すべてのおすすめ
僕は公園に座るけど 季節は流れていく
子供がはしゃいで ころんじゃう んで ないちゃう
へへって 思う
お風呂場のおもちゃが 何もしてないのに
そっと 波を立てていたのを思い出した
僕は ....
むずかしい文字をならべて
遠回りする夜の端
薄ら寒い雲の流れ
赤い月の輪郭をなめながら
呼吸するのを忘れてしまった
僕は
闇に吊るされた灯りに手を伸ばす
重なりながら ....
まないた
に
たまねぎ
を
のせてせんぎりにする
たまねぎ
が
いたいよ
と
いったきがしたのでなみだがでてきた
たまねぎ
は
おりょうり
の
めいわきやく
かれーにいれ ....
外気4℃、窓は全開
要するに火照った身体を冷ますためなのだけれど
それはどちらかというと恋人がやってほしい
暖房も灯けていないのに、温度上昇
する、この部屋は、きっと恋人もいる
窓の近く ....
精神病院と刑務所
どっちが住みやすいか
どっかの哲学者は考えどちらも似たような
もんだ
と
考えたらしいが
精神病院にはなぜか
卓球台がある
将棋を首吊りかけたおじさんがやってる
....
その皇子
東へ進軍し
その剣
雲を斬り
丘を割き
沼を埋め
戦に次ぐ戦
謀殺に次ぐ謀殺
返り血の乾く間も無く
川にかかれば妻を売って渡り
海峡にかかれば妻を売って船を買い
船を打 ....
中空の部屋へは
登り方を忘れると
登れなくなる
わたしはしばらくの間
忘れていたけど
最近ふと思い出した
わたしは中空の部屋のドアの前で
躊躇する
中に入ってしまったら
二度と戻れな ....
空の高いところからするすると
吊革が降りてきたので
僕はそれにつかまる
今日はとても飛びたい気持ちなのに
これじゃ何だかわからない話だ
ほうっとしてると
たくさん食べられてきた ....
部屋の鍵なら 捨てちまったわ
待てと言われて 持つような
そんな女に なりたくて
あなたに惚れた わけじゃない
もうしおれたわ さつきの花は
それでも香る さつきの風に
心放つわ ....
わたしは中空の滝へ行く
中空の滝は美しい水辺を作っている
濃い緑色の場所は
とても深くて
岩魚が泳いでいる
わたしは服を脱ぎ
水浴びをする
冷たい水で
芯までひんやり
胸がドキドキと ....
声をかけるというのが
悪いことではないことを
あなたはぼくに教えてくれた
ぼくは人によく声をかけるのだ
話し相手とすこしでも親しくなりたくて
内心 ....
目をつぶって あくびをひとつ
その間
涙目で見る世界は
何度 生まれ変わったんだろう
初めと終わりがくっついた輪の中で
到達点を探した吐息 が
寒空の夕焼けを 彷 ....
君
る と
て い
っ る
回 時
く は
早
あの人苦手だ
そう私が思っていると
相手も私が苦手になる
あの人好きだ
そう私が思っていると
相手も私のことを
好きにはならなくても
気分は悪くない
だから
元から相手を
....
急募であります
性別年齢不問
若干名
明るい人求む
ここんとこ
土鍋が不平不満をたらたら
全然出番が無いジャンって
家に遊びに来てくれる友達
いないのかよって
そうなんだ ....
美味しい美味しいブブンヤキソバを君は作っている
キッチンは甲状腺のような白い匂いに包まれ
外の方はきっともっと広い世界が連綿と続き
幾多の人々が美味しい美味しいゼンブヤキソバを
美 ....
僕は
空の果ての妖精の国から
堕ちてきた
偶然君の胸にとまった
君は僕に優しかった
暑いときは
金魚柄のうちわで僕を扇いでくれた
寒い時は
赤いリボンの ....
何もかも投げ捨てて
どこかへ行ってしまいたいけれど
君がいるから
行かないよ
何もかもどうでもよくて
自分がどうしらいいかわからないけれど
君がいるから
....
地球の中心に「樹」があるのです
まさに名前は世界樹
根っこはすさまじく深く長く、たくさんに枝分かれしています
それが地上にでるとどうなるか
まさに「人間」となるわけです
お母さん、僕さっ ....
わたしがいたら
あなたは
うれしいのかな
よくわからない
わたしはあなたがいると
さみしいの
情けない君を
使い古した毛布にくるめて
その窓から
捨ててしまおうかと
思った秋の
寂しさとか
心細さとか
風に吹かれる葉っぱとか
おいしいきのこに
躊躇した情け ....
線は線に縁取られると形になる
あるいは輪郭と呼ばれても
わたしたちは先に生まれている
そのことはいつも
部屋の中で動かずに考えるべきであろうことを
わたしは知っている
いつもぶち当たる ....
ただ 生きていたい
分かるかな 君がいて
夕日が輝いて 生きていて
これは 君のおかげ
水溜りに空が移る 動いてく
これも 君のおかげ
そんな 簡単な事ね
ふと 気づくんだよ ....
あの人は頭にツノがありました
ある日
頭にツノがあって大変ですね
と言うと
あなたはツノがなくて大変ですね
そう答えました
あれを初恋と呼んでいいものか
今でも戸惑います
ただ、あ ....
ドトールで女と待ち合わせ
といっても携帯時代
正確にはドトールで女の連絡を待っていたが
まるで、連絡が来ない
ドトール地下のライブハウスでは
メロコアバンドが「青春」について叫んでい ....
神さま
私は罪深き人間です
自らの記憶を偽り
己すらも偽った
罪深き人間です
己を守るために
仮面をかぶり
それを偽るために
また仮面をかぶる
何が悲しくて
道化を ....
小さな心に大きな傷跡だけが、
今も僕の心を赤く染める。
その傷の痛みを感じるたびに、
その傷跡をなぞるたびに、
君のぬくもりを感じていた。
もう二度と開くことのない
1つの扉は、
....
小さなノートをひらいてみた。
その中には、あのころの気持ちが
そのまま入っていた。
すべてを詩にしてみた。
あのころの僕と今の自分は、
ちっとも変わらなかった。
小さな服が出てきた ....
「同情なんかいらない」
あのころから、僕はずっと人からそういう目で・・・
「かわいそう」という目で見られてきた。
でも、人はそういう目をして僕を見るのに、
誰も僕を助けてはくれなかった。
....
まるでパズルのように
少しずつ注意深く繊細に
お互いを重ね合わせて
組み立てたはずなのに
いつからか君だけは
最後の一片を組み合わせても
完成図にいくつもの
欠片は足り ....
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