あたらしいアパートに引っ越すゆめ
知らされていないのにそれをしっている(ゆめだから)
じぶんの写真集を出すゆめ
つるつるの上等の紙で

起きたら
死がちかくにあった
それは安寧として ....
長い髪がどんなふうに垂れるのか その白い背を 思い描ける

椿にも桜も菊も石南花も 指先のあとがこゆく残る
モモこっちにおいで
おまえはとてもよわいから
ひとりではいきていけない
モモこっちにおいで
わたしはとてもつよいから
だれのたすけも必要でない
モモこっちにおいで
だからふたりでいよ ....
唄われなかった歌があり
語られなかった愛がある
繋がれなかった情があり
結ばれなかった花がある

それでも
呼ばれなかった名前はないだろ
そうだと言って
笑ってくれよ
こんなに
わかりあってるのに
どうして
かたちが必要なの?

こんなに
わかりあってること
おたがい
わかってないのかな?

「しるしなら
きもちを銀でかためて
くりぬこう ....
肌やきもちが敏感になって あしたにはきえてしまいそうな夜 うその花にも匂いがやどりすあしをみせるこまかい蝶々のむれ

うす皮をむくようなはだとうす皮をむくような思春期の目つき

曇天のむこうがわには陶酔とうすあおがともにめくばせてさく

さか ....
もう一緒には
いられないね

星が散って
結目解け
流れる空に
花が咲く

もう一緒には
いられないね

骨が腐って
空が落ち
 ....
夜が痙攣して朝を産む
吐息が凍って花びらにしがみつく
道路が疲弊して流れ去る
その永遠の一瞬に
愛している

完璧に混ざり合う水と油
緑の血の妊婦
指のないピアニスト
その不可能 ....
星が降ったら火傷して
まっ赤になって手を打った

いつも最初にうそついて
きらわれたって構わない

あきらめるのは
らくだった
自分のうえにもう星が
降らないことも
知っていて ....
やわらかい肌をひらくとき
心はきちんとあいていたか

うす皮をむくような目で
疑ってはいなかったか

「わたしはただ 花びらが変色するのがこわいです」
つけたゆびのあとはうすあお桃いろはなほの不在をつらぬき通し


おだやかな寝息はうみをつれもどしくち元にふるいはなをかざる


つぼみさへかたく締まつてゆめを見る足音とほくはるは逃 ....
誰をみて誰にふれても かまわないけど ぼくのことは 違う目でみて 死んだ鳥みたいに止まり木にじっとしてるけど
お気に入りの曲がかかったらフロアに飛び出して
今しか命がないみたいに激しく踊るの

タップは踏めない(彼女裸足だから)
フロアは汗とアルコール ....
かれにはもう会わない
まなざしを交わすこともない
細いきれいな指を見ることも
はき出す紫に目を細めることも
かれの空気を味わうことも
もうない

いくつもの運動、言葉、理由、嘘、笑みと罵倒
あのとき ....
ありがとねの声が耳からはなれない さよならもう わすれるね 百まで積んだら
零まで崩して
千まで積んだら
零まで壊して
万まで積んだら
戻れなくなる

知って積むのは
罪になるのか
知らず積むのは
恥になるのか
戻れないなら
もう戻 ....
すこやかな寝息としろくなめらかな腕 みだれうつぼくの欲求

水を抱くように おもいだしている 髪の毛 指先 かさなるため息
すきじゃないのに
すきなふりしてたから
かなしかったよ

すきなのに
きらいなふりするより
ずっと
花を抱くなら花になり
水を抱くなら水になり
雲を抱くなら雲になり
人を抱くなら人になる
あまい日差し
正午のランプ
カーテンの揺れる速度にもついていけない気持ちでいる

首筋 踝
なまぬるい指
喧騒がひどくとおくなり
カーテンの揺れる速度にもついていけない

からだ ....
ひだまりに さらされてゆく くちびると 動けずにいる ぼくの両足 あさがきても
似合わない季節を着て
わらっているのはもうたくさん

かえりみちでは
泣いてもいいし
泣かなくてもいい
唄ってもいいし
唄わなくてもいい
ただもうわらわなくてもいい ....
家もない
傘もない
鞄もない

指もない
耳もない
肌もない
声もない

皿もない
袋もない
血もない

温度もない
湿度もない
恐怖もない
歓喜もない
不安もな ....
そらがそまるみたいにあかくなって
あいづちを打つ
細い足首のレース
あのとき
きみのことあいしてしまえばよかった

あおいくらいに高くわらって
てのひらを打つ
人形みたいな首筋
あの ....
わたしの灰色のへやに
いろんなひとが入ってでていく

オレンジジュースの澱みたいに静かなきもちで
かたい腕に抱かれて痛くない。

あなたが
もし
わたしをすきだと言うのも
この灰色のなかに限ったこと ....
せんをかく
まるをつくる

熱気のむこうで
たちすくむ かげ
すべりおちる液体

したくてした
それから
気づかずおちた

わたしのからだを
たべてくれてありがとう

 ....
 覚えている。
 まつげ。くちびる。あごひげの、長いところ、みじかいところ。つむじ、寝ぐせ、大陸みたいな背中。せまいキッチンの、ほこりをかぶったトースター、使われたことが一度もないみたいな炊飯器。ひ ....
腰も腕もくるぶしも
肩もほほも耳たぶも
二十の指もつま先も
ぜんぜん食べてもらえない

肌をひやしてまってたよ
夜はひろくて明るいから
わたしを食べればいいのにな
はるな(1859)
タイトル カテゴリ Point 日付
ゆめ自由詩310/4/23 6:41
未練[group]短歌210/4/22 15:08
モモこっちにおいで自由詩110/4/21 20:12
携帯写真+ ...510/4/13 2:38
かたち自由詩010/4/9 2:21
[group]短歌210/4/9 2:08
曇天の匂[group]短歌310/4/6 1:44
星が散る自由詩110/4/6 1:40
吐息自由詩310/4/2 23:28
星が降ったら自由詩310/4/2 17:16
花びら携帯写真+ ...210/3/30 23:43
春まつうた[group]短歌410/3/30 2:55
劣等[group]短歌110/3/30 0:57
ROLL自由詩110/3/28 16:02
いくつもの嘘携帯写真+ ...110/3/27 18:28
さよなら[group]短歌110/3/26 17:07
つみ木自由詩310/3/26 3:39
ため息[group]短歌710/3/23 4:54
かなしい自由詩310/3/23 2:25
抱く携帯写真+ ...510/3/22 7:55
水のなか自由詩210/3/21 18:29
はつ恋[group]短歌710/3/21 10:41
春の底自由詩410/3/20 7:17
ない自由詩310/3/19 2:45
レース携帯写真+ ...110/3/18 21:29
ジュース携帯写真+ ...110/3/18 17:29
おしょくじ2自由詩410/3/18 16:07
こいびと自由詩510/3/18 2:25
おしょくじ自由詩210/3/17 1:09

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