水無月の海にあじさい色の傘の花

哀しみの膜に包まれていく予感

この哀しみの粒も海に飲み干され

輪廻する永遠の中に浮遊するようで


  ら
    ゆ
   ら
 ゆ
 ....
景色に向き合って
言葉に託して 文字に興して 整理整頓
アルバムのページがまた一枚 綴られていく
たった一つしかない煌めき

めぐる めぐる かぜ めぐる
       影灯籠に映る少年の ....
今にも泣き出しそうな空
鬱屈する憶いまで塗り込めていく

しらちゃけた大地に空が投げキスのダイブ
待ち詫びた花弁にもジャンプ
透明な繭になって落ちてくる
ぽたぽたと追憶を綴る
忍び込む甘 ....
ゆうべのお日様と反対側の窓から
パリっと香ばしいクロワッサンとカフェオレを照らしていく
キッチンでは片手に乗るのからホームベースほどのお弁当箱に
基本は20品目の彩りと怒りと愛情をつめていく
 ....
雨に降り込められた金魚鉢からみる世界は
刹那をその胸に刻印するように
モノクロームに沈もうとしている

埃っぽいアスファルトをひっくり返しにかえるの詩が
あめ あめ 雨と謳っている
コンク ....
堀端をそぞろ歩く昼下がり

みなもに跳ねる煌めきの渦

キラキラキラと乱舞する

照り返しは石垣にまでめり込ませ

ユラユラ踊る水玉模様

ぷくりとコイが顔を出し

ぽかりと波 ....
わたしのすんでいる街には みどりの浮き島がありました

車は街の血液で 年がら年中休みなく
金魚鉢のその街の
朝一番の挨拶は
やっぱり ことりのさえずりで
猫が眠そうなあくび目を傾ける
 ....
パラパラとガラスをたたく

大地から沸き上がるあつさと

ねつの滴りに

味サイが帽子を揺らす

アスファルトは硝煙のかおり

かさのはながさく

しばし 追憶にまどろむ
ジットリと纏わりつく雨のヴェールは
西からさし込むその日最後の煌めきを二重の架け橋に変容し

ジャン・フランソワ・ミレーが1863年の春に見かけた虹のように
夕ご飯の買い物客でごった返す街並を ....
かおる(249)
タイトル カテゴリ Point 日付
*海辺にて*自由詩3*05/7/9 22:18
*回転木馬*自由詩3*05/7/8 23:43
*砕け散る*[group]自由詩12*05/7/5 8:08
*黄昏まで47秒*自由詩9*05/7/2 8:55
*梅雨空*自由詩3*05/6/29 22:58
*幻影*自由詩3*05/6/28 8:22
*こうえん*自由詩4*05/6/27 9:38
*あまおと*自由詩11*05/6/24 20:02
*タ行のリズム*[group]自由詩6*05/6/23 20:22

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 
0.06sec.