ぼくは詩人
明日の希望を見つけるのは
今日の成果
今日もまた
夜の散歩をしている ....
砕けた石英の剃刀を
突然の風が巻き上げて
私の頬をかすめる
誰に届 ....
花に触れると
花びらにつたう雨の雫は
お前の
淵で溜まる透明な雫を見た
花びらに伝う雨の ....
大きな涙をみつけた
この夏
あなたは泣きながら
笑ってた
「ありがとう」
....
今夜またネットにつないでも
私の独白を
だれも聞くことはできない
禁止され、去勢された独白 ....
霰のように日々は流れ行く
スケルトンのように僕の心は丸裸
かみあわないコミュニケーション
....
これがゲームだったら
悲しいことも苦しいことも
大丈夫なのにね
「もう大丈夫、怖くないし、 ....
それは
降りしきる雨の
隙間をぬって
遅れて届けられた
一通の手紙のように
雨と雨が ....
君のその両腕の
美しいのが欲しくって
僕は君を手に入れた
何か勘違いして君は
なめらかに ....
注がれて激しくうねる麦茶
そこに波打つ氷の熱
呼吸と麦茶が混ざり合い
感覚は針のように鋭く喉を ....
愛なんていらねぇからさ、温泉で混浴チョメチョメしてぇのよ、夏。
君が持つ花火の描く曲線が僕らの ....
いんげんの つる夏がきて 萌えいづる
添え竹よりも 高見の空へ
乙女は 神を 信じている。
けれども
乙女に ロザリオをくれるひとも
買う お金もありません。 ....
何か採れたか
という声に振り向くと
土手の上にいたのは
夕焼け色の親父であった
真綿のように
柔らかく
アクアブルーのように
澄んでいる
貴方の心は
1マイル先をも
....
石橋を叩いて叩いて結局渡らない
なにもかも失う日のはぢまりのような日
いつもきまってベーグルを買いに来る
おじいさんがいた
今 ....
ナルコプレシーというのは簡単に言えばどこででも突然眠ってしまうもので
私がそうなんですがこれはたと ....
仕事が楽しくって
忙しさも勲章だと思っているうちに
携帯のメールもおざなりになっていく毎 ....
苔が吐きだす一千年の時
崩れてゆく胞子嚢が
クラッシックなビールの泡を
吹いて
ぼくの肺を満 ....
夏休みになると自転車で旅に出る男の子たちがうらやましかった。
大きな国道沿いの集合住宅から、蝉の ....
私がもし此の世から居なくなったら
君はどうするんだろう
どれくらい泣いて
どれくらい取り乱して ....
君へと向かう言葉はすべて
白紙から繰り出した愛の言葉
笑ったり泣いたり私は忙しいね
愛した ....
線香(大島朋恵)BGM 大島朋恵のテーマ
水密桃の夏噎せ返り
立ち昇るは蝉時雨
皮を剥き歯 ....
ベランダに出れば灰色の空が明るく色付く
何処から現れた一匹の鴉に餌をあげる
近所では餌をあげ ....
ぼくは詩を書きたい
山は連なり雲も連なり
やがて心も連なる
今日もまた
朝の散歩 ....
薄曇りの透き間から
たおやかなる日差しが生えて
一つ一つちがうかたちの
木々に絡まれ
一 ....
机の上は いつも散らかっているの
私の性格が表れているのね
いつも物事をまとめられないの
捨て ....
大きなサボテン
小さな鉢で
よけいおおきみえる
小さなサボテン
大きな鉢で
よけい ....
簡単に言うなよな
「大変だな」
なんて
君が独りでいるとき
君が落ち込んでいるとき
....
仕事帰りに電車にのる
少しビールを飲んで
少し酔っ払いながら
不意に哀しくなって
電車の ....
雨の後、猛スピードで広がるのは
画用紙をまっすぐに切り裂いたような青空だ
わがままいっぱいの ....
稜線の上は曇りの空
お月さまの赤ら顔
うつわに揺らぐ天の原をのぞむ
降らせて
賜う ....
朝に珈琲の香りをかぐと少しだけ目が覚める気がする
暑い日に立ち寄ったコンビニの冷気が心地良い
....
拾ってきた
捨て猫
が
目を放した隙にじぐそうぱずるを完成してしまいそうになっている
い ....
☆ おへそにピアス
おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのち ....
アイスキャンディーで
当たりが出て欲しいけれど
恥ずかしくって
お店で交換なんてできない ....
明け方の空は曇っているのに
あんまりにも透明なもので
まるで海の底のように感じました。
少 ....
悲しみが滲む蒼穹の果てが
ゆっくりゆっくり{ルビ紅=べに}に染まってゆく
そんな{ルビ表情=かお ....
指し示す指が
ぶるぶる震える
なんでもない
ただ指をさしておしえるだけのことで
からだはこわ ....
カタカナの文字をでたらめに選んで
並べてみる
見たこともない言葉ができあがる
けれ ....
大迷惑な遊びがある
老人のゴッコ遊びである
どうやら弱った振りをして
若者たちの
といっても ....
市民プールで、きみはいい年してプールの中にゲロを吐いた
バイトの監視員がみなにプールから上がるよう ....
メールまつ この一秒が 愛しくて
からっぽの 心にささる バラエティ
ため息が あな ....
病んで坊慰 辞めて王位
ガリガリ野郎駆り立て雁狩りの餓道
極めるシンプル 痺れるテンプル
....
眠れない夜に思い浮かべる
最近いつもと同じ過去ばかりで
例えば遠い記憶の彼方で
笑いあって ....
こんな孤独のなかじゃあだめだ
ポッチリ 宇宙に咲いた花
何のはなだかしらないけれど
その中 ....
たしか
二年ぐらい
キスなんかしていないので
そろそろしてもいいかな
と思い
相手を募集し ....
月光に薄らと光る素肌をも幻想ですと冷ややかな笑み
「綺麗だよ。」そんな言葉も偽りと闇は伝え ....
自分の物の範疇で
やり込めるあなたの
真剣な眼が死ぬほど嫌いです
語っているようで
ただ ....
かきわけ かきわけ
ここまでこれた
絶望に乗りうつられて
生きることをリタイ ....
あてども無く
彷徨う魂
虚脱感
抑鬱
不安
混沌
....
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