ト
タトン
タタ
雨が大気にあふれ出す
地は吸い込んで
水流が闇にあふれ出す
ヒトはみな ....
はるか遠くの
たんぽぽ綿毛が舞い降りる
まるで初雪のように
まるで天使のように
国境も
....
ゼンマイ仕掛けの時間は
古い鳩時計みたいに装飾されてさ
彼女だって珍しくつけまつげをしてる
....
元カノの元カレの 元カノの元カレの
元カノの元カレ は 俺 だったか
甥の 恩師の 親友の ....
スクランブル交差点の
真ん中で
やおらパンツを下ろし
しゃがみこんで
青信号の間に
用を足 ....
どうしようもない 気味の悪さを 感じながら
別のモノだと 勘違いしようと している
この 悪 ....
愛する人よ
あなたは私にとって
天使であり
そして
悪魔だ。
寂寥の砂漠に
咲く薔薇のように
あたしもあんな風に成れるだろうか
あの薔薇は
ロンリ ....
雑踏
喧騒
愛情
談笑
電話
メール
団欒
テレビ
....
オナニー
オナニーという
言葉さえあれば
オナニーできた
それは
トンカツという
言 ....
この部屋中にある
あらゆるものを突き刺して
壊れたオブジェをつく ....
黒板から不機嫌に拭き消された詩はノートの裏表紙に書かれていた。
知らなかっただろう、二 ....
私の旦那がエレキギターを弾けるように
私が夜でも詩を書けるように
私がskypeの友達と
ゆっ ....
コンクリートの湿った空気
充満する教室
チョークの粉漂い
俺の肺を白くする
窓を破ること ....
素麺はすいすい泳ぐ箸などにすくわれるとはつゆとも知らず
うつくしくやさしいひとをひとりだけわた ....
学校で図工の時間ひとり自慢したやつの色
サムライブルー
男の子も女の子もみなもってぼ ....
縄跳びで揺れない胸と揺れる胸
禁煙ルームに灰皿を置き去る
文句言うためにテレビを点けて居る
FBIに囲まれて居る
小さな鍵のうえに
丈夫な檻をかぶせる
はかり知ることのできない
う ....
僕が降ってきたよ
無数の
堪え切れずに
僕が
地面に突き刺さろうとして
ザザズ ....
一口に付き合い方といっても
相手として
個人と政府を
規制される側とする側を
同一視すること ....
強いってなんだろう
冬の朝は潔い
そんな空気の中を歩いてゆく
けっして潔くはない私の足は
....
押入れの毛布にくるまり
ロールケーキのようだなと
とろけるように目を閉じ
甘い夢を ....
外はまだ暗い
風はないらしい
木々の揺れる音もなく、ただ
規則的で優しい雨音
....
夜中になるとなんだか手紙が書きたくなってしまう。
別に書く必要もないし、ありきたりだけど翌朝後悔し ....
僕は 何気なく 思いついた言葉を
誰でもないような顔で 書いていた
何故だろう 言葉は 今も ....
1.
過剰な喪失感に苛まれている。神を宿して居ても、先天的敗北者は苦しみ続けねば ....
A.光とは波である
B.光とは粒子である
光は粒子であると同時に波である
粒子はか ....
いつもスポーツとメカニズムにはコンプレックスを持っていたと思う。
でも好きなのだ。
たとえば ....
流れ着いたころにはなかった公園
なかったベンチもすっかり馴染み
時を重ねている
けれど経つこと ....
人の心に耳を澄ませた金曜日
聞こえてくる様々な声に
目頭が熱くなった
人の声に耳を塞い ....
ラジオで誰かが言っていた
「小さなことからコツコツと」を
「小さな琴から骨骨と」なんて変換してい ....
先哲の立たれて本壊を遂げられるまでの年月
現の己にも同じく積み重なりつづき行く日々
如何に為さん ....
どんなに身を焦がしても
無駄だよ
何度も言われた
諦めきれない
(でもね…
( ....
昔々と記しておけば
赦されるのだと気づいたの
赤い靴のロンド
....
思いが波紋と広がり
弾けてきらめく
夜空に星座を探す夜は
そうして更けてゆく
ゆきずりに ....
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