パンイチで
阪神戦を
睨む父
熱帯夜
父のパンツは
でっかいや
横たわり
股間むしった
手で柿ピー
「俺、臭い?」
ハニカミながら
聞く王子
「退かぬな ....
だぼはぜようけい釣って二匹食う
仕事なくパンを売る大阪風流
ビールの酔いロマンチックこわれそう
凶と出よ地上百メートルの長箱
指紋消して他人の庭を跳ね歩く
港の突端あるいは渦巻くプランクトン
農夫立つ雨後の田舎に真っ黒に
近眼にクリーム自ずから尖る
シャツの下に死ぬ ....
ワンルームほくろを薄くして眠る
はみだした生命線をツッタカター
葉が風を揺らしているよいつもいつも
ポイントが思ったほどには入れられず 。
書きたいと思ったときには投稿オーバー 。
読み手の癖も書き手の癖もありまして 。
なぜかしらあちらこちらで正面衝突 。
被害者は ぽんこ ....
・2007-06-04
日本でガンマンになる覚悟かな
許可なんてあとで貰えば済む話
よく見てろ四番がここでバントだぜ
墓場ですそう言いながら誰か来た
出来るのはアコーステ ....
恋文をだせない決まり暗黙の
あの娘時折ふけた顔見せる
女は鳩の一種だという人が
九十で艶々してる霊媒女
マンネリのコムスンきっとだれか
クリスチャン我人生一欠けのパン
一枚の絵をば見つけしてんらん会
早昼やパンと葡萄酒青菜添え
降りしきる巣篭り鳩の安否しる
資本論面白訳を思いつく
受け取る形の器に手紙などよそう
近年から銀を塗られた鹿が来る
顔から火が出る者は仰向け 二十時の火
森の一本の木を凍らせ水場のグラフ
宇宙というカテゴリーに血で結ばれ挙式
....
蛇口から出てきたシャケのにおい嗅ぐ
手を挙げた雨粒ひとつ海の底
もういいわサザエの端がしかめ面
触角をぶん回しつつ触れた指
「氷山だぁ!」 「面舵いっp・・うわぁー!」 ひとめぼれ
ハンダゴテ鞄に入れて待ち合わせ
さくらんぼひとつだとすり寄って行く
「ワトソン君、ちょっと来たまえ。」薔薇育つ
・2007-04-14
このごろは平和が白く見えますね
錠剤の錠という字に諭される
東ハトは菓子屋なんだよなあ中田
百円で三分動きますけれど
尻尾にはピアスを開ける予定で ....
肩に通う筋肉遠く山奥から
道ひかる部落へ無色の板を手に
感染経路青く塗る母国語を捨てて
電線にティッシュ弾かれ交わる影
へこむ石に頭を寄せては返すひと
電球吊った天井高く ....
うっすらと花を押さえるのは見ぬふり
小鳥が浮かんだり沈んだりする空か水
また鴉に戻ろうとした墨汁で書く
ごみを焼く朝の延焼覆う影
無償ではたらく室内窓割って室外
テーブル ....
灰に浮く花は崩れた春の迷彩
非植化物の黒い目をして這ってすすむ
風上を骨まで笑う羊飼い
槍たててみる砂場おなじモンゴルまで
無を紙で包んで馬の形にする
待ちびと来たらず鏡 ....
気がつくと体育座り闇の中
蒸発した母のかわりに満ちる月
懐かしい向日葵の微笑返してよ月!
正しい人間のはずが砂の温もり
蛍光灯割れるたびにうたううた
若葉のような生きる意味があったなら
....
春の空油菜の波蝶踊る
ロシヤからノコギリの歯の黒い波
地下六百階木造視聴覚室付
行き倒れの口手動に軽快な曲
誰と呼ぶ戸の隙間から引き込む自分
人員の和睦の音 血と広がり午後
立ち清くて長いなら ....
たまねぎの黄色いところないしょだよ
固結びこれでいいよねって胡瓜
大根がググと突き抜けてブラジル
気化に耐え盆地に移り住む水滴
旅先のしじまに杖をなくすだろう
洞窟の続きは青く夢でみる
家具から饐えた匂い 窓に海を貼り直す
腕見えて口の位置からカウントダウン
危機はカ ....
今までも全部嘘です風呂上り
春深し貰ったカーディガン捨てる
鳴き声に顔を上げればカタツムリ
うらめしや小龍包の破れ汁
長袖の一縷の解れに砂集まる
葉が止まる空中の奥に世界地図
つちくれ赤らむ妄執待ちきれず耕す
漂白された信者らの手に小さなギヤ
記憶に触れてトキの死・海の名を統べる
曇り空 ....
元カレの イケメンぶりに 後悔す
顔面の レベルで変わる 心拍数
すっぴんを 見せても良いが 萎えるなよ?
気がつけば 小悪魔ブームも 去っていた
安めぐみ 名前の響きが ....
暗いから楽譜燃やして音を出す
戸を擦る皮膚をして階段の裏歩く
異なる星の青空まで抜けるような青空
コラージュ画さす指思いだまるオウム
トンカチ持ちシーソー脅しにいくひ孫
....
9本目の足があったよ恋わずらい
100円のライターの暖100円分
退社時にきりきりねじ巻き背が伸びる
喧騒とすれ違うたび冴え返り
夜勤明け太陽肴に寝酒する
....
光る眼連れ大空にかじかむ岬
軒先は森宿りの場所十字に裂かれて
裏路地に塩乾き谷思い出す
読み聞かせる目録に黒い羊ばかり
田に積もる雪より微かな交響曲
柵嵌め込む洞窟内部の ....
ツチノコを一夜干ししてゴボウかなぁ
吊革も揺れもくしゃみもおんなじ速さ
いもうとがミミズちぎって破顔する
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【川柳】17音律「5.7.5」を基本とした川柳作品のみ受け付けます。川柳批評は散文のカテゴリへ。
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