ひとつ


  *


ついさっきまで雪だったよ
 どうだった、雲から離れる気分
寒かった
 雪なのに
めちゃくちゃ寒いよ
 覚えているの?
ううん。でもわかる。はなれた瞬間、 ....
また、ひとり、戦後の昭和を作った声優が
亡くなったニュースが、流れていた。
わけわからん一反木綿にぐるぐるにされて
どれだけ揉め事は解決されてきたのだろう
ボヤッキーの呟きにどれだけの人が救わ ....
これは私が小学生の話である。

当時、私は北海道に住んでいた。塾に通う際に、夏には自転車を使えたものの、冬になると雪のせいで自転車が使えない。だからバスに乗らざるを得なかった。私はバスが嫌いだった ....
僕は生きているのだという、実感もなく。公園の木が懐かしい。年賀状の入っていた子供の頃の家のポストが。僕は、ときどき部屋でCDをかけていたけれど、今年もぼんやりしているうちに終わってしまいそうだった。時 .... 心の外側で謝ったり笑ったりするとき、自分を消費している感じがしてよかった。精神の空洞に合わせて身体を削って、サイズを合わせようとしていた。自分の欠けているところがはっきりと見えていて、でもなんと言 .... 何度も凍り付きそうになる。気の利いたゴムボールのように弾む会話をするということは、きわめて難しい。それは、僕たちにとって、お題を課せられて即興の詩を書くのと同じくらい難しい事のように思われた。(これが .... 臍帯者:島本
明文1:前期での会合での非分化された図書は24件中、7件で17件については分化されました。
ドーヘルトで12件が復刊され、ドーヘルトで4件が未熟復刊され、1件がNYEEAQTから復刊 ....
「あなた自身、自分では気づいていない暴力性を持っている」

ある占い師に言われたその言葉が、
私を救っている。

「自分が他人にどう思われているかについて不安になり、
他人との交流や人前で ....
 まだ里に雪は降りていないが、初冬である。晩秋にかけて、割と寒くはなく、むしろ暖かいと感じた。
 あたりはすっかり寂れた風景となっていて、収穫の予定のない近所の畑の渋柿だけが鮮やかな色を呈している。 ....
 一人の女が私に見られている。女はじっと立っていて、私はそれをじっと見ている。
 髪の毛が生えていて、それは男とするならば普通だけれども、女なら短い、ショートカット。顔を知ることができない。私は女の ....
額に、頬に、指先、肩に、下腹に、クリームをすり込みながら、世界が嘘になった時のことを考えている。もしくは一時本当だった世界のこと。いま飾ってあるのは、八重咲きの小さいオレンジ色のすかし百合、白に赤 .... アオム、アーメン。
悪が栄える。
崩れゆく自我の証しを、人がとがめる我らの罪を、日々の糧の中に見よ。 

天の意志のはたらく余地はどこにもない。
人間はあなた方の名前を忘れ、あなた方の国を離 ....
 スーパーで分けてもらった氷を入れてインスタントのアイスコーヒーを作って、それを飲みながらクラッシックを聴いている。
 後払い通販で冷凍の豚バラ肉を1キロ、買った。それが八日分の夕食のおかずになる。 ....
 政権交代を夢見ていたけど、現実化はしなかった。与党の消極的、支持層の意識や無党派層の意識を変える為に何が必要なのだろう。この地獄化した世の中が継続した方が良いのか、本当に分からない。変わることがそん .... 私は今花崗岩の上に立っている。ここでは同じ大地が地球の深奥の地点まで直接達している。どんな地層も、どんな夾雑物も、私とこの確固とした太古の基盤との間を隔ててはいない。

この山頂はこれまで生あるも ....
ええーー!

それほんとマジですか。ほんとにほんとにマジなんですか。真実なんですか。絶対ですか。絶対に本当なんですか。
今、それは絶対のマジですって誓えますか。全世界に向けてSNS(ソーシャルネ ....
話せることは少ない。

むかし、Monster を読んでいて主人公と悪魔くんの人生を賭した長いやりとりがあり、銭形警部とルパン三世みたいな関係無さすぎの糸をたぐい寄せては、私と関わるとろくなことが ....
 その角を曲がったら人の命が縮まるよ、と噂好きに脅されたのを気にしながら、私は暗い汚い細道へ入っていった。建物の壁が全部同じ色に染まっていて気味が悪かった。ぱらぱらと降る雨粒は水滴ではない何かくすんだ .... 幸福でいることを、なにかに当てはめようとしてしまう。渇いている理由を知るのとおなじに、幸福である理由を、幸福でいてもいい理由を。階段を降りていく夢を見て、涙の乾いてまぶたが開けられないで朝。ま .... あまりにもうすら寒いのでセラミックヒーターを衝動買いしてしまった。今月も完全な赤字だ。これまで何度も安いセラミックヒーターを買ったけど、みんな壊れてしまって、二冬もったためしがない。
50歳を過 ....
【性的・暴力的な表現があります。ご理解の上、ご閲覧をお願いいたします】

 わたしは、生を受けたということがおかしいのです。

 母の名前は蝶、きらきら光る目をした人でした。
 わたしはあか ....
せまい壁と壁のあいだを行き来するボール、失速しながら遠のいていく。
そのようにして日々が行く、茂った葉も黄色く力尽きる。
もう二度と会わないと決めた人には簡単に遭遇してしまうのに、続けようとも ....
昔、新卒で入った会社のことを、時々思い出すことがある。研修のため、倉庫でcという男といつも品出しをしていたことを。千葉県の柏にあった倉庫で、良く晴れた日には、時々、林の中を遠くに歩いていったものだった .... 僕は昔バスで湘南まで足繁く通っていたものだった。夏の駅前にたむろする女の子たちの姿を目にすることが、僕は毎年の楽しみだった。そうであるとはいえ、コロナで昨今は、でも、そんな姿も見かけられなくなってはい .... 僕は昔、中目黒からの帰り道を、土屋という名の男と歩いていた。上司に連れられて行ったバーからの帰り、交通手段はなく、タクシーに乗る金もなく、五反田までの一本道を必死で歩いて二人で事務所にまで僕は戻ってい .... 昔僕は、そう遠くはない昔ではあるのだが…、招待状をもらっていたということもあり、会社に入りたてだった男の結婚パーティに行くために、バスで中目黒に向かっていた。でも、中目黒に行くという事自体は、僕は、初 .... "華麗に終わるはずもない、そんな末路もしかたない人間だもの"

 靴を揃えて、
 
(やさしい歌よりも悲鳴が好まれるなら
かなしみになけ、朝告げ鳥を抱きしめ
盲いた ....
昔僕の会社に通っていた道を、今日は歩いていたのだ。近々、この街から引っ越すことを決めていたからである。その、引っ越す理由は、特にあったわけではないのだが、ぼんやりと僕は歩いていた。昔は、ほんの片時でさ .... 私は掌を合わせていた。
いつもなら般若心経を唱えている所だ。
目の前には先祖代々の位牌が並べられている。
頭の中は仔猫でいっぱいだ。
ただ合掌しているだけの
格好だけの姿だ。

用事とい ....
仔猫はとても醜かった。
気持ちのいい感情ではないが
それが本音だ。
きっとノミだらけだろう。
なんの病気を持っているかわからない。

でも生きている。
生きているという事は
神がこの世 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
ひとつsoft_m...021/12/17 18:45
悩みのじょうじが死んだ足立らどみ421/12/15 7:00
雪のバス停のお婆月夜乃海花221/12/13 14:38
つかの間の出来事番田 121/12/6 1:08
20211201はるな421/12/2 8:50
Ⅾソリューション本田憲嵩421/12/1 2:23
復刊専門図書部会 一二期会合議事録1竜門勇気121/11/26 16:52
対人恐怖と優しさTwoRiv...5*21/11/21 12:24
初冬の朝山人4*21/11/21 8:28
叙述幽霊121/11/18 23:50
メモ[group]はるな621/11/17 21:28
分裂の位相ロン//自由への意志、霊的衝迫ひだかたけし421/11/17 18:35
これからのことジム・プリマ...2*21/11/16 10:21
選挙考察3*21/11/13 20:54
山頂にて*ひだかたけし621/11/11 20:50
アンダーロード竜門勇気2*21/11/8 11:42
それでもカタル足立らどみ521/11/1 7:46
りりい捕物帖阪井マチ2*21/10/30 0:20
メモ[group]はるな321/10/23 6:06
秋冬の暖取り(段取り)2ジム・プリマ...3*21/10/20 14:46
三途川田中修子1121/10/14 14:07
メモ[group]はるな221/10/8 22:40
Cといた会社番田 221/10/8 1:39
夏のどこかで221/10/7 1:32
夜の山手通りを121/10/6 1:50
中目黒の記憶121/10/5 1:35
暇つぶしによる暇つぶし帆場蔵人421/10/5 1:11
長かった街で番田 021/10/4 1:24
それは猫だった 3RAVE3*21/9/29 19:52
それは猫だった 21*21/9/28 19:40

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