小さな公園には
ぼこぼこの砂場と
青いブランコと
黄色の滑り台と
赤茶の剥げたベンチがありま ....
きょうのひがおわる
おんなじように あなた ....
たぶん一瞬だということはわかっていた
それはマスメディアによる知識かも ....
ぼくの20歳年上の友達は
ぼくによく似てる
独りぼっちで、愛を知 ....
コロシアムの近くの堀で何百匹という猫が捨てられていた
猫たちはミャオミャオいいながら堀 ....
1.
青みはじめた空気のなかに
屋上がある
どごおんどごおん と
風が啼いていた
....
定刻の十分前に飛び出した
マンションの駐車場では雨の余韻
生まれたての水たまりには波紋
また ....
刹那の色が大地を紅に染める
遙かな夕陽は影を引きずり
生きる者も死者のように佇んで
木下 ....
涼しい街を
旅するさかな
大きな瞳で
まばたきするよ
かなしい夜は
明るい街で
楽し ....
詩評がつらい……詩を書くのもつらい……書く自信、皆無なり。文章の書き方忘れた(笑。つらくて腹こわした ....
今日は「先入観」について少々・・・
選択というものは 本来 あれこれ考えてするものなのでしょう ....
小学校の授業にインターネットの使い方を教える時間がある。僕は教えないで欲しいと思う。インターネットに ....
黄海をはたはたはたと飛んでくる蝶の背中に銀杏のコピー
燃えている書類の中の拳銃を ....
庭先に咲いているのはブーゲンビリアではありません
あれはあなたの愛の緋文字です 少しく ....
僕は、時々、ボードレールをぱらぱら読みます。
なんだか、とても気が楽になります。気が楽になるという ....
白い大理石の上で眠りたいの 赤ワインを1本と少々飲んだのよ
ヒンヤリした床の上で丸くなって眠りたい ....
天井から伸びてきた誰かの夢を、ある男は食べていた
夜食代わりにぺろり
一人もぐもぐと口を動かし
....
狂ってしまうと、あなたを
愛する草、風、鉄橋が散らばる中で
わたしは何もない
なにもない
....
ハープの向こうに一切の音を描きその後がつながりません
かるいステップの先に髪をとかす輪郭はありませ ....
結局ぼくはぼくにしかなれない
誰も、そう
自分自身にしかな ....
よくよく考えてみると、男のトイレというのはなにやら迫害を受けているような気がする。小便の場合は、ト ....
立ち込める黒い雲の下で
ずっと穴を掘っている
解体されたぼくらの恋の死体を
埋める為
街は夜 ....
鹿が林道を歩いていた
ぼくの車はそっと後を追った
鹿はすぐ気 ....
おいしい魚がありました
焼いても煮てもおいしくいただける魚でした
....
限りない想像力は、道路の上でため息をする。
降り積もる塵は、冬の乾いた空を輝かせ ....
そこには居ないものの影が
たくさんの影に混じっている
やわらかい草と硬い草の ....
たくさんの波の際に立ち
波があることを喜びながら
際に立つことを問いつづけ ....
たまに、
一番聞きたい事が
一番聞けない事だったりする。
たまに、
一番したい事が
....
地底のマグマを噴出し
地形を変え続けるガイア
低いところに水を蓄え
緑を育てるガイ ....
陽光が煙のようだ。蛙がポストが風見鶏がプッシュ・ホンが。
日中の光はブラジル人のバケツに安穏と溜ま ....
できなかったことばかり書いたやつの感想に
やさしいですねともらいました
やさしいですよと答えまし ....
水色のものしか口にしては駄目よ と
お姉さまは仰有いました
緑ではいけませんの と訊ねますと ....
本当は誰もがアタシのコトなんかに興味がないこと位知ってる
どうでもいいんだ
本当は、誰のことも
....
これから明日の仕事のために作業着にアイロンをかけなければなりません
私は横文字職業 Part- ....
鳴り響くパソドブレ
小さな扉が開いたら
まっすぐに駆けてゆくから
今、一番の死をちょうだい
....
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