死に満ちたものが
テーブルの上に並び
人もそれに並ぶ
生きた日々を語り合えば
舌平目のよ ....
籠の中に閉じ込めた
私が飛び出さないようにと
大事に、大事に、まるで子供と接するように
嗚 ....
歪んだ亀裂のすきまで舌をころがしている、君よ
君の名は口裂け女だ!
まつした君はすかさず切り返す ....
ある日小さなねずみが言ったのさ
「大きなチーズはこの奥だ!」
小さなチーズに目もくれず
....
雨上がりの朝は
木々の葉の上で
雲が作った宝石が
きらきら
きらきらと
輝いている
....
嘘だと思うなら、
止まった砂時計を叩き割ってみりゃいい。
枯れ木が
寒空を
支えている
この曇り空が
落ちてこないように
このセカイが
水 ....
もっと
ぎゅっと
挟まなくちゃね
アナタとワタシ
あ 痛って
....
本当に、
溶けないのかもしれないーずいぶん前から、
味はしなくなっているけれど。
そう言って、 ....
森を出て 信仰をなくした
ひとびとが むれつどって
安息の日を 消費している
ショッピング街に ....
雪が降る 悶々したふり 夜明けかな
雪は散りぬる
辺りは静まり返り
ホカロン入れて
外出する
余は誰かと
言う老人
老人 ....
いらっしゃいませお帰りくださいチ球はそんなにでっかくありません。
....
ひとひら
白い花びらのように
ひとひら
優しい言葉のように
私の髪に 肩に
静かに ....
ひときわつめたいものが
のどにさわる
朝、ふとんのなかで
きょうは雪
寝たきりの祖母が一週間の大半を
天井を見て過ごすことがかなしい
私の顔も忘れた瞳が
時にき ....
公園で
電灯に
白鳩が
泊まり
左足を
刺した
針山は
傷つけ
役目を
終えた
....
新しい扉を開けると
君がきっと溶けてしまう
かわいくて
すこしいばっているヤツだ
遅めに ....
返信のないメールってただの独り言みたいだ
後ろ歩きしてみないか
何かにぶつかればはじ ....
区切るために未完成で終わらせる
結論の先でも何かに悩む
明日は今日よりきっと怖いから
眠 ....
郵便局の方から来ました
と言い残して校長先生は
ぼくの枕を盗っていった
庭ではぼくを ....
この一つの アメ玉
透き通る様に綺麗なアメ玉....
私はそのアメ玉を空に翳し
....
冷たい雪に触れて
反応するココロ
逢える日を指折り数え
スキーを楽しみ
寂しさを遠ざける ....
いちばん最初の傷は眼だった
永遠に塞ぐことの許されないこの傷は
時々誰かを傷つける
瞬きを ....
一円の雪が降った朝
十円のゴミを収集する車が
難しい顔をして通り過ぎる
百二十円のココアを
....
塔のてっぺんにある
暗い部屋の
すみっこで泣いてる
よくわからない機械の
リモコンを握り ....
壁画に眠ったままの物語をいまこそ{ルビ解=と}かそう
子守唄にのせて伝え授けるには今が好機なのだ
....
まだ
もうすこし
待って
もっと
たのしいこと
してからにしましょ
もっ ....
俺は心が押し潰されそうなのを必死で我慢した。
誤魔化した。
誤魔化した。
絶望!絶望!猛毒 ....
キラキラ星は夢のように歌う
底冷えのする夜には
耳をすませてみる
いつか
胸に手をあ ....
電球の切れた部屋は薄暗く
机の上のランプだけが部屋の隅を照らす
ゆれる煙草の煙
歪む視界の隅
....
埃っぽい事務所へ入ると
アルバイトさんが
目玉を取り出して洗っていた
ごめんなさい
びっ ....
庭掃除葉っぱの山に冬の蜂
初雪を見てる横顔哀しそう
大寒に気づいていない人もいる
今からはじまる
世界はしらない
いくつの形が
崩れて生まれるのか
今からはじまる
世界 ....
持ち越した 次の夏への思いでは いつまでたっても奇麗なままで
明日海に行こう
ついでに踊ろう
足に触ったよ
いい気持ちになった
臨界はきわきわだった
....
あの樹の陰に隠れているのはだれ
さびしそうに
じっとうずくまって
耳をふさぎ 目をふせて
な ....
僕は最近 時々 いきれてる
ぼくらのうしろにできる道は
いっぽんみち。
きみは 事実なんて 過去と現 ....
たましいの
とても遠いところに
らせん階段をのぼる人がいる
僕らは気づかないふりをして
紅茶 ....
俺が1番じゃないって、教えてもらったから。
知ってるから。
君に、1番を大切にって言う。 ....
祈りは 花の形をしている
祈りは 花の様な 形をしている
祈りは 花のようだ
祈りは花だ
....
にぎやかな街を生むものは
孤独なのだと思います
ひとりぼっちで
とても寒かったあの日
....
街灯
もっと先
わたしの まるい はらから
おんなのひとがこぼれる
まるいかたちが ....
scene1
箸で造った橋の端を走る
scene2
書いた貝を飼い、絵画を ....
雪に覆われるはずだったアスファルトは、まだ鈍い色をしてその姿を晒していた。街灯の無い場所、足跡のつか ....
「お願い、彼と私を引き裂かないで!」
次の瞬間、私は意識を失った
* * *
....
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