柔らかな陽射し
カーテンも開けずに
部屋でじっと
何かを待ってる
話ながら
キスしながら
ずっと
何かを待ってる
この可哀相な僕たちを
神様は見放してくれるだろうか
神様はまさか
救いの ....
今までありがとう
その
強靭な精神力
その
強靭な肉体に
そして
垣間見える
とても脆弱なこころ
あたしは
そこに惹かれてた
いつも
自分自身を守り抜こうとする
強い意思に
でも
あた ....
ここに至るまで
この夜を迎えるまでの
長い月日を思う
夜
爪を見る
少し伸びはじめた爪は
同じ場所にいすぎた愚かさを
嘲笑う
ぼくは走る
とにかく走る
ママはこう言うんだ
『宿題の山』だとか
『ギリギリ虫になるな』とか
『ゲームと友達にはなったらダメよ』
とか
ダメダメ駄目だしするんだ
でもさ
どんなんだ ....
キミにだけは
疑われたくないんだよ
キミのことだけは
疑いたくないんだよ
でも
なんて鈍感なキミ
季節はもう
夏になったのに
{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日
ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日
眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日
静かなく ....
誰かを好きになるってことは
いつか
その誰かを
嫌いになるっていうこと
誰かに好かれるってことは
その誰かに
いつか嫌われるっていうこと
わかっていたはずなのに
カワイー
の
長音符をつまんで
口に運ぶ
ツルルン
の
艶っぽい弾力に
歯を立てる
ジュワン
の
甘酸っぱい歓声が
舌を震わす
オイシイ。
の
ふくよかな句点を
唇をすぼめて
吹き飛ばす
....
灰色の石ころと
黒い土の上に
色鮮やかな黄緑色の落ち葉
鮮やかさの下にある
黒や灰色
ではない
そこにあるのは
鮮やかな
黒と
灰色と
黄緑色だ
誰に問うでもなく
何を問うでもなく
それでいて ....
こずえとこずえをむすんだ線で空を区切ってください
右側にあるのが悪い雲
左側にあるのが良い雲です
どちらにも雲がなかったら
そこが天国です
ごめんね
わたしの値打ちがわからないひとに
わたしをあげるわけには
いかなかったの
眠れない夜の
睡眠薬よりも
あなたの温もりが
いいって言ったのは
うそ
離れるね
わたしから
さよな ....
そういうことは
もう
しないほうが
いいと思うの
私たち
だって
さよならしたんでしょ
桜の咲く頃
握手して
さよならって
いくらきれいな日陰があっても
もう
ふたりで涼むことは
....
もういない 親がもとめる 理想の姿
いつまでも 欲ばりばかりじゃ 現実は
適わぬ夢で 満ち溢れ
右往左往の 紫陽花の雨
知ってか知らずか 色あいが
性別越えての まだら模様
もういない 幼き日々 ....
もう
下を向いて歩くしかないのなら
せめて
きれいなところを
歩く
歩きたい
大人になって
触れないものが増えました
夏待ち恋心
*
騒がしく過ぎる6月の終わり
ふと読み返した君からのメール
聞いて?
もう
泣かなくてよかった
君の居ない3回目の夏を
君と過ごした場所で過ごすことにしました
もしかすると思い出に ....
こんな顔をして家には帰れない気がした
ヨシミは自転車で夜を町を走っていた
お母さんをさがしてパチンコ屋さんをわたり歩いていた
カゴのなんでもバッグにケイタイがのぞいていた
目からなみだがあふれていた ....
ただ
無駄にすぎてくような毎日
自分が自分であり続けることの恐ろしさ
過ぎていく
過ぎていく
時間が
そらはこんなに
心変わりするというのに
煩わしさと恋しさの狭間を
書きたかったのに
無骨な指は気がつくと
穢い言葉を叩き出していた
気ままさと淋しさの狭間を
言いたかったのに
愚鈍な唇は気がつくと
哀しい言葉を吐きだしていた
交差点と ....
雨が似合う日に
とっておきの
憂鬱を着て
雨が似合う道を
お気に入りの
傘をさして
雨が似合う花に
こっそり
逢いにいく
雨が似合う人には
なかなか
なれそうにないけれど
もう雨は
嫌いじゃ ....
眩むように
ひそやかで
賑わうように
うら寂しく
微かに浮き立つ
輪郭を描写するような
凝縮された時間の果ての
雪洞にも似た夜の入口に導かれ
僕は
記憶の中、
遠くか ....
ここは迷いの森で
進んでいるのか
遠のいているのか
それさえもわからないような
途方もない夜に包まれているんだ
君とつないでいた手なんて
簡単にほどけた。
それでも行くしかないんだろ
両の手に余る ....
相殺しきれなかった存在があたしたちだと思った
相殺されずにのこってしまったのがあたしたちの存在
お父さんのためだけに無駄になるかも知れない晩ご飯をつくっていた
ヨシミはユキオとカワバタど ....
厳格な直線と
流麗な曲線で構成された
コンクリートは
お好きですか?
清潔な時間と
快適な空間が約束された
コンクリートは
お好きですか?
過剰な郷愁と
曖昧な体温を排除する
コンクリートは
お ....
そらがたかくて
胸がやぶけそうだから
あおぞらをひとつかみ
胸ポケットにあげるね
ほら
いきができるだろ
変質
劣化
腐敗。
没落
退廃
形骸化。
解脱
虚無
歪曲性。
無常
残留
ノスタルジック。
そしてひとは
忘れさってゆく。
晒されて。
遠い空、
夏の雲、
夏もすぐそこ。
きみがくれた コーヒーカップ
なにげなく書かれたコトバ
「虹のむこうには うれしさがいっぱい」
なにかちがう
そうおもったぼくは へそ曲がりかな
このコトバを書いたひとは きっとかなしい
だって ....
ただの鉄塔を見つけた
ただの言葉を思った
傷つけたり不信がらせた
さっきのただの言葉
あとなんにち人間やれば
まともなただの男になれるんだよ
おーい、東京タワー、
おまえは、来年あたり、 ....
会社からの帰り道だった
ヨシミは歩道橋から群青を見つめていた
自殺する気などないのに死ぬならいずれこんな場所だと思った
じぶんのカルテ、
群青を見つめているとじぶんのカルテを見つめているようだ ....
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