140409

嘘があるから真実もあるだろう
楽観論者の筆者は軽く聞き流す
哲学青年は厳密に考察を開始する
100パーセントの真実なんてあるものか
必ず嘘とい ....
何もない真っ白な夢が舟を作る
霧が行く手を塞ぐ

遠くに歌声?
叫び?
笛の音にも聞こえる。
朝靄に船を出す

雨はしたたかに心を濡らす
メチャクチャなピアノ

不安定に舟は揺れ ....
賽銭は出世払い 雪解けを待ち切れず
雪の中に芽を出してしまう

だから雪を早くよけてやろうとして
芽をちょん切ってしまったこともある
苦い記憶
切られた芽は花にならない
でも次の年には
必ず芽吹く
 ....
中学生の頃
覚えたての英語で
シーオーエフエフイーイーって
呟いた
それで コーヒー

和製英語も 造語も
区別が付かぬ 街の看板

何となく 華麗に映る
イルミネーション眺めなが ....
 もうだれも おれがおれだと わからない

 ふかいあな ほってもぐるよ ざんねんだ

 ちのいってき それすらも ちのそこじゃうすい

 ねえ そこのきみ ぼくはもぐらぐらしだ

  ....
人生は短い寝る 誕生日
私の多面体の面が
またひとつ増えた

生まれた瞬間は
まんまるだったはずなのに
歳を重ねるごとに
ひとつずつ面が増えて

今では寄せ木細工にも似た
得体の知れない多面体 ....
石灰岩の岬で その木は咲いていた
岩礁を咀嚼する波しぶきで、真夏だというのに咲いていた 桜の木
あの花は  きっと永久の入り口を見たのだ

桜は黄泉を観ていた
泣いている人々のことは  ....
誰にも
知られたくないことって

本当は誰かに
いちばん理解して
もらいたいことなのかも知れない

止まっていた
私の時間は

君に出逢った
あの瞬間から動き始めた
 ....
儚そうにしているので
水をあげる

儚そうにしているので
そよ風に頼んでみる

儚そうにしているので
歌って聴かせる

儚そうな顔をやめないので
そっと立ち去る


ものかげ ....
雪を土の上に敷いていく その道を
スノーダンプに雪を積んで 水辺まで運ぶ

降り積もった雪の塊 
昼の熱にとけて したたり落ち
夕暮れに 冷め 夜に凍り 
朝には スコップもささらない
 ....
灰色の雲流れる

つむじ風にのって
花びらは舞い上がる
突然の驟雨に逃げ込んだ
小さな人々は花雲の下に

言霊は枝にとまり
とりどりの姿で色を流す
寂寥は懐かしさをまとい
風に身を ....
泥だらけのワンピースが画面で乾いていく
「その部分ををクリックしてください」
極めて具体的な意味で関係ないから軽く死ぬ
すごく愛してくれたから許す
「わたしは今日もずっとこれからもしあわせだっ ....
*


紙でできた鳥は
もう、元通り
畳みなおした
オーバー/ネイム
清潔なベッドルームから
とびはてる浅いよるへ


**


つかいふるされた町
りょ ....
 これは きのう
 こっちは きょう
 どうしてこんなにささくれが多いのだろう
 ぼくの
 サキソホンから
 そんな
 ぼやきの声がきこえてくる

      *

  ....
緑の勢力図は
放り投げた紙くずにさえ
影響される
その草いろをゆらめかせる
ゆらめき
のなかにまたたく花々

広大な領域を
おしやられ、おし広げるのを
わたしが傍観したように ....
最近の子供は、外で遊ばない。
だからだめなのだ。
体も、心も、社会性も育たない。
家の中で、しょっちゅうゲームとSNS。
昔はこうじゃなかった。
最近の子供は、まったくだめだ。


 ....
誰もが夕暮れには傾いて見える
家へ酒場へあるいは虚空へと

夕暮れに姿勢がいいのは
電信柱と案山子だけなのかもしれない

僕はきみに傾いてゆきたい
いつかきみの傾きとぶつかるまで
アリスは うさぎに
不思議の国に
連れて行かれた

私は うさぎに
お馬の国に
連れて行かれた

アリスの場合
お膳立てしたのは
少女趣味の数学者

私の場合
お膳立てしたの ....
食べ物買うのに言葉はいらない
ましてや売る人の心など

風邪薬は効き目を買う
心配そうな言葉など鬱陶しい

陳列棚から取り出した飲み物
黙って値段を示せばいい
すぐに飲もうと だれと飲 ....
今年もつばめがやってきた

帰ってきた
と言う

うちで生まれたつばめや
と言う

小さいな
よく動くな
と話す
話し合う

家族
という言葉を
改めて感じる
春の我が ....
いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような

子供たちもそれぞれに
この世界のどこかへ
紛れていった

いまも日々の食をもとめて
彷徨う身にも春はやさしい

な ....
おんなの
からだの
わたしが
甘くて
甘くて
にがい


すきあらば
はいってこようとするからいくつもの
条件
ありかた
ばかり
言葉になって
こぼれだす


それな ....
{引用=  /とけた猫
 
  コバルト色の階段をとけた猫がつたっていく、春、うつむくこと
  は似合わない、踊る石と、まだ眠りから覚めない風を抱いている、
  きみには。

   ※
 ....
邪魔するもののない
桜の枝は見事に
川に伸びて行く
怖いもの知らずの
賢者のように

雨が降り注ぐ
水面に雨粒のいたずら
無数の円が形作られては
お互いに打ち消し合う
鏡面は形作ら ....
空がこんなに青いのに
死にたいと嘆く 冷蔵庫101号室に住んでいるレモンなんてジュースにして
空のそらぞらしさなんて
御構い無しに たわわに実った 金柑の実を小鳥のようについばんで
よもぎのパ ....
指先でぬぐえない
苦しみの跡が
陸にあり

次の世代に期待、と今の老人がいうとき
それは諦めでもある
問題を解決しても次の問題が持ち上がる
償いをしても次の償いを要求される
支配者を排 ....
音なくひかりだけで

さくらが爆発している

いきものたちの銀河

散ってゆく

さようなら

いきものたちの銀河

さくらが爆発している

音なくひかりだけで


 ....
ヘッシャーに聞いた話だ。
そいつは水槽で蛇を飼っていた。餌はアルビノの二十日鼠だ。
蛇が鼠をまるごと呑み込むと蛇の腹?が鼠形に膨らみ、暫くは動くらしい。
そいつは何時ものように腹を減らした蛇 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真実- あおば自由詩12*14-4-9
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傾向と対策- 末下りょ ...自由詩5*14-4-3

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