小さな体に大きな生命力
 
 まだ話すことも歩くこともできないのね

 起きてる間は常に泣 ....
落選の知らせに
落ち込んだ
やっぱりねぇーと
落ち込んだ瞬間
うーむ腹が立つ
なぜ落とした ....
あたしの居場所はどこなんやろ?
学校にいるのわな
虐められてるわけちゃうねんけど
ちょっとな
 ....
 ぬるり とした
 裏切りの手触りが
 みぞおちのあたりをえぐるので

 夕方に食べた くり ....
ああ旅はわれと列車の脈拍をクレシェンドして空へみちびく


山走る車窓をよぎる飛魚のキラリ跳ね ....
傲慢で欲張りな男がいた
金貸しをしているその男は
期限を延ばすことは絶対にしなかった
金が返っ ....
『此の河は絶えず流れゆき
 一つでも浮かべてはならない花などが在るだろうか
 無い筈だ
 僕を ....
いつもいつもいつも自分に非があると思って生きてきて
悪くなんかないよ、って不意に頭撫でられたら泣い ....
「中々、来ませんね」

「そうですね」



「…?お二方、何を待っているので?」

 ....
机の上に三冊の本を並べる。 

一冊目を開くとそこは、
林の中の結核療養所。 
若いふたりは ....
ほしぞらを すぎて
かえってくる
すてて いったものを
ひろい あるいて
くらしに もどる  ....
電車の中で、野菜ジュースを飲み終えて 
空になったペットボトルを、足元に置いた。 

駅に着い ....
同僚の刑事が撃たれ
必死で犯人を追いかける
署内の刑事たち

寝る間も惜しみ
老いた身体を ....
荷台に歌い娘を乗せて
進む先にカーニヴァル
陽に焼けた顔をヴェールで隠し
うつむいて旅の疲れを ....
その{ルビ女=ひと}とは、ついに重なることはなかった。 
どんなに重なっても、何かが{ルビ逸=はぐ ....
日常の軌道を{ルビ反=そ}れて、
行く当ての無いバスに乗る。 

車窓に薄く映るもう一つの世界 ....
駅のベンチにそっと腰かける
立って地面を見つめるよりも
地平に近い感じや
上目遣いに空色 ....

カズラが花をおとし
森に住む蝶が
深々と死にゆこうとする八月
砂地から
こころないひとが ....
気ばかり焦る/どうしようもなく/
やめたらいいとつぶやく一方で/何かに引きとめられて/
また机に ....
夕暮れの 空を見上げて ただ一人
らららと唄えば ただ一人

お星さま 夕焼け空に ただ一つ
きらり ....






痛みで目が覚めた。
耳が痛い。
耳の中が痛くて、
くしゃくしゃ ....
失恋科に行きました
片想い病棟でした
おんなの先生でした
症状をかきました
くちをあ〜んとあ ....
信じてくれないかもしれないけれど

確かに
あの夏の夕方

突風と海に落ちる雷
グレーの ....

山麓の寂しい町に

月はかうかうと照つてゐた

すべての人が

月を見たわけではない ....
――きみはやさしいから
  ホームページなんか作ってはだめだよ
  ウェブ日記なんかもってのほか ....
薄い{ルビ翅=はね}
はばたいて
数日の 玉の緒
切れた先に 何が見える

揺らめいて 嗚 ....
誰かが云った

求めるものが存在しているから
ひとはこの世を生きていられるのだ

と ....
陽ざかりに
影がゆれる
塀の上に
白樫が緑の枝をのばし


陽ざかりに
光がゆれる
 ....



瞳のかたちの夜の食卓
ひとつの炎が揺れていて
他には何も置かれていない
椅子には誰 ....
コスモス堤防を知っていますか


私の生まれた町は
祭りの仕方も変わってしまって
花火大会 ....
さようならわたしのともだち
警察では事故だって言っていたけど
ブレーキ痕がなかったみたいね

 ....


浜辺で一匹の蟹が激昂している
なぜ蟹が怒っているのか
誰も知らない

近くでは干潟の ....
  
 手巻き時計のする音は、
 さながら大きな砂時計。

 砂はおのおの苦しみながら、
 ....

 道すがら、死体に出会う。
 何か不思議なことがありそうだ。

 虫どもの蝟集して、離散す ....




ある時気付いた
俺はいつだって道化だった

友の言葉に惑わされ
ゆらりゆらゆ ....
「君の居たはずの席」

出会えたときが始まりだった
僕は何食わぬ顔して
当然のように君 ....
夏子お〜
なに〜い
kiss されたあ

秋男にかあ
うん。
ディープ

よかったや ....

遥か悠久の昔、空と海と陸がまだ混沌としていた頃
全ての命は気ままに泳いで飛んで
果てもない混 ....
排気口に 流れて行くために
従っている 繰り返し

とられた息
ためた息

去れば野にさ ....
今日一日の食事を得るために
精を出して働くことは
意味のあること

今日一日の家族を養うため ....
私が死んでも
私を壊した人達は
きっとなんとも思わない
ごめんね
ごめんね
私は毎日懸命に ....
正直言って
心の厚化粧は
お断り
お酒を飲んだのがまずかった
初めて会った男に処女を奪われてしまった

「きれいだね」と言い
 ....

Gのベクトルを探してきて
今すぐに
わたしは ここで うたをうたっている

Fのサイレン ....


あれ、
この花火どうしたの
おかあさん もらったの

今日はけんちゃんの命日だからね ....
鉄の鳥よ  どこみてる
鉄の鳥よ  無い眼でどこみてる

羽がなぜあるの
飛べないのにどうし ....

しゃりしゃりの
あいすを
しゃりしゃり
きのすぷーんでくずして
しゃりしゃり
ふたりな ....

この夏の終わるころ、

私はどんなやさしさだろうか。







通り雨の ....
さわってくるゆびさきが
かすかにふるえて

おんなじ、っていう錯覚で
あなたとの距離がちぢま ....
胸が張り裂ける錯覚を覚えて
思わず心を覗き込んでみると
一本の糸が無造作に伸びていた

今に ....
笑いなさいと母は教えた
笑いなさいと父は諭した
笑いなさいと友は命じた
笑いなさいと女は訴えた ....
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2006年8月29日
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
姪っこの笑顔山崎 風雅自由詩406-8-29 23:39
落選通知あおば未詩・独白4*06-8-29 23:28
どこなんやろ?愛心自由詩206-8-29 23:20
月音未詩・独白306-8-29 23:15
Like a rolling stone…Go! Go!まほし短歌14*06-8-29 22:50
地獄行きの男ajisai自由詩3*06-8-29 22:37
月に負け犬粕身鳥散文(批評...0*06-8-29 22:20
赤い雨メスシリンダー朽木 裕自由詩5*06-8-29 22:10
プラットフォームあるいは死待合室自由詩2*06-8-29 22:07
「閉じられた本の中」 服部 剛自由詩11*06-8-29 21:55
そろもん(山男の話)みつべえ自由詩306-8-29 21:33
無言の背中服部 剛自由詩6*06-8-29 21:17
千三百円の刑事ドラマぽえむ君自由詩5*06-8-29 21:17
カーニヴァルmaumi自由詩2*06-8-29 21:15
逸れた夜 服部 剛未詩・独白8*06-8-29 21:01
月夜の野良犬自由詩6*06-8-29 20:42
羽蟲TRENTE...自由詩106-8-29 20:23
森の祭フユナ未詩・独白706-8-29 19:49
断崖下門鮎子自由詩0*06-8-29 19:28
らららとウタウプル式携帯写真+...11*06-8-29 19:03
「 りありぃ。 」PULL.自由詩5*06-8-29 18:39
失恋科片想い病棟ZUZU自由詩506-8-29 18:03
double rainbowアザラシと戦...未詩・独白2*06-8-29 17:26
杉菜 晃自由詩12*06-8-29 17:09
Not Found若原光彦未詩・独白706-8-29 16:39
25、蜻蛉 【かげろう】雨宮 之人自由詩4*06-8-29 15:36
自由詩006-8-29 15:25
ゆれる石瀬琳々自由詩16*06-8-29 14:54
降り来る言葉 XXIV木立 悟自由詩406-8-29 13:30
コスモス堤防蒼木りん未詩・独白306-8-29 13:11
夏のメッカチアーヌ自由詩506-8-29 12:27
蟹のいる干潟杉菜 晃自由詩3*06-8-29 12:26
時計白雨自由詩106-8-29 12:01
自由詩3*06-8-29 11:54
道化式whippo...自由詩206-8-29 11:17
「君の居たはずの席」Taka★H...自由詩3*06-8-29 11:04
夢魔の細く ながい舌   〜公式編〜Lucy.M...自由詩8*06-8-29 9:53
*黒い大地*かおる自由詩10*06-8-29 8:24
草の行方砂木自由詩8*06-8-29 7:12
生きてゆくために無駄なものぽえむ君自由詩10*06-8-29 6:58
遺書若原光彦自由詩206-8-29 6:02
つぶやきFUBAR未詩・独白2*06-8-29 4:51
大人になった日壺内モモ子自由詩6*06-8-29 2:47
金糸雀のうた藤原有絵自由詩5*06-8-29 2:29
花火あおば自由詩16*06-8-29 2:24
未詩・独白106-8-29 2:10
あいすアンテ自由詩2*06-8-29 1:58
夏の詩小宮自由詩3*06-8-29 1:48
にちじょうのつづき自由詩006-8-29 1:35
綻び松本 卓也自由詩006-8-29 1:29
笑顔whippo...自由詩206-8-29 0:51

加筆訂正:
24、ごまかし/雨宮 之人[15:39]
2006/08/29読み仮名をルビふり。
25、蜻蛉 【かげろう】/雨宮 之人[15:37]
2006.05.13初出。改変はなしです。
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