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噴水が零した星屑かき集め君の名の星座夜空に作る


伸び始めた前髪の隙間から見えるきみは幾重にも刻まれている


まっしろなしんしんというねのなかで記憶をこわさずとどめていたい


 ....
捨てられるものより捨てられないものの方が多いと気付いて泣いた


流れ星 まばたく暇さえ与えない またたく間にぼくらをスルー


きみのこと嫌いになれると思ってたのに目が合うことが えへへ ....
浅ましい魚に餌を
やるように君は俺に
言葉を与える
そんな目で見つめないでさわりたいよ歩いてきたら固まっちゃうから

フサフサな毛並みがぬいぐるみみたい脈打つカラダ君は生きてる

あのビスケットの歌みたく増えてくスキップがたどたどしくて好き ....
「そっちへは行っちゃだめよ」ときみの声だけが録音されてるテープ





てのひらおもいきりひろげこれはゆび、これはつめだと思い出すまで


足音は、いつもみづから踏 ....
水彩の絵の具ま白き画用紙にぜんぶぶちまけようよ六月


自転車の後ろで団扇を仰ぐきみ見ていた海に落っこちるまで


ゆかた着てきみが来るからあの駅を思い出すたび朝顔が咲く


い ....
このコインの桜をじっと見てください あなたはだんだん春になります



失踪は春の間に すれ違う人がよそ見をしているうちに



肩と肩近づいていくまだ雨はそうだね雪のにおいがするね
 ....
無垢ということばをきみはエンジェルの首とたとへる一月も冬


戦場に突如飛来す少女その名前を問わばサイレンが鳴る


ラララララきみが歌えばきみの歌、土足でだれのメロディー奪う?

 ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
腕を手にとって くずれる千鳥足 星はあそこに 私はここに

ただ猫と 話がしたい 冬の日に 男の気持ちは わからないねと

囁きと RedJeans まだ香る 指先重ねた 夏の終わりに

 ....
ひと山に切り離されし髪の毛の時の長さを横目で計る

これ以上ないってほどに慎重な手つきで髪を洗う君。その耳たぶに揺れるピアスが

リセットの仕方分からぬ不器用な私にできるひとつの手段

必 ....
冷房のままで空き地に棄てられし軽トラックが消えた秋の日


足首に薔薇のいばらをくくりつけあなたはをどる秋と告げれば


ほとばしる滝の飛沫の花びらを浴びるあなたの背骨が欲しい


 ....
秋ですね 松茸入りのお吸い物
        金木犀が優しく香る
紫の灯りめがけて飛ぶ虫を 笑うあなたと笑えない吾と

 
そんな字がやさしさにだって欲しかった 高圧電流さわるな注意


君はいう 川面に映る街は幻 私はつぶやく 恋もいっしょだ
 
 ....
ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中し ....
口紅がはがれた後のりんご飴 確信犯のうつくしいきみ


こんなにも渇いていたと知らされる 始めのひとくち貪る夕べ


日に焼かれ濃縮された僕達を還元しては味見する海


やわらか ....
追いたいと思う心理を知り尽くし残り香すらも残さぬウサギ


いつもはね慎み深い私なの 貴方は特別“私を食べて”


「首を切れ!!」怒鳴るクィーン黙々と従うスペード恋は盲目


30 ....
昼、起きて ひとりぼっちの家の中
       クーラーないのに 涼しすぎるよ

ぼんやりと 宿題してる 真夜中に
       君は今頃 なにをしている?


夏休み はじめて見つ ....
{引用=
その日々に名前をつけてはいけないの






{引用= 021:うたた寝}
うそつきをあじわいたくて焼きたてのラスクを舌にのせてうたた寝


{引用= 022: ....
踏みつけた木の葉の裏に隠れてる虫さえ愛せるくらいにひとり


冷房のファンに揺らされ落ちる葉のむなしさだけは凍り付いてる



あの雲にかかればあの葉の色だって一撃なのよ だからわたしも ....
金魚鉢かすめる涼風の行方知ってか知らずか手招きの夏



逝く春の背中押しつつ背中からはじまるアブラゼミの{ルビ時間=いのち}よ



きみがたわむれてた波ならひとすくい両手ですくって ....
A型のあなた翼を折りたたみ夢の背中へ落下してゆく


B型のあなた昆虫採集を投げ出し籠の中で寝ている


C型のあなた視界に映る朝こことは違ふ世界の夜明け


O型のあなた肯定し続け ....
骸骨がブラブラ廊下歩いてく音楽室の鍵は壊れた
 


理科室の匂い取れない制服に誰かの刻印深く押される



日食を見るため屋上集まった魔女が湧いてる魔女が湧いてる



チャ ....
ビー玉の模様を見つめ問いかえす今日の天気は晴れだっけ

ため息の数だけ幸せ逃げるよと言われ思わずため息ついて

新宿の喫茶店から外眺め忘れものを忘れてる

手についたドクダミのにおい汗の色 ....
思い出の森をさまよう僕はもう少年時代の歌詞から遠い


おにぎりの形している山登る今はまだまだ海苔の真ん中


紫陽花に紋白蝶の眠る午後わたしが汚れているのが解る


花粉から誘われ ....
忘れたよ 待ち合わせてた 花水木
        やさしい声も あなたのキスも

覚えてる? 笑ってくれた あなたのやさしさ
        涙も枯れた うつむくわたし

すきだった すき ....
風船がしぼんでゆくのは見たくないだから今すぐ針を刺してよ


箱ならば開けてしまうよ血管を通うわたしのパンドラの血


飢えている仔猫にミルクあげるとき黒い何かの目覚めに気付く


 ....
火曜午後喫茶店のコーヒーを猫舌ですくう君の口元

窓枠の銀色のふちと重なった空の灰色二十代の時

さっくりとすすむ静かな五月の{ルビ陽=ひ}自転車こぐ足軽く浮き立つ
二時間後待ち合わせをした駅に居る君の背中を想って黙る

甘茶色耳にかかるべき髪の毛を指で遊ばせ五分の間を埋め

梅雨前の最後の晴れに出かけよう三浦海岸二人乗りの午後

まっすぐに続く空とい ....
両頬に掌そえて読み取った肌のにおいと温度とカーブ

いるはずもないのについつい振り返る前頭葉は未練がましい

端正な顔立ちの君が言い放つトイレの匂いだよ絶対に

円盤の奏者がギターを置いた ....
ユメミ リルさんの短歌おすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リセット- 春日短歌6*08-2-5
ハイソックス- 春日短歌9*08-1-25
まだ求めてますもっとちょうだい- 榊 慧短歌4*08-1-2
降参- 唐草フウ短歌5*07-9-16
きみのいない物語- 本木はじ ...短歌806-6-15
ぬるい夏- 本木はじ ...短歌806-6-12
春催眠- ソマリ短歌9*06-3-7
修羅場- 本木はじ ...短歌606-1-15
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
それでも日々は移りゆく- ナオ短歌5*05-11-23
cut- 一代 歩短歌4*05-10-11
early_autumn- 本木はじ ...短歌805-10-8
2005年10月3日- 逢坂桜短歌3*05-10-3
電気ナマズの夕暮れ- umineko短歌11*05-8-27
第三芸術- 本木はじ ...短歌1905-8-25
夏わずらい- ソマリ短歌13*05-8-19
恋色アリス- ソマリ短歌13*05-8-7
ある年の夏休み- 逢坂桜短歌5*05-8-4
呪文みたいな日々でした(題詠マラソン2005_021-030 ...- 汐見ハル短歌505-8-3
だからくもった空は嫌い- miky短歌12*05-7-17
泡立つ未来- 望月 ゆ ...短歌23*05-7-16
転調- 本木はじ ...短歌905-7-14
振り向かないで帰りなさいね- ふるる短歌11*05-7-7
小集「日常」- 紫音短歌5*05-6-22
雲の上のレタス- 本木はじ ...短歌1205-6-19
すきもきらいも_涙も恋も- 逢坂桜短歌4*05-6-18
黒い花束- 本木はじ ...短歌905-6-12
からす、なくように。- 吉原 麻短歌4*05-6-12
並ぶ、風と、流れる- 吉原 麻短歌705-6-10
雨が消してしまう前に- ねいやん短歌1*05-6-10

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