月と兎
華水蝶子





【月と兎】

目を瞑り
耳を塞ぎ
口を閉ざして
貴方以外の
何もかもを
感じたりしなければ
このままずっと
二人で居られるの?

硝子の鳥籠
哀しいほど痛く
そして冷たい檻
割れても砕けても
私はきっと最後まで
貴方を待ってるから

左様なら

ショーケースに
飾られたまま
置き去りにした
むき出しの心

夜空だけは貴方に
繋がってるだなんて
意味の無い事で
笑ってみた

アイシテル
哀してる

手を伸ばして
貴方を見上げ
今でも待ってるよ

アイシテル
あいしてる

わたしは
置き去りのまま
哀しいくらい
貴方が好きです

見上げた夜空
幾千の星
夜色の蒼の君

私はココに居ます

貴方を待って居ます




自由詩 月と兎 Copyright 華水蝶子 2007-06-29 13:08:22
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