あなたに
ソネットのソケット
嵌めてあげよう。
それで
あなたの言葉は叙情と ....
１．
沈んでいく午後の窓辺から、ひとつ夕暮れが生まれる。ぽつ、ぽつ、家の明かりが灯ってい ....
おとなの勝手な事情で
離れ離れになってしまった人には
当たり前のようだけれども
子供の頃 ....
アホなことばっかりして
悲しくなってしまうわ
それで悲しいからまたアホなことするねん
なんで関 ....
睦月の晦日
夜十時 勝手口の
ドアが開いて
ばんばんと音がする
昨日は母の誕生日だった
....
詩人に出会うということを考えるにあたり、詩と出会った時のことを思い出してみる。
可笑しな話だけ ....
やまとの泥のなかなる銃創の軍醫三人ひきずれる長きもの
銃把の下の無花果
鞦韆のう ....
花火去り 静けさ響く 夜の空
遠くにて 響く花火の 心地よさ
ちりちりと 線香花火 物悲し
....
雨がふる
ため息
傘差していったら
自転車とられた
先生に
３日間も
....
青木そうすけ
----------------------------
[自由詩]少年の手紙（翌 ....
気持ちが軽くなる。
いい気持ち
楽しい
洗濯も良く乾く
もし一つだけ誓うとしたら
“浮 ....
漆黒の髪ゆらゆら
白い肌に触れたい
風だけがわたしの気持ちを運び
雨だけがわたしの代わりに咽び ....
眠る木々の静けさ
音は終わるように始まり
あまりに薄く高く響くから
今だ耳の奥で細く鋭く
白 ....
因果律が狂ってしまうのは
大気を覆っている精神界面活性物質のせいだって
化学部のヒトが言 ....
君想う
この山越えて
川越えて
いつまで想う
川の面影
面影が
見えるよ君の
母見たい
そぼにいたなら
ついていたなら
あらまぁと
広げてみれば
星屑が
どこまで続く
空の下かな
◇
羊の死にゆく夜（よ）の熱と、この胸に音がする、哀しみの
ランプシェイドに澄みあかく、 ....
深い深い
真っ暗な
場所まで
その光で
照らしだして
くれるから
....
遠ざかれば遠ざかるほど
いや燃え上がるきみとぼく
近づけば近づくほど
かなしく水漬くきみとぼく ....
オーダーリン
山の人はいい人
力がある人
のぞみの力が皆まってる
オーダ ....
｛引用＝きみが魔法使いではないように
ぼくはたぶん、星にはなれない。
でも、かなえたい夢 ....
彼の円錐の
漆黒の並木には
ただならぬ放蕩者の書物が
いっぱい成っている
純粋な今
の主題 ....
いい子を見つけな
一晩中騒いでごらん
ディスコでも行って
アルコールをすこし飲んで ....
あこがれの東京
ぽっちしかないんだ
すく
新聞を買って 仕事の募集欄をみて
新聞 ....
洗濯機を開けた時の
むせかえるような匂いの中に
なつかしい記憶がよみがえってきた。
....
悲しい人が
無言電話をかけると
悲しい人に
つながる
そう言い切ることの難しさ
悲しさ
....
不意に、もうひとり帰ってくる気がする
母は家にいて
私も家にいて
弟が帰ってきて ....
━ねえ、誕生日なにほしい??
そう毎年聴くあなたに
私は毎年
━何も要 ....
何故だろう
どうしてこうなったんだろう
まるっきり変わってしまった
何を見たんだろう
前 ....
うなだれた首を振って
どこにむかう、幾億の足音で
東京サボタージュが蔓延し
路上には、名 ....
君を想うと胸が苦しくて
もう振り返らないと何度も呟いた
でも、さよならも告げずに去り行く ....
甲子園に行くためには名投手が必要である
バッテリーの才能がずば抜けていれば
守備や打撃にさして強 ....
[猫の死]
信号機の、黄色い明かりが目を瞑ると
道路に赤い血液が広がっていた
瀕死の猫の目 ....
冬空を元恋人が散ってゆく
変な虫乾いてる神聖な歩道
何人も好きになってわたし散り散り
寒 ....
澄み切った青は不気味だ
今にも飲み込まれそうだ
鏡越しでは
やけに小さく感じ ....
工事現場に木漏れ日が舞って
例えば、私なら
指差したりするような時間
風上 ....
「言葉にオリジナリティはない」という言葉を耳にすることがある。
「オリジナリティを感じない作品 ....
０９０２０２
正直者の人間宣言
錯覚から生じた擬態
....
心臓にも
記憶があるらしいんです、と
その透明な
心臓をもつ少女は言った
にくたい ....
40rows, 1.02sec.
