに満ちる野花


水底にねをはる陽の匂いをそこねることなく永遠の死を生き続ける置物に


なによりもそこに似合う置き場のない静けさとして


 ....
-ピクセルの1つ-

一番大切なものがないんです



-中華-

シナは国ではなく現象にすぎない ─勝海舟─


スマホが爆発する大陸で家族と毛蟹を割り

みそをすする母の ....
手にしたとたん重くなるスノウグローブを覚えていて

なにかを覚えていることを思いださせてくれる風景にわたしがよみがえる


木製の土台に細工されたオルゴールは壊れていて  少しの揺れでま ....
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう

瞬きしない癇癪持ちの貴女が白く透き通る卵を一粒一粒数えて笑うように洗ららう

氷山の如く切り立つブラウス ....
そこそこイケメンがほんとうのイケメンなのに、女の人たちは信じてくれない
なぜだろ
髪の乱れやすい季節のせいだろか
排卵日なのだろか

そこそこきれいな人をほんとうにきれいだなと思ってるぼくは ....
野良猫を飼っている
すごく矛盾しているのだけれど事実なので仕方がない

ある日ベランダに出ると
エアコンの室外機のうえに
猫が丸々とおさまっていた

冷蔵庫を漁るもめぼしいものがなく
 ....
行けども行けども野梅野梅野梅ヤバイ着色の珍味と大関とすっぱいセクハラが命綱。ん。川のナマズが飛び跳ねる。わ。ぬしだぬしだと死んでる虹をナマズとみまちがえ宇宙の高さに迫ろうとも真面目も休み休みに言えとせ .... 終わる今日─

退屈な日でした
蒸れた空ばかりがずっとつづいていて
胸もとをぱたぱたさせながら
ヨーヨーを垂らし
駄菓子屋のアイスボックスの底から
メロン味をたぐり寄せ
南極の怪獣を想 ....
セックスをもたらさないベッドがある
枕をはずして
もし何かをみつめてるとすれば
終わりのない色の
壁の終わり
空間にとっては軽すぎるものだろう

夕暮れに蛇をつかまえた
金はいつも夜に ....
きみのためになにも流されないような夜には
何処にも行き場がない

すべてのネオンサインに照らされて
きみは光の街のなかで成長していく
だからせめて泣き止んでいてほしい
安らげる誰かの隣 ....
濃くなる空
廃道には沖からの風
タイヤのない廃車
不可能な旅
消え去った日々
揺れるブイ
昔みた黄色いアドバルーン
多分、二足歩行するまえの記憶
今朝の愛についての討議
鮫と鯨みたい ....
足跡は雪にさらわれ 残されたのは 爪さき立つ



奪われたのはまなざしのゆくえ
なにも照らせない光が
ひしめいている

(今日わたしができることは思い出すことをやめること) ....
ひだかたけしさんの末下りょうさんおすすめリスト(64)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
見分けのつかない分身- 末下りょ ...自由詩12*21-9-10
いま考えると_/_ある女の子篇- 末下りょ ...自由詩4*21-9-8
リヴィジョン_/_ある女の子篇- 末下りょ ...自由詩2*21-9-5
鳥の息_/_ある女の子篇- 末下りょ ...自由詩2*21-9-3
アンペア- 末下りょ ...自由詩3*21-8-26
母の夏- 末下りょ ...自由詩2*21-8-23
輪郭の明確な分からなさ- 末下りょ ...自由詩7*21-8-11
夜にそなえる- 末下りょ ...自由詩5*21-8-7
ライフ- 末下りょ ...自由詩2*21-8-3
彼女の明るさ- 末下りょ ...自由詩1*21-8-3
妹よ- 末下りょ ...自由詩7*21-7-26
居間- 末下りょ ...自由詩5*21-7-23
セザンヌとゴッホ- 末下りょ ...自由詩4*21-7-20
2Χ0_2- 末下りょ ...自由詩1*21-7-20
この春- 末下りょ ...自由詩3*21-7-18
ステイ- 末下りょ ...自由詩5*21-7-16
メロンのあみあみのやみやみ- 末下りょ ...自由詩6*21-4-4
印象派展- 末下りょ ...自由詩3*21-3-25
置き場のない置物- 末下りょ ...自由詩6*21-3-10
4Χ0- 末下りょ ...自由詩1*21-2-23
スノウグローブ- 末下りょ ...自由詩5*21-2-18
柊の実- 末下りょ ...自由詩7*17-3-29
そこそこ- 末下りょ ...自由詩6*17-3-19
ホトチンコスープ- 末下りょ ...自由詩6*17-3-11
野梅- 末下りょ ...自由詩3*17-3-7
Fw:- 末下りょ ...自由詩10*17-2-9
セックスしたかった- 末下りょ ...自由詩14*17-2-3
光の街- 末下りょ ...自由詩4*17-2-1
仮装して岸辺に- 末下りょ ...自由詩4*17-1-28
白い沈黙/のために- 末下りょ ...自由詩4*17-1-25

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