すべてのおすすめ
皮肉をいわなければ死んでしまう貝があって
それはそれで良いだろう
まっすぐな誤解はいつも答弁を
許してはくれないから
せめて僕を許してくれないか
家を売らなければならないヤドカリ
....
ららぽーとに、お買い物に行くと
優しい気持ちになれる。
終わらない日々の暮らしの水の流れは
ゆっくりと、でもかくじつに、
私をなにも持たないお手軽なストーリーに
スキップす ....
ばかやろう。
掛けていた布団を蹴っ飛ばす。
揺れるカーテンに隠れた化けネコ。
4月の昆虫くさい風は
命の匂いなのか。
新しい命。と
握り潰された命。
乾燥 ....
「何処へ行くの?」
「病院だよ」
わざわざ服を着替えて
ドライヤーで髪を整え
かしこまって行く先は
毎月の定期健診
ばかばかしくて
貴方を見る目が細くなる
昨日を捨てて ....
スマホを取り出し
何気なく見た綺麗な空を撮り出す
ふと視線を感じて視線を辿ると
楽しげに笑うのは好きな君
予想外の出来事に取り乱す
【チンダルのはしご】
●●●●●●●●
●●●●●●●
●●●●●●われ
●●●●●かい無
●●●●つまりは
●●●てがかり無
●●いままで苦 ....
黒焦げのトーストがいいマーガリンでいい
バターじゃなくていい
蜂蜜は国産 養蜂屋の小さな店先のがいい
種類にはこだわらないがシナ蜜なら尚いい
雨が降る前に用事を済ませたいが
用事の方がは ....
悲しい日が続くと
通り雨を期待する
淀みを防ぐために傘をさしている
だけど、まだ日はさして
道化師の様にたたずむ毎日
待ちくたびれた頃に、心を洗うように
雨が降りだす
川面に跳ね ....
グレーチングに足をとられて
突然 目の前の女性が転んだ
最強の赤いピンヒールは 雪の中では
通用しない
美しさが万全なら
どんなことも快調な街が
ひっくりかえった
蛭みたいに艶やかな ....
もう自分は誰にも必要とされていない
少々ハードな事を考えてから歩道の縁石の上に立ち
大丈夫、俺はまだいける、と思い直してから
Fly high
Fly highと呟いてみる
大丈夫
今日も ....
おいらんの舞う、月夜の事
花は散ってこそ華
今宵は全てを忘れるつもりで
貴方を待っていた
貴方の乱舞に酔う時を
明日は会えぬかもわからぬ
切なく灯る月が美しく
....
左半分、灰桜。
花散らしの雨。
軽くひねり出される、膿。
つまみ出された、愚か者。
さみしがり屋だから火を灯す。
ぼくは
もう
独りじゃない。
火をつけてくれた ....
愛を直視して、みせて
僕が君を好きな理由を
勢いにまかせて、告げようとした。
私もそうなの、と、
味のないガムを吐き出すより早く
目も見ないで言ってくれて
好きな理由を言わ ....
雨が近づくと
植物の匂いが強くなる
それはまるで
隠す気のない事後のようで
私は好きになれない
(きっと
罪悪感の裏返しね)
彼の車に乗って
高速を使い海へ向かう
やがて雨が降り ....
なぜ悲しみばかり
流れるのだろう?
遠い夜の街を歩く人の
みやびで正しい歩調があり、
この国のよどんだ人の心に
ひとつの透きとおったメロディーを流す
ありきたりな流行 ....
いちごみるくのいちごとみるくをぱっくり分離した色の
花は散っていったけど
四月のバリアに張り付いて流れていったけど
またね
ありがちなころがる嘘につまずきたくて、
だけどおとなの ....
自転する地球を蹴って
僕らは歩く
ある時は自転に対して、順向に進み
またある時は、逆らって進む
時間というのは僕らの生理的概念でしかないのかも
一日のスピードは進む方 ....
知ってたつもりだったけど、
ほんとうは、知らなかったんだ。
みんな、ほんとうに、蛇が嫌い、なんだ?
蛇が消えた。
戻って来てくれと願う。
もう、無理かもしれな ....
屍たちが満ちる春に
シは色鮮やかに咲き乱れ
空っぽの青空の上からは
目隠しをしたまま立ち去った
半透明な人々の名を呼ぶ
少女たちの清らかな声が
弧を描きながら降ってくる
(世界の秘密 ....
闇の中で白い背中を
反り返らせていた君は
この夜が明ける前に
大人の女になってしまい
すっかり明るくなる頃には
どこか遠い林の中で
樹液を啜っているだろう
君と初めて出会ったのは
....
気がつけば部屋の中に
砂が入り込んでいる
どんなに固く扉を閉めても
少しずつ床に積もっていく
朝に目覚めれば枕の上にも
細かい砂が散らばっている
(いったい何だっていうのよ!)
....
曇った空を見上げてはなんと代わり映えがない毎日だと
タメ息吐いて愚痴吐いて
通勤のバスではまるで束の間の夢を見るように下向いて
会社に着き隣に座る同僚に掛ける言葉は挨拶のみ
その後も一言も ....
だてにトンネル迷走してない
くだり坂のトンネルだから
出口どころか地上からも遠ざかる
朝10時、社員がスッと立って退社する
もうスッカラカンのキンタマんなかの精子
夜 ....
こうべの垂れた敗戦間近だ
薬を飲んで飛ぼうとした
情けない親だ、幼い子供に止められた
敗北と隣り合わせ
私はもう出鱈目だ
矛盾したいきさつだ
嗚呼生き過ぎた
....
コーヒーは苦かった
ビールも苦かった
君のも苦かった
みんな我慢して飲んだ
だって背伸びをしないと
水面に浮上できなかったから
細い夕陽が差し込む
放課後の体育倉庫
湿ったマットの ....
おかえりなさい
こんばんは
おやすみなさい
こんばんは
かなしいけれど
たえてます
みんなしあわせに
ひとらしく
あったかく
ひとらしく
....
霧に包まれた
他人の心の造形を
誰かが見てみたいと言っている
人は形にこだわる
人は型を信じる
人は直視したがる
人は何でも欲しがる
人は、、、、、
一番大切なものは
霧の中 ....
校舎の陰に真新しい制服姿の僕
一年経ったあの日の事件
二年で挫折したバスケットゴール
進路で悩んでないと言えば嘘になる三年
恋も桜の季節の分だけ散った
「退屈な授業」と書 ....
長い旅路を振り返れば
故郷へ続く道は遥か遠く
懐かしい人たちの声も
今はもう 聞こえない
ポケットに詰め込んだ思い出は
知らず知らずのうちに零れ落ち
いつの間にか 失くしてしまった
....
ジョギング大会の後に
自分自身を慰めて居たら
庭の三本の木が焼けて仕舞って
大変胸が痛んだ
私有地には羞恥心があって
伯母さんがシュークリーム工場に
働きに行ったからだろうか
ゴーストは ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31