そっと そっと
風でカーテンが揺れる
そっと そっと
マーガレットが揺れる
そっと ....
保証人、がほしくて
フリーターじゃ全然ダメで
正社員でも年数浅いとダメで
県内にさ
身内 ....
誰かに聞こえるように呟いていみても
何の解決にもなりゃしないことは
とうに分ってるつもりだけれど ....
ある夜だった
マリーゴールドが揺れている
電車の中で窓ガラスに映るライトが煌々と
収縮をは ....
光照らすところ
すべての生に幸せがありますように
過てる者にも
愚かな者にも
戦う者にも ....
うつくしい日和に うたを
うたいながら 少女は去った
封印に 桃のくちびるを
少年の おでこに ....
チーズ
が(ないの) 浮き輪
に
....
刺さった葉をやわらかく落下させて
空気を入れ換える季節よ
あれは子供たち ....
サア、愛の言葉でも飲みましょうか
なんて台詞言ってるバンパイア
くふふそれはトマトジュースで ....
きみを洞窟色でよろこばせ
打痕をティッシュで拭き取りました。
白い天使の誕生で ....
シンデレラがいる場所には
近寄りたくない
白い羽毛が
わたしの頬にキスしたとしたら
きっとと ....
可愛いケーキがあれば幸せ
ピンクの手帳もあれば幸せ
幸せが集まると
世界はきっと平和に ....
冬のあたたかな日
つめたい花が咲く
君はひとりで黙々と
空の写真を撮っていた
君の背 ....
いつも
憎まれ口叩いて
それが結構
楽しかったり する
好きな人なんていない ....
街を流れる群衆の
人と人の間に
彫刻の手が{ルビ垣間=かいま}見え
まっすぐに立つひとさ ....
石畳
わたくしの爪先は
ようようと白く
染まり、
その足音は
薄暗い灰色の中
に、 ....
ぎざぎざの空
柔らかなゴムでつながった
ビルと車
自転車に乗った悪人と善人
いっ ....
一目 会いたい と
背中を 向けて
反対方向に
走り出した
....
あそこで
庭木の手入れをしているのが父です
もう随分彼は
そこから動かないの ....
切なくなるなら、その名前を呼ばなければいい。
悲しくなるなら、振り向かなければいい。
ハ ....
あ わ い こ え
聞こえた
確かに
さ よ う な ら
と言っている
....
山に踏み込むジャリ道で丸いタイヤを転がして
シガーウェルターその棘で猫は光りを失った
ロックース ....
一.
青を
反故にした
空
よりも
事情がある
真昼につき、
雨はふらない ....
今日も一日中パソコンの前に座り込んだまま
生まれもしない言葉を待ち続けて
何時間も何時間も白紙の ....
田村隆一がいうには、金子光晴の詩の上手さを最初に教えてくれたのは鮎川信夫であったという。
ここでは ....
ちかごろでは、
神様の御札も
値段があがってきた。
不景気だったり 物騒だったりで ....
深夜のもがりぶえに鳥肌がたち
どうしても探しだせません「気」の論理が
聞きだせ ....
別に、慌ただしい人生を過ごして来た訳じゃないけれど。
今、ゆっくりとした時間がもどかしくも愛お ....
おれはきっと
あんたが死んでも
泣いたりなんかしないし
この先二度と
あんたに会えないとして ....
待ち合わせ ほんとは早く 着いたけど わざと3分 遅れてみたの
待ち合わせ 仏頂面は 照れ隠し 昨 ....
朝の陽を受けて
ピンク色に染まる
建物たち
朝陽のあたらないところは
暗くても
わたしも
あのひ ....
お前の星は俺の手の中 (オマエハ スデニ シンデイル!)
お前の命は俺の手の中 (オマエハ スデニ ....
その
畳の変色は
きみの作品でしょ。
遠くでサイレンが聞こえる
緑化の葉が落ちていく
スロープしていく道も
高架下のグラフィティ ....
真っ白な心を持った白兎
紅葉や今とばかりに染まりゆく
買うよりも手編みのセーターあたたか ....
君とは
そんなふうに終わりたい
マグネシウムの燃えるように
一瞬の
火花のように ....
寒風に手指をかばう
待つとも待たないともいえぬ朝まだき
冷え切った空気が
空高くか ....
静寂のなか
小雨に
濡れそぼった落葉は
ますます
赤く燃え
赤く赤く
いずれは色 ....
シロヒトリ
玄関の番人
団欒に混じれず
いつも引き戸にいるさみしいやつ
外灯
衝突して身を ....
買った父が誇らしげに笑う。ぎゅっとつまった、初みかんの味。
暮れどきに見た木の、やわらかな色彩 ....
二十世紀らしく
賑わっていた街が
二十世紀の博物館になった
二十一世紀の街
欲しかった ....
鱗を詰めた反射
町は光を散りばめて
何もかも忘れ晩餐を始める
牛色の車が走り
ファン ....
だれかこれ観ておれと一緒に笑って!
↓
http://www.youtube.com/watch ....
けさ乗車率120パーセントの山手線に乗ってたら
五反田か目黒の辺りだったかな
....
感じるままでいい
あなたを見せてください
詩は手紙じゃないよね、だから
メラニ ....
うすみずいろの空気のなかに
波のように広がる まろやかな階段
動きを止めた時計の針
薄い氷の窓 ....
車窓を過ぎる異国のあかり
そのむこうに
傷ついた兵士をむかえる女がいた
なにも言わ ....
かのじょはぼくを連れていってくれない、高いところへ!
かのじょはぼくを連れてい ....
どこまでも青い
たしかに
ソラが見えたんだ
白いクモ突き抜けて
黄色いコエを待っている
だ ....
9 街
なんにもない世界
を思い描けない ....
50rows, 2.93sec.