平坦な生き方しかしてこなかった
それでいいと思っている
薄っぺらなままだった
それでちょうどいいと思っている
しかし
味はいろいろ覚えてきたつもり
甘めの醤油味みたいな
ざらざら ....
それまで
水の中を泳いでいたものが
産院のベッドの上で
あし。になる
それはまだ
自分を支えることも
出来ないけれど
あし。と呼ばれる

こんなに
ちいさく
まだせかいを歩いてさ ....
変装して出かけようよ
鍵はかけないで大丈夫
平気よ みんな花火を観てる きれいに咲いてくれるから

ひみつ ないしょ
かいだことのない風の匂い

  ふざけあって笑い合う日もある ....
かけひきを手放したあと一本の綱は誰とも手をつながない

おそらくは終わりのない作業と思うどこまで磨くか靴磨くように

憂鬱にふりかけられた粉砂糖かけられたまえこうべを垂れて

つまらないこ ....
三本の矢の何本か折れている 名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです

例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ....
 そのときそれほどピンとこなくても、似た者同士の魂は引かれあう。そんなことが確かにあるのだと思う。澄花さんの半生は思ったよりは平凡なもので拍子抜けしたけれど、抱かれた余韻もあって少し夢心地で、いちいち .... 昨日から勝負パンツ履きっぱなしあした天気になりますように 都合良い平和のために金はだす 待つということは
ときに苦痛をともなう
その時間を
固いベンチで過ごすのならば
背中は痛むし
柔らかなベッドの上だとて
安らかともいかない
点滴につながれた腕は夢の中でも痛むからだ

 ....
独り旅立つ

生まれた命は

ただ死刑を待っている
素直に受け入れないジレンマに慄く

あたりまえなのを受け入れたがらない
あの手術から十五年
ぼくに何の使命が在るのか解らない ....
福山が結婚したし家事サボる その日は
お花見の桜より うんこの話のほうが 
うつくしかった
お隣さんが用意してくださった花見弁当を囲んで
いっしょに 盲の方と お花見をした
お洒落な桜色のスカー ....
北原白秋・高村光太郎・三好達治は、私の好きな詩人だが、彼らはみな戦争協力詩を書いている(「戦争協力詩」という言葉は変だが、「愛国詩」「(反戦詩ならぬ)賛戦詩」「戦争昂揚詩」のどれも変ではある。この辺の .... デザートを葛餅にするフルコース 人は
なんどころんだら
上手に歩けるようになるのだろう
人は
なんどないたら
上手に笑えるようになるのだろう

だいじょうぶだよ
まるでごむまりのように
やわらかいきみをだきしめる
 ....
夜、雪が降り止んだ頃、夜行性のノウサギはいっせいに跳ねだす
カンガルーのように飛び跳ねる後ろ足の腿の筋肉は巨大で
前足と後ろ足は途中で交差し、雪原を跳躍する
むき出した前歯をそっと樹皮にあてがい ....
夫と言い合いになった日の深夜
冷蔵庫の前に這いつくばって
冷たい床に雑巾で輪を描いた
何度も何度も同じ輪郭を辿って
ただ一心不乱にひとつの輪を描いた

怖い顔で子供を見送ってしまった朝は
 ....
ひきちぎられたこころたちが
あきのてんじょうを
およいでいる

うめつくされて
ひしめいている
ちいさないきもののように
おびえながら
むれている

ねてもさめても
どこへにげて ....
雨なんて降らせてあげないんだからあした天気になりますように 人渡る綿毛が渡る交差点

秋には秋のバラが咲く

かたらいは満ちることなく月満ちて

人しれず録画の灯火浮かぶ夜

闇の闇の中にも闇のある

イキヅカイ犬の腹午後の怠惰のせ

 ....
朝がくることを待ちこがれるほどではないが
ちょっと陽がさす

古い集合住宅の一階の湿気のこもりがちな
鉄筋コンクリートで仕切られた空間が
僕のすてきな居場所だ

教会の鐘はどこからも聴こ ....
たったひとしずくの水が
いったいどこからうまれてきたのか
だれもしらない
じぶんというほんしつに
たどりつけないように
しっているのは
ただここに
あるということだけ
それはじゅうぶん ....
一匹の青むしが
道路を横断している
ゆっくりと
ゆっくりと
(小さな青虫だから)
這っていく

きっと
道路を渡りきってしまう前に
あの青むしは
車に轢かれてしまうだろう

そ ....
雨乞いにセクシー美女がくるというあした天気になりますように さびしさだけのおにぎりに

今日はおかかをつめた
窓硝子の向こうに
しがみついている一匹の虫
短い発車ベル
いくぶん傾いた駅を電車が出てからも
飛び立つことをせずに
じっとしている

終点を知らされていない線路はゆるやかなカーヴを描き
 ....
 
うさぎさんが おもちをつく夜

マンションのベランダで

団子を ぱくり ぱくり



 
眠らせることが仕事になったから月の光の底で生きてく


泣き止まぬ嬰児の不安受け止める作戦いくつも立てて過ごした


綺麗事くさす粗雑な匙加減 まどろむ居間で誰かを探す


 ....
      000902

古い写真を見ていたら
君の家が写っていた
緑の屋根に白い窓枠
林の陰にひっそりと
日当たりの良い畑を眺めてる
9月になって陸稲の花が咲き
コスモスの花も揺れ ....
ありかさんのおすすめリスト(223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かじりついてもいい- 乱太郎自由詩25*15-10-9
あし。- そらの珊 ...自由詩1815-10-9
鍵はかけないで大丈夫- 北大路京 ...自由詩615-10-9
秋のサンダル- そらの珊 ...短歌1015-10-8
三本の矢の何本か折れている- 北大路京 ...川柳815-10-7
名付けなさい- Lucy自由詩24*15-10-7
Miz_7- 深水遊脚散文(批評 ...2*15-10-7
昨日から勝負パンツ履きっぱなしあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌715-10-6
都合良い平和のために金はだす- 北大路京 ...川柳415-10-5
死を待ちながら- そらの珊 ...自由詩15*15-10-5
やがては- レタス自由詩315-10-5
福山が結婚したし家事サボる- 北大路京 ...川柳215-10-4
うつくしい_うんこ- るるりら自由詩23*15-10-3
『戦争詩歌集事典』高崎_隆治より、戦争詩を考える。- こひもと ...散文(批評 ...16+*15-10-3
デザートを葛餅にするフルコース- 北大路京 ...俳句315-10-2
ごむまり- そらの珊 ...自由詩1815-10-2
ノウサギとテン- 山人自由詩7*15-10-2
磨くという行為- 夏美かを ...自由詩48*15-10-1
不慮の詩- そらの珊 ...自由詩21+*15-10-1
雨なんて降らせてあげないんだからあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌415-10-1
銀雲の消息- そらの珊 ...俳句915-9-30
for__you_- 梅昆布茶自由詩2015-9-30
赤い星- そらの珊 ...自由詩11*15-9-29
【_青むし_】- 泡沫恋歌自由詩24*15-9-29
雨乞いにセクシー美女がくるというあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌515-9-29
ひとりの献立- フユナ自由詩8*15-9-28
旅の道づれ- そらの珊 ...自由詩10*15-9-28
お月見- 殿上 童自由詩13*15-9-27
Closed- 深水遊脚短歌4*15-9-27
君の家- あおば自由詩9*15-9-27

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