逆上がり空腹感もこのように
「席はない」と言うからじぶんで準備をし
墓石を乗せ来た船は皆 ....
昨夜8時頃、科学者の田中耕二さん(45歳)が亡くなりました
田中さん宅で大きな爆発音がしたため隣人 ....
Lサイズ核シェルターの中で
滅菌処理をした使い捨ての衣服に着替え
抗菌処理をした使い捨ての靴を履 ....
まどろむ中での浅き夢
霞んで見えない霧の先
つかもうとしてもつかめない風のように
貴女の影は空 ....
生きるときも死ぬときも
私はいつも あなたと共にいます
この生命は あなたと出会うためのもの
....
貴方は確かめるように
探るように
ゆっくりと私をなぞる
私はささくれた棘が
貴方を傷つ ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン
....
今僕はサントリーウイスキーを飲みながら
この手紙を書いています
18歳の君たちは
まだ若い ....
何か自分の限界をひしひしと感じているんだ
それは今にもこの殻を破って飛び出してくる
それはいつか ....
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う
....
おっきなカエルが枕元に立って
コートの襟を直しながら
鼻の穴をヒクヒク ゲコゲコ
....
なきうさぎの夢を見る
ある朝
目覚めると
あたりは真っ白な
雪の草原で
私も真っ白 ....
俺たちはこの店で
傷付き疲れた翼を休める
階級闘争のなれの果て
ビートのうねりに身を委ね
蒼 ....
彼女達の足がモデュロールを刻む。スポットライトが暗闇のステージを照らす。観客はステージを凝視する。ダ ....
この世界にのみこまれた私たちは
感情の渦に支配され
すれ違う見知らぬ誰かにも
ほのかな期待のま ....
唇で、
嘘をついて、
君の中に、
忍び込む。
舌には舌で、
指 ....
野生の雨はどこからか来る
遠く近く 立ちはだかる雲
波の熱にさまよう道
河口 ....
静寂に耳を塞いで
朝も晩もない空の色が
溶ける頃
揺らぐことに絶望した舟の上
その死んだ ....
私は宙にいた
ずっと空を聴いていた
私を支えていたのは
ただ蒼い闇ばかりだった ....
摩天楼に乱反射する西日
お堀のみなもを揺らす
ビイドロの巨大なレゴの間に見える空
暮れなず ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
....
大丈夫
口から出たのは
だったその一言
考えれば
考えるだけ
時間が流れ
そ ....
チョコレート
チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
....
雨ですねぇ
雨ですねぇ
夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか
布団の中で
....
ウタ
は
届く
柔らかな肉塊の奥へ
心を切り裂いて
進む
たとえ ....
遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ
白きゆり手折る微々たるゆびさ ....
青い血管にハサミを入れて
肉と筋を離す感触で
君がぷつりと途切れた
昨日までの二人は
キ ....
そっと 寄り添って 楽しげに 泳ぐ花びら
波の切れ間から錆び付いた 憶い寄せて
....
太陽を盗んで、
穴に落ちて、
暗闇で、
空っぽで、
誰もいなくて、
....
あなたには 何もまだ 見えない筈
わたしの言葉は 難解なレディーファーストで
改めて 何 ....
(〜イキル事など オシマイダ〜)
(〜イキル事など オシマイダ〜)
己の{ル ....
梅雨の雨にキスをして、
みなさんじめっとさようなら。
空っぽ空にキス ....
たとえば、虹だ
虹の七色を 君は想う
それを伝えたいのだ、と
君が願うとき
たとえば ....
感じ取る 指は五本で 目はニつ
朝 それも早朝に 昼の風景を見出せるように
昼 それも真昼間に 夜の風景を見出せることが出来て ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホ ....
王の道よりも
羽の道を歩きたい
どこまでも空が見える
....
羽のあるけだもの
上下する星々
いつまでも動かず やがて
....
「ライ麦パンが言った事」
ライ麦パン
バター
ジャム
味噌汁
普通の朝
朝の食卓 ....
「嗚呼ギザ10」
こんにちは
お久しぶりです
気付いたらいた
財布の中にいた
財布の外 ....
「行き先」
僕の
進むべき道
行くべき場所
居るべき場所
愛すべき場所
慈しむべき場所 ....
背中に組み込まれたプログラムが静かに動き出す
螺子が音を立てて動き出す
体内で何かが変わろう ....
今日も寒い中あの人を待つ。
わたしの『シンデレラタイム』は10分間。
あの人は6年間乗り ....
以前のわたしは
詩の宿題もう〜ん?う〜ん?と
机とにらみあいっこしながら書いたものだ笑
....
夜明け前の世界
コツコツコツ・・・・
昼間にはあまり聞くことのない音
空間に響きわ ....
濃厚なアフロヘアで口髭ともみあげを尖らせていた男は
行く先も告げずに、これから映画でも見るかのよう ....
誰もが持っている暗い闇を右手でしっかりと撫で付けて
廊下を走って流れる風を身体で受けて後ろへ流 ....
前足に触れたら
さっとひいた
白いお前
おびえているのか
さびしいのか
煙草臭いからか
....
父よ
この世界に意味があるという嘘を
幼子の耳に囁くのをやめて下さい
あなたの背中 ....
良心の呵責を感じた看護婦が、昨日、自分の祖父に謝罪文を書いたバーカウンター。
130席用意している ....
なんとか家に帰り着いて
荷物を投げ出して
冷蔵庫を開けると
それは鎮座ましましていた
深 ....
想い出は
いいものばかりで
ときどき
あなたの名を呼んでしまうけれど
聞こえたら
....
夏の昼間
人の少ない
駅ビルの奥のレストランで
アイス珈琲たのんで
一服して
新幹線が ....
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて
(光のよう ....
{ルビ時間=とき}の無い惑星の
始発駅で発車のベルは鳴り
無人の汽車は走り始める
満天の星空の ....
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