水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
殺すなら こんな日にして 七:三の 雲と青空 殺人日和


子蜥蜴が 張り付いている 朝の窓 かざした手のひら 赤い血が不思議


指先を 噛んでと強請る 朝の9時 シーツの中の 模擬カニ ....
遠くなっていきますものが
小さなものと大きなもので
知らないものがたくさんできて
そうして見知らぬひとになってゆくのでした

ありがとうがとても透きとおって
私の前で響いているのでした
 ....
裏も表もないよ
毎日つまらないね
何してても
つまらないね
何も面白いことなんかないね
どんどんなくなるね
お茶飲んでビール飲んで
音楽聴いて映画観て
歌って踊って叫んで恋して
やっ ....
  雨が降る日曜日の午後
  雨宿りをした金木犀の木の下で
  電線に連なって揺れる雫を見ていた
  耐えるように震えながら
  世界を逆さまに映した雫が静かに落ちる
  君はその小 ....
「今日こそは」 昨日もきいた そのセリフ

ざるうどん 食べるあなたに ひとめぼれ

一緒なら どこでも行くよ タイタニックへも

大掃除 古びた教科書 赤面す
満天の星の下で
優雅に飛び交う蛍たち

手のひらに降りてきた光
そっと抱きしめる

静と動!
遠と近!
悠久と一瞬!

異質の小さな光たちは
それでも絶妙のコラボレーションで
 ....
ひどい青さの落果
そんなに思い出を失くしてどうするの?
夢をみてるのね
ゆるい傾斜の果樹園で
ひとつひとつの木には
実がふくらんでいて
それいぜんには
花が咲いていて
遠い

息が ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと


実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜


秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて


失った記憶と ....
タイ/スラー/レガート気持ちをつなげてく夕べの電話気にする記号


夕立で駆けてゆく影薄く濃くスタッカートの指がぴゃんぴゃん


甘くしては駄目よショパンは辛口に誰かのために甘くなれれば
 ....
東京より来たる夫のたこ焼きを返す手つきもあざやかになり


年少の子の足下に犬伏せる晩飯時の特等席なり


形だけの詫びにと届くふた箱のいちごが黒くなってく野菜庫


さっき ....
フラッシュが焚かれて君は三歳じゃ作れなかった微笑みをする


「帰ろうって決めたのはいつ?」「おとといの君の電話が二度鳴った時」


空なんて仰がなくたって小銭入れの中に銀色の桜ひ ....
毎日見慣れた部屋の中で
いつもと少し 
違う私になって見ようなんて
時間も いつもとは
少し違う角度で流れて


早いうちに片付けも終えて
それも気が向いたところだけ


テレビ ....
カーテンがにっこりするほどの朝
青空が透けておはよう
今日のわたしにおはよう

リセットされた空気が
太陽から製造されてわたしに届いています
窓ごしでもわかるほどに
寒さこそ まだ解けねども 冬雪を
        はさみで切りゆく 春は来たれリ
物理的にいうと
今現在あなたとの距離は
約10センチメートル

ここは
広大な宇宙の拡がりと
気の遠くなるような長い時間の交差点

次の瞬間!
あなたは
もう二度と
わたしの手の ....
がっこうからかえると
おかあさんのからだがばらばらになって
いえじゅうにちらばっていた
あわてて
ぜんぶかきあつめて
しんちょうにくみたてると
とりあえず
おかあさんみたいなかたちに ....
上から下を眺めて
もし落っこちたとき
やっぱりコンクリの上じゃなくて
芝生の方に落ちたいなあ
なんて考えてるうちは
無理なんだろうな
デパートは
大好き
熱帯魚売り場と
屋上が
あ ....
銀河の向こうへ
飛んでいったりしない
腰の痛くなる椅子に座って

不思議の国へ迷い込んだりしない
目の痛くなるこんぴゅーたで

呪文を唱えて
魔法をかけたりしない
人達と一緒に

 ....
午後に揺れる はちみつ色の池が
   とろり とろり
  眠くて仕方ありません

医学的にホルモン・バランス
春の陽気を否めませんのよ




かすんだ景色を走るの 普通電車が
 ....
石炭を掘りし祖父らの手のひらにひとすじ青き川の流るる


コーヒー店ここにあるぞと言う父の初恋よぎる遺伝子の夢


をさなごと眠る畳に健やかな妻うつくしき秋の遊具も


弟は真夜中銀 ....
悲しさと淋しさを
試験管に注いで
反応させたら
恋になるかしら?

手をすべらせて
ビーカーを取り落とすほど
白い煙をたちのぼらせて
恋になるかしら?
さかむけの内に秘めたるファンタジー

五線譜に線を書き足すファンタジー

玄関が二重扉でファンタジー

教会に入れなくてもファンタジー

ブラジルで猫を拾ったファンタジー

 ....
シナモンという単語には強引に美味しそうだと思わせられる

と言うのも母ちゃん作のシナモン・トーストが僕は好きだったから
あずき と かぼちゃ
仲良くなれたら

おこめ ひとつぶ
日 が長くなる

あなた
はじまり を食べました


のね
欲しいものがなくなって
安心していたはずだった
欲しいものがあるのは苦しいから
手に入らないものは何もかも
あきらめた
はずだった
それなのに

欲しいものができた
それは秘密だ
痛みが残したものに
少しずつ慣れて
平気と笑って
隠す胸の傷
指先でたどる
消せない色々

転がりながら
散り散りになる絆
行き場所を求め
彷徨い続ける僕ら
雑踏にまぎれて
ビ ....
もっとずっと一緒にいたかった
もっとずっと聞いてないこと
たくさんあるような気がするから
もっとずっと他愛なく笑っていたかった
わたしはさみしい
みんないなくなってしまうから
わたしが抱きしめると
みんな凍りついてしまう
わたしが好きになればなるほど
わたしは嫌われる
わたしは寒い冷たい場所に
あなたを閉じ込めよ ....
ボクはスノーマン
お日様が
君を想う温度とすれば

ボクはスノーマン
手も足も
出せないままで溶けてゆく

明日は
水に戻るのだから

ボクはスノーマン
芯まで



 ....
ユメミ リルさんのおすすめリスト(226)
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