季節が夏に変わり
緑色に いつもどおり敏感になって
見たことのない虫をじっと眺めては 目をそらす ....
不意に
あたし窓と
繋がってしまう
鉛筆で
描かれた
教室の
窓
田の字のあたし
....
いやおうなく そめゆくのです あかくあかく あなたのなかの 薔薇のぶぶんが
あたしのこと かな ....
なつがくる なつがはじまる
あどけなくあおいそらに くっきりとくもがうかんで
あおいそら ....
ナイフを光らせて
あなたの胸に 正面から刺しこんだのに
あなたの胸は もうゾンビで
....
何だかよくわからない
何がわからないのか、わからない
わかりたいのか、わからない
わかって ....
歩き出す 30分で寝るために回り続けた扇風機まで
売春で出会った君が好きだったロイズのチョコを ....
いっそのこと
永遠に目覚めることのない眠りにつけたらどれだけ楽だろう
記憶喪失になってすべて忘れ ....
痛いのはきみだけじゃない
ナイフが肉を抉りながら言う
ぼくの死は無駄じゃないよね
血が空気 ....
誉め言葉は
「はあ?」
「ありえない」
目指す物
「気味が悪いので出来れば見たくないが気 ....
この庭を今
黒猫が横切りました
急ぎ足です
影だったのかもしれません
向日葵は私を追い越 ....
女は 猫の動きを眺めながら麦酒を飲む
いかんせんこの猫 お愛想が足りない
「わた ....
僕は、ずっと仮面をつけて生きてきた。
仮面は1つだけではない。
何個も何百個もある。数えきれない ....
なんの思い出にもならないパンをかじる
作った人も売った人もおぼえていないパン
レシートもなければ ....
悲しみの扇風機に顔を近づけて
あー、と泣けば
雨が降る
扇風機は
どこにも行かない
たまに ....
光と影が混ざり合うことは
ない
俺の中にも
光と影があるはず
青い空に 両手を広げて ....
俺の眠れない夜も もう終わる
泣きたい気分だぜ でも泣かないぜ
I don't cry I ....
古ぼけたジャムのように
君の記憶が
水になる
そちらは
....
ひとつの詩がある。
そこにはひとつの限界がある。
そこにはひとつの宇宙がある。
だが、それ ....
ものおとをたてる足の裏は悲しい
きしむ古い木の床と
すこしずつ減りつつある体重の
狭間 ....
降る雪は空から戻る天主堂
記念像花火に涙をかざりけり
マモルの呼吸は光る
学校のうさぎが死んだ日
マモルは自分の呼吸が時々
....
やっちゃあられん
あつくて
たまらんに
なんで
こんなこと
やらにゃあ
いかんやあ
....
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんがいつものように山へ柴 ....
カエルノウタニ
タクトヲフレバ
カンテラユレル
ナイーブナヨル
....
ひつじが鳴いていた
ひまわりが咲いていた
人がいた 好きだった
目を閉じる
陽だまり ....
立葵が咲き ....
宵解けて飴の様に
色濃くして
濡れるよう
深く沈みて
包まれて
匂いが立ち込み
咽返る
....
ようかんを冷蔵庫で冷たくしてから蒸らさないようにガーゼに
包むような通信手段で 水に溶ける紙を ....
ここが ここだ
はるかな天上は無く 奈落の底もない
ここで 生きているのだ
....
からだは こころだ
こころは やっぱり からだだ
だから からだが とまると
....
うたに
あわせて
リズムに
うまく
のっかって
けん けん ぱって
まえにすすむ ....
1秒にも満たない
光りの震えに
たましいは清く
熱の涙を僕に
もたらした
それ ....
君とはケンカしたね
お互いソッポ向いて怒って…
「もう知らん!」
「ウ〜!」
すると君が唸りながら ....
ぼくの肩に寄り掛かる君のrealityは電車の揺れにただただ脆い
「マシュマロのお化けを見たの ....
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