自分に向けた
自分を壊す 自分を穿つ
攻撃的な感情
首か ....
午前五時
体内時計が鳴り渡る
目覚めの渚に並ぶもの
幾本ものやせた丸太
あちらこちらと転がし ....
切断された柔らかい金属の切り口が
うずうずとじくじくと波立っている
それはあかい 赤い 泣いてい ....
ふりんしてるみたいだね
と、
はじけるようにわらい
おれに
だきついてきた
あなたは
と ....
ただ星が瞬くだけ
それだけなのに
ほろろん ほろろん
君が泣いているかのよう
....
野菜を包丁でちょん切れば、
ひめいも立てずに おとなしく二つに割れる
のっぺらした断面は、手作り ....
よくあるはなしに
宇宙をかんじる
たとえば夏夜のおとことおんなに
たとえば秋朝のお ....
目玉のおやじ（「ゲゲゲの鬼太郎」） の 柔らかさ は おまへ は
円 ....
あなた を 遠視 の たちまち 機能がうまく発達せず弱視となる 外側は角膜 に 勇敢な ....
ゆるい
ぬるい
そんなものに取り残されると
なつかしい気持ち、した
午前の雨 ....
― 昼 ―
少年は
せせらぐ川でキラリと光る殺意を拾う
パパ、パパ、僕は力を持ったよ
....
セックスしようと思ったのはついさっきで
その相手がいないと気付いたのはもっと前だった
. ....
ペンの銃座から覗き見る世間ランボー
昏が ....
互いを圧し合う青のはざま
渦が渦を巡る陽の道
空の水たまりを数えている
浜 ....
泳ぐことはいろいろと不思議だ
泳ぐためには
そこに何かが満ちていなければならない
水でなく ....
父と私は、海の底で蟹を捕まへようとしてゐた。蟹は絶好の釣り餌になるのだと、父は言ふ。釣りを楽しむため ....
静寂のかなたの静寂のかなたに
静寂があって静寂となって
政略となって制圧する生活
性格にし ....
憧れの君の
アドさえも聞けず
ただ顔を真っ赤にしていた
あの子は
きっとどこかに置いてきた
....
遠い管楽器の呼吸が
校庭にゆき渡る
共鳴して震える放課後の
まぶたが橙色にうつ伏せて
....
そこにいるだけでしあわせ君と居るだけで
ボートは次のたのしみに
すぐにすぐにまた ....
日曜日に開催される
みどり市で
みかんの盆栽を
かって
収穫祭に
よんであげるよ
....
満月を見上げて涙を流すのは
かぐや姫だけ
そう思ってた
月見上げ泣いてくれる ....
朝焼けは夕焼けに似ている
赤ん坊と老人が似ているように
どちらも生命の底力に満ちている
朝の６ ....
ため息ばかりついてる 重く曇った日は
あなたを思う
会いたい 会えたらな と思う
せめて ....
また
てのひらの上からこぼれた
また
確かめる前に
こわしてしまった
すこしのため ....
空と海の青は
ときどき入れ替わっているのですよ
見下ろすのに疲れたときや
見上げるのに飽きたと ....
という問いには自分なりに一つの結論を持っている。
「現代詩は難しい？」
と聞かれたら ....
夜顔の咲く
夕涼
あせのひくあおぐろい素顔
｛引用＝※ 夜顔＝ヨル ....
あなたがなげた 紙飛行機。
十一月の 校庭で、
ふわりと浮いた 魔法みたいに。
飛べ！ そう ....
雷雨に押し流され
夏が終わる
爪先に染み込む雨水が
一層惨めな気持ちに ....
黄昏色の空の果て
ひとりっきりの帰り道
誰を待っていたのだろう
誰を探していたのだろう
電信 ....
その夕方は
台所のテーブルに
向かい合って座り
母は
きんぴらにするために、ごぼうを
....
「その道の天才になる！ ソネット組曲」
こどもたちの可能性を開くには
どうしたら ....
僕には
あの風の向こうに置き去りにしてきたものが
いくつもあって
ちゃんと置き去りにしない ....
｛引用＝
【パンばかり食べていると外国人になる】
｝
昔
こぐま印のしょくパン
という ....
すみまセーん
神が通りマす
どいてくだサい
ポロポロピーンと縛られて
道しるべに立つ ....
今夜は涼やかになめらかな夜
でも私は燃えさかるものを見たくて
強い酒を二瓶あおってあ ....
水面に
拡がるカァテン
一つ
二つ
三つ
割れる
俺は今
間に ....
想いたいから想うのは個人の自由の範囲内。
だから貴方を愛した。私だけのご都合で。
だけど見返り求 ....
眠れない今夜は何を数えよう…昨日はひつじを数えてたから。
膨らんだ雨のしずくが気まぐれに時 ....
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