ああそうか
何も 変わっていないんだ
暗く 耳が痛いくらい静かな夜に
ゆるやかに しめあげ ....
ボクが傷ついたら
君が傷つく
だから
ただ
笑う
バカみたいに
笑う
てっきょうごしに
くもがかけていき
ゆうがたのはずれに
ひとり
ろうばたちが
きし ....
人は星になる
誰が言ったのか
私は理解出来ない
輝いていたくもないし
愛する人の頭上にい ....
毒薬のような願望を散りばめた、
陰茎の夕暮れが、
いちじく色の電灯のなかで燃え尽きると、
よう ....
生き抜くために 血を欲し
血を{ルビ得=う}るために 義務を成し
血を得るために 権利を使い
....
地平ちかくにいっぽんの痩せ木があった
雲は
絶叫
しない。
夏も近づく梅雨の晴れ間
老人ホームのお風呂場に
次から次へと送り込まれる
体の動かぬお年 ....
忍び入る指先
ふれる
隠れた琴線
ふいに、漏声
女の器
指でつまびく
....
夏の
終わりの
蜩は
....
議題「RT会議室の合評会について」
さようなら
なんて
言わないはずだったのに
さようなら
....
バス降りて 草むら行けば足もとに
稲穂ゆるがし イナゴ飛び立つ
秋雨のやうやく上りし宵の ....
好きなあの子が
綺麗になった。
嬉しかった。
悲しかった。
好きなあの子が
体調不良で ....
揺れる、
ということを
幾度も揺れながら
風景は、
まったくとおい
わたし ....
おもてに映るのは
笑って
泣いて
嘘を吐いて
うらでは何を
映しているの?
遠い空し ....
洋介のなかに
空洞が巣喰いはじめた
仕事をしてさえいれば
誰とも話をしないで済んだ ....
{画像=070629164751.jpg}
我が家にもドラえもんがやって来ました。
否、 ....
アイウエヲとかきくけこを足したらさしすせそになった。
アイウエヲの気持ちはカキクケコ二はわからない ....
友達づたいの言葉に
涙浮かばせたって
真実には映らない
鏡
うそつくことなく
映る ....
あの時
「ごめんなさい」と言えなくて
けれどもその後
勇気を出して言いにいったけど
君はもう ....
つぶれたステーキハウスの駐車場に
制服を着た男の子と母親らしき人が立っていた
二人でじゃんけ ....
【月と兎】
目を瞑り
耳を塞ぎ
口を閉ざして
貴方以外の
何もかもを
....
ごみ捨て場に
ものさしが捨ててある
とても使いこなされた
古い単位のものさし
やはり捨てない ....
ニフティのF文学(文学フォーラム)には、『いまのは倶楽部』という短歌・俳句の会議室があり、私はそこ ....
こうず まさみ
青い竹林が 景色を切る
その間を ....
閉めっぱなしじゃなくて
たまには窓を開けて
空気の入れ換えをしようよ
そうすればなにか ....
あなたがお腹にいると分かった時
どんなに楽しみだった事でしょう
あなたが産まれてきて ....
あなたと 命を分かち合う 夏だ
二人で出そうとした 文芸誌
この夏の熱気に溶けてしまった
....
*a Harvest
蒸気に捩れるジョーカー 食器、ティーカップに満ちる収穫
....
{引用=
タカ派ですか? ハト派ですか?
}
スズメ派です! チュンチュン
な ぐ り...
名栗村 そして 澤
やみ夜を 求めずとも えられる
....
「偽りの愛なんて いらない」
そう思って生きてきたけど
嘘でも良いから 好きだと言って
あた ....
休日
別れても同じき神の園に住み共に奉仕をつづけてゆかむ
(クリスチャンの友人との別れ)
....
コップに水を満たす
ごくり
夜のなかにひろがる
水域
遠い水を飲み ....
長所はね 床上手だと言い続け
何度目になる 童貞の夏
波打ち際にふたり立っていた
足元の砂を波が洗う
掬われるような流れに
チリチリと歯がゆい ....
馴れ合い
もたれ合い
舐め合い
わたしとあなた
インスタント
安く
手早く
浅 ....
君の歌をポケットに忍ばせて故郷を歩き続けるよ
まずは何と言っても学校 現在は新しいグラウンドに ....
見てるかい
聴いてるかい
ぜんぶ宝石で
ぜんぶゴミ
おまえが{ルビ真実=ホント}で
お ....
ここから先には
いったい何があるのだろう
手にした意志は
どこに向かおうと言うのだろう
顔を ....
砂漠の砂でお城を作る少女がいた
お城は少し難しいから
山を一緒に作ろうか
そういうと、少 ....
エレベーターの扉が開く
僕はそろりそろりと入り込む
ボタンを押す
ボタンが無い
扉が ....
朝になって
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
....
遮らない丘
ひとつを声に出してみれば
心音
と、一日の間で生れ落ちていくもののような
確かな ....
あなたが切り離そうとしてるもの
悩むくらいなら
私が愛してあげます
思い出に罪は無いと
....
お互いが見えなくなったら
左胸を合わせて抱き合おう
お互いの背中から
悔いを打ち込んでつなげよ ....
いいんだよ?
泣いてもいいんだよ?
いいんだよ?
笑ってもいいんだよ?
いい ....
今年最初の
小さな風船
去年の種が
こぼれて伸びて
またふわふわと
揺れている
かなしみを優しさにかくし
くらやみに羽をとざしたあなたに
はやく
夜明けが
おとずれ ....
ころころと
ころがり逃げることばをおいかけて
さかみちをわたしもころがる
わたしとわたしをかた ....
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