雪と手袋
ぎへいじ

手のひらを
空が ざわざわしている

手袋の上に舞い降りて
うっ、雪達は しまった まずいと むずむず

気が付いた

この肌に触れれば 飛べない水滴
水っぽい冷汗ならいいのですが

涙なら見たくない苦手です
触れたものなら ぶるぶるっと凍えてしまい払い落とすでしょう

微妙な関係ですね
お互い深く触れずに傷つけ無い様にして 少しだけお話ししましょうか

あっ
ため息
失礼しました




雪は押し黙ったまま遊びに飛び出して来た誰かさんと同じで あわてて風に乗って飛んで行ってしまう


少し お話ししましょうよ
淋しくてしょうがないって言ってもいいですか





自由詩 雪と手袋 Copyright ぎへいじ 2012-12-08 18:28:09
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