京都断章
肥前の詩人


                     こうず まさみ
青い竹林が 景色を切る
その間を 小径が すっと伸び
旅人をいざなう

すこし 歩くと
ひょっこり名も知らぬ小さなお店や 喫茶店
きれいな 若奥さんが
柔らかな 京言葉で
「おいでやす」と答えてくれる

道に沿って立ち並ぶ 古い民家
ついつい格子戸の奥を覗きたくなるような
誘惑に駆られるのも 京都だろうか


  


自由詩 京都断章 Copyright 肥前の詩人 2007-06-29 11:27:43
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