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わからず屋だったんだねと妹の目

病棟のテレビに映る尋ね人

暁のガス局のタンク{ルビ赫=あか}に揺れ

花曇りの花は増えたか雨模様か

病にて吹き送る風うしろ足

涙かな花に滴る ....
白バラのバラ星雲か雲の峰

さやかにも若々しくも花梨の実

ラタトゥイユ『トゥイユ』の青がねじれてる

眠りから醒めればまたも白い床

十字架を背負う覚悟は捨てよ春

兄の名を口に ....
イチゴの上でタルトを踊る。

え? いま何て言ったの?

ゴディバのチョコレートを注文したわ。

ああなんて嫌な中流気取り。

アンダークラスっていう言葉すら古くなって、

いいよ ....
雨音をただ聞いていて午後の雨

窓からの小雨は顔にぱらぱらと

桜見のグランド走るズボン犬

眠れぬ夜眠れぬままに夜伽して

ダフニスと周り廊下でクロエ会う

すみっコでくらしてい ....
あさってくまモンと、
砕けた六角形公園でデートなの。
わたし、
ブロッコリー、ブロッコリー、ブロッコリー、です父上。
それはブロッコリー、あれはカリフラワー、これはキャベツ、あれは菜の花。
ブロッコリーはね、花のところを食べるの。
白いのがカリフラワー、緑い ....
言い訳を何に帰そうか夏の月

病み疲れ若葉の想いも過去となり

真夜中に起きて明日は百日紅

見られない思い夏の日遠ざかる

粛々と夕立を待てば真夜中で

風鈴やガラスの音色涼し気 ....
夏の暑さに、包まれ、静まり、静かな怒りの流れのように、
今、雷鳴がとどろき、わたしは戦慄した。
……ざあっと、雨が降るね。おびえる目で見守る。
やがて、ぽつりぽつりと、頬を打つ雨は感動で、至らな ....
遠くから夜明けの咆哮トケイソウ

溶けゆくはアイスクリーム木陰の椅子

氷菓子まだまだだめよ母の言い

引き続く夏の星なら三角形

空梅雨のゆくえもどこか淋しげで

さらさやと青葉 ....
粉雪散るふと滑稽さ感じさせ

水涸るる言葉は遠き我が家ぞ

クリスマス待ち望む我は背信の徒

人形が笑いて顧みる冬の夜は

思い出の街を彩るポインセチア

新宿はクリスマス模様マネ ....
青き時宵闇に秋葉溶け込んで

身に染むや孤独の病時経ちて

泣きたくて秋の夜には涙の雨

秋の朝しらじらと明け身震いし

柿の実や生らずになってもう幾年

葡萄の実母の位牌にささげ ....
形見なるコートをはおる日も間近

月見酒沈黙だけが支配して

明日を思う今日これからの神無月

秋と言う幻想を越えただ歩む

秋月夜孤独と思うは一人のみか

酒を酌み己を見つめるこ ....
朝の歌を、小鳥の声にまぎれて。わたしはコーヒーを飲む。ねむれない。

カルフォルニア・ミソサザイが鳴いている。わたしの全て否定しているのだ。

カラスがゴミ集積所を漁っている。猫も。敵同士なの ....
ゴルドウィンは、エランドルの執着がどうしても理解できなかった。
ゴルドウィンは、エランドル・エゴリスに詰め寄った。
「なぜ、新しい世界を導いて行こうとしないのか。
 お前にはその才覚も、カリスマ ....
 詩人の持っている悲しみに圧倒される、ということが時々あります。そのことに慣れていない人は、それを怒りだと思い間違ってしまうことがある。彼らの魂が抱えているやるせなさを目にすることを。
 人の持って ....
間抜けな盗賊ヨランの話をしよう。
間抜けな盗賊ヨランは、(勇猛果敢なはずの)ドワーフのくせに、
ベル=ダッジアのように臆病だ、と言われていた。
しかも底抜けにとんまな奴だと。

ある時、ヨラ ....
永遠という言葉を求めて、永久という言葉を求めて、
君はどこをさ迷う?
地球の砂漠? 火星の大地? それとも水星?
無限は何のよりどころにもならない。

一つだけ落ちてきた言葉を受け止めて、
 ....
 透き通った世界の境界には、透明な獣がいて、澄んだ夜を吠えている。明け方の明星を夢みて、夜明けの明けない空に遠吠えをする。透明な獣が夜空を嘆く時、そこには無限の連なりと重なりがあって、透明な獣を優しく .... さよならの船出を、彼女は待っていた。
美しく水がゆれるなら、心はにごって、
晴れることなく気もちは空とつながってゆく……
ただ、さよならの船出だけを。
 
そうね。ため息がひとつこぼれても、 ....
りゅうさんさんの大町綾音さんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句5*25-4-12
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句325-4-8
じゃあね- 大町綾音自由詩425-4-8
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句525-4-7
これはポエムです/これはポエムではありません- 大町綾音自由詩3*25-2-10
ブロッコリー- 大町綾音自由詩10*25-1-10
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5+*24-11-19
ポエム- 大町綾音自由詩10*24-8-22
つれづれと俳句- 大町綾音俳句7*24-8-2
つれづれと俳句- 大町綾音俳句4+*24-1-6
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*23-11-4
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5+*23-11-1
短歌雑詠- 大町綾音短歌6*23-6-28
魔導帝国アルスガルデ- 大町綾音自由詩3*22-1-11
詩人、あるいは人の持っている悲しみについて- 大町綾音散文(批評 ...5*21-12-30
_間抜けな盗賊ヨラン- 大町綾音自由詩3*21-11-18
sonnet- 大町綾音自由詩5*21-4-20
けものの夢- 大町綾音自由詩2*21-4-2
sonnet(船出)- 大町綾音自由詩3*20-10-11

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