花弁を剥きだしの裸にして、白い水仙が咲いている、
その陽光で汗ばむ平らな道を這うように、
父を背 ....
海が黒いね
ひび割れているの
それはあの大きなタイヤだけだよ
もうずっと
さっきあな ....
女の嫉妬は文学になる
男の嫉妬はキリストを殺す
それは 嵐のように やってくる
激しくて あまりにも激しくて
私は抗えず
ただただ それが過ぎ ....
毎晩毎晩
私の足と
何十分も
運動です
これで
ぐっすり
眠れるね
正直
私も
疲れます ....
時代が進み
同時に技術も進歩した
ある日
割れないガラスが作られた
高いところから落としても ....
毎日誰かの命日で
毎日誰かの誕生日
毎日誰かが人を殺し
毎日誰かが射精(受精)する
誰かが誰 ....
死ぬというのは 死から目を背ける事
生きるというのは 死を見つめ続ける事
初潮をまだ迎えていない
女に生まれ変わる前のどこまでも真っ白な女の子
青空の下で
柔らかで小さ ....
おちてゆくとき 全景がみえた
滅びのあとも 日々のいとなみはつづき
死んでいるとも知らずに 人々 ....
地下室からアリがウジャウジャと
地上に顔を出す
信号は赤
スクランブル交差点
一匹の ....
また一日が終わる
ヘトヘトだ。
時間だけが流れる
懸命に生きる
人の為に生きられる
あ ....
浅瀬に人影がうかんでいた
ゆらゆらと動いているのは髪の毛ばかりで
まだ生きていた父とふたり ....
目尻から脳味噌に突っ込んでくる
そのエナジーを握りつぶした
反逆 ....
周囲にある見えないものを
私はそれとなく体に引き込む
次は吐き出す
針の音が刻 ....
影は 悲しく 淋しいものと
思ってた
だけど
真夏の炎天下を 歩くとき
影 を ....
ほこりせしゴムの鉢をば雨に打たせ
ついでに心もなどと思えり
梅雨明けの豊かになりし賀茂川の
....
僕は死なないよ
寿命が来るまではね
死んであげないよ
誰もが僕の死を望んでも
僕は死んで ....
わたしの人生は、あなたにもう一度逢う為のものでした。
かつて子供だったその男は、深く皺の刻まれた顔 ....
童貞を失うと もう詩が書けなくなる気がします
だから ごめんなさい
そして ありがとう
....
タクシーに乗って
道を歩く
こんな時間までお仕事ですか?
運転手が尋ねるので
え ....
朝日影にふくまれた わたくしの陰影が
ありのままの白い骨格で
よるべなく
この家に嫁いで来たの ....
悩み大きな入道雲
暗に光り輝いている
頭上の林檎に矢
ひらめきが待ち焦がれてい ....
....
あたしが、
どんなに声を上げて泣いても
あなたには届かない
届かないのよ
....
床屋の風船に
泡が乗っている
これから蟹に
初恋しにいくの
風にふわふわレジ袋
器用に車をよけ
ひとにぎりのおなら
ポテチあい
口笛
イヌは見てな ....
もしも願いが叶うなら
真夏の空を緑色に染めたい
もしも君がいてくれるなら
ただただ抱きしめ ....
無いものねだりなんだ、僕らは。
今 ここに無いものばかり欲しくなって、追ってしまう。
冷めた ....
いつも駅まで歩く道
朝が早いので
その店はまだ閉まっている
どうやら花屋らしい
けれども
....
鍵盤が風に舞うとき
心の奏でる音色がある
生まれなければと嘆くには遅すぎて
涙を宝石にして差し ....
可愛い花が
咲きだした
小鳥のくれた
プレゼント
君はいったい
誰なんだろう
友達同士は
そのとき気分で
だなんて
なんだか寂しい気がするな
友達だと思っていても ....
少年の雨宿り
ほんの一瞬
出たり入ったり
時が経つのを忘れ
出たり入ったり
....
おじいちゃん
炒めるつもりも まるでなく
ただただ あなたが 刻みつくした
玉ねぎ一家から ....
人ごみの平日はどこにも排気口がなくて
呼び捨ての間柄がどれくらい大切なことかを知った
ひとりで歩 ....
茉莉花はこのごろ 勉強してる
子どものころからの 夢を 叶えようと
茉莉花にとっては 今まで ....
世界が急速に色褪せて
景色はぼんやりと滲んで
過去と現実の境界は曖昧で
夢と ....
「もしもしかいちゃんいますか?」
かいちゃんは今日も
おもちゃの受話器を耳に押し当て
どこ ....
黄色のチョークが
規則正しく
ステップを踏む間
私は目をふせて
逃避行を開始する
....
{引用=
一、星が生まれた日
少年が落としてしまう、
それは
あ ....
厚い雲の切れ間から
差し込む光を
ゆっくりと待つ。
そんな私の時間の贅沢。
氷
口の中に含んで
冷やして
逃げた
ホットコーヒーで
始まる
朝焼け
眠さ
だるさ ....
梅の咲く 古都にうまれし 新しき珠
暇潰しに入った近所の小さな図書館で 私は自費出版で出したある詩人の詩集を見つけた
この詩人は名 ....
「エア」
朝
朝に
日差しがつよくて
風は涼しい朝に
特にとても疲れて ....
ぶかっこうに
ギター掻き鳴らしてた君は
私 を認めてくれるけど
....
メタボリックが月夜を彷徨い、老婆が腕立て伏せをする。
犬がInuを喰らい、ところどころに肉痕を残し ....
時間が解決する
時間が解決する
時間が解決する
どきどきしない
うろたえない
思 ....
荒浪に翻弄されるような毎日を送る
人は人
我は我
迷惑千万
これも自分の心の反映
....
ぼくは巨大なレゴを前にして考える
ぼくはその塊をバラバラにして
ブロックひとつひとつを手 ....
高原そだちの想い出は
娯楽施設はスキー場
テニスコートとゴルフ場
スキーとテニスを ....
たましいは裁きをうけ
その烙印は
消えることがないのか
肉たちに
耳を澄 ....
ふるさとの夜
光り
ちりばる
輝き
時のかなたに
宝石にもみせてあ ....
餓えているのではなく
影を落とす孤独が
乾いていくということ
砂漠
その影に
息づくも ....
チョコ!チョコ!
寝言を言って泣く息子を抱いている妻
こないだスーパーでチョコはもうだめって言っ ....
ただ、あなたに逢いたい
愛しい愛しいあなたに
なのであなたがいるつもりで
腕を抱きしめる形をと ....
俺はインターネットカフェでスカウトされた、
とにかく本格的なホームページを作りたいとのことで
W ....
ぼくのココロとかいう愚がプラスチックでできているらしい、とのことを知った夜だった。冷蔵庫は突然ブイー ....
あの頃
私は何をしていたんだろう…?
眠れない夜
ふと振り返ってみた
あなたは知りはし ....
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