日常に疲れ果てたさびしんぼぅの代わりの

おそらも大泣きをしてくれたのか

全てを拭い去ったようなまっさおなカンバス

キラキラの煌めきが朱や黄色の葉っぱを揺らす

公園はすっ ....
あなたのふるさとはどこですか

ふるさとは遥か遠くでほのかに憶うのが
かっこいいと信じていますか

あたしの生まれた場所はここ

命を満々に讃えた水と緑の地球です

宇宙旅行 ....
うららかな小春日が微笑み
空が蒼く透きとおり
宇宙の果てが大きな口を開けると
風が乙女を呼ぶ声が聞こえる

こんな日はお布団でも干しましょう
この頃、冒険談がいっぱい詰まった
世界地図を ....
なんという事もない 日曜の昼下がり

公園の野原の片隅

ポコーン ポコーンとボールを追う

カシャクシャと落ち葉と戯れる犬

こどもらの華やいだ声

透き通った青海原に
 ....
おかしくれなきゃ いたずらしちゃうぞぅ


卯月の第一日曜日に始まった夏時間が
神無月の最後の日曜日に
静かに幕を閉じようとしている


日本ではまだ夏時間と言う
エネルギー節減の風 ....
あなたのうみにとびこんで

あたしをひろいにきたの

これはぶかぶか

あれはきつきつ
         
それはこそばゆい

どれならぴったりくるのやら

やわらかい ....
おそらが
あんまり 
たかく 
あおく 
すみきってくると

あかいふうせんが
恋しくなる

ふわ
 ふわ
  ひらりと
   風にのり

ひつじの群れを
追い駆けたい
 ....
取り扱いには重々御注意ください

優しそうな顔をしている言葉は曲者だ

天使の振りをしてそっと忍び込んでくると

仮面を脱ぎ捨てて悪魔に早変わり

シュガーコートされた落とし穴 ....
ヘドロ化した日常に膿んで見上げる

ちっぽけなあたしから 
    ぽ
    と
    ん
    と
  散った恋心

真っ青な空に溶けて行く

気の早いケヤキは紅 ....
コンクリートジャングルを
見下ろす
蒼い空に
真っ白な
ぽわぽわ羊が
たゆたっている

壊れてしまった
レコード盤のような
日常に
膿んで
見上げる空は
高い

鋼 ....
みどりいろに抱かれた想いが
無機質ななまり色に染め上げられていく
黒いトンネルにすっぽりと覆われ
闇が前後左右の感覚も奪う
いつでも フワフワの砂糖菓子のように
アリスの森で戯れたい ....
秋桜が
風に
揺れている

僕は
探していました
ひっそりと
乗り越してしまった
最終電車の
裏寂れた駅舎の
ベンチで
夏を
追い越していく
秋の息吹を

空が
 ....
家を飛び出たとき
こっそり タッパーに入れて
持ってきたの

毎日手塩にかけて掻き混ぜて
泪も汗もいい塩梅に混ざり合い
父と喧嘩をしても必ず
母は
台所でぶつぶつ罵りながら
一心不乱 ....
掌からうたが溢れ
あおいそらに吸い込まれていく
天上人の哀しみの衣を揺すり
流れ星がひとつ零れて散った

足下からうたが生まれ
あおい海原に 滲んで消えた
深海魚の喜びのざわめき ....
つるべ落としの夕暮れが
立ち尽くす人の上を
群青に染め上げていく

笑ったような月が
ヴィーナスを従えて
ゆっくりと
空にかかる

そして

青白い光が
窓辺で
謳っ ....
遥か昔の星空をかき消して
街の灯りがきらびやかに
車のヘッドライトで
ひき殺していくようで
全てが虫の息

夏色を消し去るように雨粒も騒いでいる

カプセルにくるんと包み込んで ....
空の際を白くフリンジしている
入道雲はあぐらをかいて居直っていた

緑はいつの間にか黄色のまだら模様で
青の侵入を緩やかに許している

落ち葉の中カマキリはちゃっかり枯れ葉色
こ ....
シロナガスクジラの一家が
泳ぎ回れる程
頭の中は巨大だった

目の前は
人いきれで
ぎゅうぎゅうの
すし詰め状態

心が
あっぷあっぷで
溺れる前に

お風呂を
すみれ色で ....
じっくり
と 
ゆったり

間延びした

きを巻き取り
一日が静かに
暮れていく



出番を待ちかねた
まんまる

ほころび
が青白く

煌煌
 ....
曖昧模糊のもこちゃんは
啓蟄の頃のヘッジホッグの同類である

もこちゃんは悪夢をムシャムシャ食する貘の遠い親戚で
ペガサスやユニコーンとも従姉妹筋かなんかじゃなかっただろうか

もこちゃん ....
夏、真っ盛りの宵闇を切り裂いて
とりどりの色と散っていった夜空

赤ん坊

落としていきました
ぽ〜ん 
ぽーーーん 
ぽ〜〜〜--〜〜ん 
ぽ 
ぽ 
ぽ 

 ....
いなか道をガタゴト行くと

 まちの空が 妙にあかかった

どこまでも 続く うすむらさきの青

 すぅっと すいこまれて

夕焼け お空も まっかっか

ふってくる星をか ....
曼珠沙華

夏の夜空の

落とし物
びろうどの摩天楼のイルミネーションは
そら一面の宝の地図を
まねっこしているお猿のジョージで
洪水のように瞬く人々の営み
その埋まらない孤独のうたを
窓から溢れる光は囁いている


 ....
秋が来たかと眺めてみたら
ギンナンは忍法葉隠れの術発動中
残暑ざんしょ

暑いザンショと怒ってみても
黄昏はつるべ落としのすみれ色
残暑ざんしょ

☆が出たかと見上げてみれば
鰯の大 ....
鈴虫が苦虫をつぶしたような
カンカン日照りの昼下がり

スーパーではサンマが大漁で
大根おろしもスダチも準備万端
秋を味わう食卓に登るのを
今や遅し と待ちかねている

鰯は豊漁旗の漁 ....
夢がいろづいていく

こんもりと繁る みどりのなかから

そらが冷たく 澄んでいくごとに

ほほを そめていく 木の葉

ほら また ひとひら

風に乗って 旅立っていっち ....
出涸らしのような夏が
のっぺりと緑に張り付いている

季節も針を進めるのを忘れたようで

時がとわに 流れていく

生まれ落ちた時代の旅人

その想いは 積っていく

 ....
夕立の後にひょっこり現れたお日様が
でこぼこの稜線のきわで立ち去り難く

早くおうちにかえらなくちゃ

暗闇が世界を飲み込む前に

いいえ、大丈夫と

夜の女王がマントを翻す
 ....
琥珀色の9月を覚えている

怪しい季節だった

夜空とダンス

雨降りのタンゴ

憂鬱虫を飼いならしたタンス

そう、ぼくらは裏街道を突っ走るギャング

すみれ色の夕暮れ  ....
かおる(249)
タイトル カテゴリ Point 日付
*エチュード*自由詩2*05/11/9 17:22
*水の☆*自由詩4*05/11/7 8:59
*風よ ふけ*自由詩5*05/11/4 8:30
*雁渡り*自由詩5*05/11/2 17:57
*trick or treat*自由詩3*05/10/28 17:17
*瞳*自由詩5*05/10/27 8:22
*ふうせん*自由詩6+*05/10/26 17:53
*言霊*自由詩4*05/10/23 17:14
*衣替え*自由詩4*05/10/21 17:18
*水の記憶*自由詩8*05/10/17 17:08
*へんしんトウ*自由詩3*05/10/15 12:52
*ブレンドひとつ*自由詩2*05/10/13 17:39
*れきし*自由詩6*05/10/11 17:58
*うた*自由詩11*05/10/7 17:58
*よるは*自由詩10*05/10/5 20:21
*月曜日は雨降り*自由詩5*05/10/3 12:05
*混迷*自由詩3*05/9/30 19:25
*くじら*[group]自由詩10*05/9/28 19:00
*まち*自由詩6*05/9/26 8:43
*もこ*もこ*自由詩4*05/9/23 22:28
*忘れ形見パート2*自由詩4*05/9/22 19:27
*落日*自由詩2*05/9/21 21:13
*忘れ形見*俳句2*05/9/20 17:46
*☆のうた*自由詩4*05/9/16 21:07
*残暑ざんしょ*[group]自由詩7*05/9/15 12:50
*残暑日和*自由詩3*05/9/13 20:33
*風たちぬ*自由詩5*05/9/12 18:43
*夏だった*自由詩6*05/9/10 21:47
*一歩 二歩 散歩*自由詩5*05/9/9 10:46
*September*[group]自由詩2*05/9/8 17:08

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