ミッドタウンのクラブに思える
カメラマンや
青いライブハウスの壁として見つめれば
サファイヤ色の海をバックに
走り回る
生息している生物たちに誰かは憧れるわけでもなく
チュッパチャップスを ....
何もわからない心で歩いていくと本屋に立ち寄った。入ったことのない喫茶店でコーヒーを頼むと高い料金を支払わされて、そこからはい出そうとしていた。受験に失敗した僕は、特に向かおうとする場所もなく歩いていく ....
インターネットでチケットの予約をすると
やがてキャバレーがあったというボードウォークで、
やってくるネジを待っていると
やがて持ち合わせのリュックをしょって
沖縄に向かう船に乗りながら
....
太陽が照りつける下
浜辺を歩いている
水着姿の女性の姿が集う
カラフルなビキニのラインが行き交っていて
沖縄にはさとうきびに
椰子の実が生えている
ハワイなら
ルイビトンのブティック ....
雷鳴だけが轟音となる
神々は声ひとつとして告げはしないだろう
いてつく稲光
彼方では群青色の森林が中央を切り裂く
谷間からは溶岩をわき上がらせてはがれ落ちる山河
幾たびもの曲がり角を墜落 ....
何もない 噴水のまわりを
子供たちが 走り回っている
人との約束もなく行き交う カラーボールを
放っては なんとなく空に
投げあっている
本当に疲れた 僕は
自分すらない 暗い夜が ....
人間の思考ー立場、非回答得る
フランスのどこかで暴行をうけている心持ちとしての世界観など今では笑いの種にぶちまけられていく微かな挙動としての反動にしてはただされていくどこかで ガットギターを弾こうとしている白さを眺め茶色の便せんへ ....
迷路の中みたいだ
ルートを探して歩き回っている 目は
数え上げた 地図の上に鉛筆がひかれていく
重なってはいない いくらかだった
売値は正確だ
いくつもの光を見た 商品とは
魚が釣り上 ....
嘆きなど持たずして駆ける、自分を失うときー言葉
ふたつの足はひとつだけの存在、電光は解き放つー白色
誰でもないふたつの手、
怒りはーある
若葉をぐいとこね上げていく、
甲斐があったのか、 ....
何もすることなく物体があることを理解しようとし続け、何も物体としてはそこには手にしないままだ。何らかの物体なのだとしては約束されているのだが、物体なのだと言うことのほかはまったく理解されていない。闇は ....
何もない通りを流れていく
歩きながら見ていた 窓だけが
存在していたことを すべて忘れたようだった
爽やかな匂いが漂ってくる 今日の思いの中だ
淡々と いつもその場所にあったかのように
....
釣り上げることのない魚体の姿として描いている
川の向こうには
年明けの空に霞んだ都庁舎が見える
部屋にキャンバスもアクリル絵の具も満足に揃っていない
この国で給料をもらい続けていたのだろう ....
誰からの何の知らせもない休日は
ツタヤにビデオを借りに行く
誰からも何の知らせもないままに
ビデオが何本かそこには置かれていて
僕は持っていったものだ
アダルトコーナーの一本をそんな風に
....
窓枠に浮き立つ綿毛雪の空
石光る体に苦しい希望の灯
君は何もするな
消え去ることのない手に希望を抱いてほしい
どこかへ手を伸ばそうとしてはいけない
その先には人が求める愛の形などないのだ
手を振っても 誰にも小声としてすら答えられない
....
祭ばやしで溢れている日本だ
生活することなど偉くはないということを 変わり者として
偉人に一通の手紙をしたためる
自分のキャリアすらないのなら 貧者にさせられるようだ
ニュースキャスターの番組 ....
車が水しぶきを上げて通りを走る
赤い車は人の歩く速さで流れ
水色の車はスピードを上げてカーブを曲がる
子供が声を上げる街の広場には
濡れたTシャツを振り乱して微笑んでいる子もいる
歩く人の横 ....
何一つため息はない見た人の街角は季節のない壁を行く
電車では潰された人笑み買った僕の亡骸鞄は悲しい
この国よ時間など歯ぎしりにされた地下鉄は死者の行列なのだ
正しい思いにさせられた
僕のこの手が 人の風を掴んだ時
僕は自分の姿も忘れて 留まり続ける時の
風の行方を 自分に描かされる
風ひとつなくした通り
僕は誰なのだろう
空をあおいだ 自分 ....
僕はずいぶんと部屋で歯が痛んだ。虫歯なのかも知れないと思った。カラスの声みたいに鳴いた。それともこの声は単なる自嘲なのだろうか。含み笑いもなんとなく体から生まれてくるよ。わからないけれど、今日も何も食 ....
寂しいだけの人間として決めつけられたのだろうか
何も知らないけれど 自分とは 人間ではないのだと知っている
それとも 言葉を過去として 決めつけていくだけの歌を
僕はどこかに歌いに出かけて
何 ....
テレビで見た車がそこを通りかかった。あれは確か水色のやつだったと記憶している。誰かの大きすぎるような犬が近くを通りすぎていった。浮浪者が飲み屋の前でぼんやりと立ち小便をさせられている。
そこへ色 ....
金よりも大切な物とはなんだろうと、いつもおもうわけです。だから何かを食べたいなどと、店主のいる場所に叫んだ。あるものが、そこに消えていくみたいに。一羽の鳥だけが飛んでいく港。カアカアという声だけが響き ....
僕はあきらめかけていた
僕の未来への切符を手にしたい 子供の肩をかすめて
濃い群青色のシートに座る 駅張り広告から放たれているにぎやかな光
新しくできた小島の中にあるという 僕はお台場へ
....
哀れみへの言葉の破片
死者への 人間としての哀れみなのだろうか
それはああ 寂しさなのだろうか
何もない僕の体がある
僕は話す言葉もない
僕は誰に語りかける言葉もない
寂しさの机は涙のひと ....
フランスには手に余るほどの著名な画家がいて、彫刻家や、音楽家、詩人も多くいたけれど、フランスの地を強く踏んだところで、彼らに出会えるわけでもなく、彼らの文学作品を、ああと、手にとったとしてもフランス語 ....
モグラがぼんやりと地中深くをさまよっている。でこぼこになりながらまっすぐに伸びていた。緑色なのはプラスチックなのかもしれない。中には、赤い魚だけが泳いでいた。子供がまた一人、その前へと通り過ぎた。
....
タクシーに乗った
何でもない 話すことは
釣りをすることはそこでできるのだ
今日も眠ろう
銀色の魚体をすぐに思い描いて
ああ 僕はそして
暇人なのだろうかと ただ話しながら
いつまで ....
海に腰は下ろしていて、そうして、眠ることに考えた。
高い服を買って、満足すると眠った。
眠れない夜を過ごすことなどしばらくなさそうだ。
また新しい欲望を、買ってしまった。
何も持たないことへと ....
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