口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰かに ....
つるーっと
玄関から入ってきた
ひとつのボール

丸いな
手にとるわたし
明日は晴れるのかな
お母さん

きっと晴れね
これ水色だもの
受けとるお母さん
夕ご飯は何 ....
 
「山林へ」
いつものように山仕事の準備をし山に入る
ふしだらに刈られた草が山道に寝そべり
そこをあわてて蟷螂がのそのそと逃げてゆく
鎌があるからすばしこくない蟷螂は
俺たちと同じだ
 ....
要らなくなった本が溜まったら
古本屋に持っていく
感謝の気持ちでサヨナラする

また別の人が手に取り
読み進めて気に入ってくれるといいな

本の世界は
読む人の感じ方で
読む人独自の ....
星はながいことひかって
ねむるように消えた
わたしたちは棺桶工場のすみにすわって
それをながめていた
とてもとおくながいところを
物語がながれていくのや
歌うたいたちがはじく音符がこぼ ....
テレビの中

子供の頃の私の口癖は 「テレビの中に入りたい!」だった
華やかな舞台の上で 踊って歌うアイドルに憧れて
親戚の前で物まね 未来のスターの誕生ね!って
皆が褒めてくれた 私はすっ ....
藤の花に締め上げられてる杉の木が声も立てずに朽ちてゆく初夏

通学路の木の葉の影を覚えてるもう二度と通わない道

肌の色が日に日に焼けてく子供らが通りてく百日紅の下

「まあだだよ」探す気 ....
うたうたうたたねタネもしかけもあるのしっ
てるわかっテルけどしらんぷりしてわたしい
としい4と4で8かいぶんわたわたするあな
たいっちょまえだからもうみせなくていいよ
でもふあんなんでしょ?の ....
今日の雄物川河口は、
ふだん海ではないところも海になっていて、
早々に退散してきました。

海はとても情熱的な生き物だ。

昨日は愛していると言っていたのに、
今日は殺してやると言っている。
あの窓の1つ1つに
今日というドラマが詰まっている
喜怒哀楽では語りきれないようなドラマが詰まっている


あの光の1つ1つに
明日というドラマが滲んでいる
喜怒哀楽では伝えきれない ....
いついつまでに、なになにを

どこどこいって、だれだれと

なぜなぜときき、どうしても

 いつもこうやって生まれる
  いつもこうやって生まれてくる

いついつまでに、なになに ....
いつかは
あなたも
わたしも
この世界に別れを告げ
宇宙のように
果ての無い
時の流れに
溶け込んでいく
それが
この世界の


わたしの
生きる時間に
あなたがいた
 ....
月明かり照らす銀雪瞬きて掬う我が手は熱に浮かされ

垣間見る竹垣のもと粗目雪日は過ぎ去れど募るばかりで

牡丹雪つもり唐傘かしげさす覗く君の手白にまぎれて

さようならかき消して ....
装飾のない地下通路
が真っすぐに伸びている

それはかつては
駅と空港を結んでいた通路

まるで現代アートのようだ

観光ポスターが貼られていた掲示スペース
には何も貼られず

 ....
いつの間にか
君と僕は
違う道を歩いてた
あの時じゃなくても
たぶん
いずれは訪れる時だった
だから君を憎んではいないよ
ただわかっていても
寂しくなっただけだよ

離れていく後姿 ....
皿倉に 登る若葉の 春鹿の子 君なき里に ホトトギス鳴く 山を駆け下り開けた浅瀬に出ると
ゆるゆると草を揺らしながら往く
水の膨らみは千変万化を繰り返し
陽射しに微笑みを返すのだ

小学生の女の子ばかり六人
紫外線から完全に身を守った女の先生と一 ....
いつからだろうか
シフォンのりぼんを結ばなくなったのは


蜜を孕んだくちびるに
群がる阿呆鳥のざわめき

何もかもが繊細でやわらかい色彩で出来ていた

荒れ狂う波の喧騒
いっとき ....
汗に濡れたシャツをはだぬぎ
わたしは暗闇のなかを
帰るふりをして 逃げたのだ
七月の 台風の 雨のなかを
精一杯生きようとして 逃げたのだ
咎められることは何もない
そのほかのことは知らな ....
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった

あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ....
ついつい、
人を殺したくなるので、
伸ばした黒髪で、
十本の指を縛りつけ、

あの街角には、森の声、
花の咲かない街では、
ささやかな、比喩を分け合う、
蝶々たちの、いじらしさ

 ....
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
(あを。あを。あを。彼らを)
(僕らとは呼びたくない。海を見た事の無い僕)
(たったさっきまでひらがなを綴っていた。)
(塩水を海水と呼びたくもなる。瓶が卓上に敷く陽光の)
(シートの下に掌を ....
キャスターが告げるGWの始まりに壁の暦がもてあます明日

人様の都合を聞かぬこの星を苛めるために振りかざす鍬

白米に気色の悪い虫が湧く結局おんなじように生きてる

要するに食物連鎖のくく ....
下総台地の片隅で
遠く筑波の山なみを窺う
古来東国の歌垣は
いま離陸する輸送機の
後方彼方に鎮座する山
男体山に女体山
周辺に遮る山もなく
関東平野の中央に
香取の海を睥睨して
ほん ....
 カンパネッラ、君は今頃、
 あの青白く光る星の裏側を、
 旅している頃でしょうか
 
 そこから見ればこの星で、
 炭酸ガスの割合や、窒素や燐の配合や
 地割れや雪崩や日照りに寒さ、おお ....
わたし何をしても上手くいかない毎日
君は何をしても上手くやってるように見えた
ひとり 帰り道に 思い出すことは
いつも君が僕に教えてくれた 言葉

風がなびく
空は青く わたしは
まだ ....
公園の遊具が拘束を解かれ
子供たちを纏い始めると
桜は突然咲くのだ
短い季節に燃え上るいのち
追いかけてはみるものの追いつけず 
去り往く姿 あっというま
廻り来る姿 あっというま
あっ ....
 表通りに街灯は点る。
 閉め切られたシャッターの並びの中に誰かの忘れた人形が笑う。

 心の休息は遥か彼方に横たわっている。
 詩を歌えなくなった者は思い出の中に消えてゆく。

 垂れた ....
ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
秀の秋さんのおすすめリスト(152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ホログラム- 春水八郎自由詩5*15-5-10
段差のない家- かんな自由詩11*15-5-10
山林の詩- 山人自由詩7*15-5-9
古本屋- 夏川ゆう自由詩315-5-9
棺桶工場- はるな自由詩615-5-8
テレビの中- itukamitanij ...自由詩3*15-5-8
藤の花に- 亜樹短歌415-5-8
カラオケで歌う歌はよりどりみどり/即興ゴルコンダ(仮)投稿. ...- こうだた ...自由詩4*15-5-8
- 小川 葉携帯写真+ ...715-5-7
あの窓、あの光、何気ない1つ1つ- komasen333自由詩2*15-5-7
いついつまでに、なになにを- クローバ ...自由詩4*15-5-6
この世界で- 緑かな自由詩215-5-4
ゆきのみぞしる- 中原馨短歌215-5-4
アートとは何か- kauz ...自由詩2*15-5-3
願う- 文字綴り ...自由詩3*15-5-3
季節は巡る- 星野つば ...短歌115-5-3
愉快な午後- ただのみ ...自由詩17*15-5-2
さくらがい- 常磐瀬良自由詩215-5-2
- 伊藤 大 ...自由詩915-5-1
すいっち- そらの珊 ...自由詩17*15-5-1
あなたが明日も日本語を読めますように- 竹森自由詩415-4-30
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
あを。あを。あを。- 竹森自由詩415-4-30
GWの始まりに- 亜樹短歌315-4-29
筑波歌垣- ……とあ ...自由詩6*15-4-27
カンパネッラ- 亜樹自由詩615-4-26
これから- まきしむ自由詩115-4-26
春ぼんやり- ただのみ ...自由詩16*15-4-26
深い夜に- ヒヤシン ...自由詩5*15-4-25
【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-4-24

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