いやな朝
オイタル

午前五時
体内時計が鳴り渡る
目覚めの渚に並ぶもの
幾本ものやせた丸太
あちらこちらと転がして
いやな朝を反芻する

 窓の外には
 晴れない空
 窓辺に歩み寄る
 秒針

夜は また来る夜のために
今日は 果て無き明日のために
そして生は
美しい死のために
(やさしい演算です)

 差し交わす枝々
 の作る窓
 の中
 薄れ行く半睡

芙蓉の白い花が
ゆらりと高く
胸を押した


自由詩 いやな朝 Copyright オイタル 2008-09-16 23:25:27
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