だってもう夜は綻びはじめて
あかるい掌をみせている
足のはやい子はそこへたどり着いて笑っているが
わたしの足はなぜこんなに重たいのだ
ひらひらとあかるい意味の内側、
さるすべりの花みたい ....
鳥が歩いていた
その鳥の体は鉄に覆われていて
よく見ると羽は錆びていた
鳥は空を飛びたいけれど
こんな体だから
空を飛んだことがないと言う
ならば一度でいいから羽を広げて
飛んでみるとい ....
スマートフォンで人生を
カンニングしながら生きている
いつでも知識欲は満たされるので
知識の飢えを知らないから
血肉にならない
間食スマホ

スマートフォンで人生を
カンニングしながら ....
割りばしにまとった電気アメみたいに 暗がりのなかをぼうっとしたい


さよならを言うまで朝まで矛盾したい最終回またどこかで


ひとっこひとりいない駅前で七月ピスタチオの価値を知る

 ....

罪深い朝よ
おまえはそんなにはりきってどこへ行くというのか
時空を超えて宇宙の滝まで行くというのか
俺を待ってはくれないだろうが
朝よ、おまえは嫌いじゃない

おまえが夜に吐き散らか ....
わからないという虫を
見てみぬ振りをして
僕の中で放っておいた

奴等
増殖し巨大化し
脳の子葉を穴ぼこにした

食べ後からは
血と膿がにじみ
葉脈の鼓動は
カラスの鳴き声になっ ....
 嘘を重ねるたび丘の雲は地表を露わにする。
 それはどうにもならないくらい現実で
 自分の歴史の中の恥を上塗りしてゆく。
 自責の念は何の解決にもなりはしない。

 穏やかな音楽も今は音 ....
イラク戦争に従軍した
アメリカ海軍特殊部隊狙撃手の
自伝を読んでいる

交戦規定を守って戦う
彼はアメリカンヒーロー

子連れの女が
米軍海兵隊に向かって
手榴弾を取り出したとき
 ....
祝砲に実弾使うバカがいてやけに激しい風が吹いてる 嘘ばかりで安っぽいお伽噺じゃないのにね
雨音が小舟を脅かす夜に
嵐の中、揺れる吐息
生きている
自分も世界も欺いて
生きている?

誰かがドアを叩いている
此処が何処だか分からない魂だ ....
求めない 求めない 求めない
気にしない きにしない
しない しない しない
言い聞かせる 頭に 心に
解ってる 解ってる 解ってるんだってだから
思えば思うほど 求めてる自分がここにいる
 ....
錆びついた未来を切り開くハサミ三十一文字の塔がたたない ワガママをみじん切りするキッチンに誰も入れぬ結界を張る ちりめんじゃこを
食いながら
一匹一匹に
詫びを入れる
あんなに大きかった、かに玉がみんなで食べると小さくなった
ふわふわで黄色くて
とろとろの餡がかかっている
僕の大好きなかに玉
食べると無くなっちゃうんだね
お母さんまた作って
お気に入りの
Tシャツの上で
猫が寝てる

どいてくれって
言いたいけれど
言えなくなった

ただの居眠りのくせに

そんなに
幸せそうな顔するなよ
私はドラゴンフルーツと呼ばれて
なんとかこの世に生きてはいるが
私の生涯とはなんなのだろうかと
はたと考えることだって実はある。

もちろん私はまだまだ生きるから
真の意味は分からないのだ ....
{引用=お隣りさんから伸びている皐月の枝に腹を立てて
お父さん、チェーンソーで切ったのよ
根元から


母の愚痴のほぼ全ては父のことで占められているから
電話はいつも父への悪口で終わるの ....
自然にできたグループに分かれて
植民地時代のボストンの街並みを色画用紙で再現している
春陽に包まれた5年生の教室

その穏やかな空間に一瞬そよ風が吹いて
支援クラスに行っていた娘がひらりと入 ....
『難破船』        あおい満月


(書きたいなら、食べなさい)

誰かの声に瞬きをすると硝子の壁の向こうに、
肉や魚や、
色とりどりに切り刻まれ、
煮込まれた野菜たち ....
それでも時は流れていく
ゆっくりと
淀みなく
立ち止まる想いを押しのけ
焦る足元も
掬いあげ

鳴り響く発車のベルの音
口ごもる詩を
何度も試み
置き去りにされる記憶を
追いかけ ....
愛とか恋とか売買できるものだと思っていた

遥か遠い叶わぬこの気持ち
たくさんの壁があるこの気持ち
声だけで繋がれるこの気持ちは
一体なんと呼ぶのであろう

貴方の頬に触れたいこの気持ち ....
実際にはない
輪郭線を
描いてみる

ぼやけていた
表情が
何故か
しっくりする

きみがずっと
きみらしくなったよ

現実が正確に
現実を表しているかと
問われれば

 ....
しょうもない青春を
「く」の字に
折り曲げてやった
情けない顔した海に
バカヤローッて
ぶん投げたら
ブーメランみたいに
かえってきて
おれに突き刺さった
夕方にややふくらんだ足があり人も満ちて夜をむかえる

それぞれの耳にはそれぞれの音あてがわれてイヤフォンの白い線

半分にきっちり分けること出来てやっぱり冷たいアイスモナカ

飛び立ったば ....
何故きみが
僕の腕を枕に
眠っていたのか
眼を開けて
「素敵だった」
などと言うのか
「ずっと一緒」
などと言うのか

思い出せない

思い出したくない

腕の血流が
完全 ....
どんなに醜い人でも
人を愛することができる
愛することに資格は要らない
愛は誰をも美しくする

どんなに迫害を受けている人でも
人を愛することができる
傷だらけの愛には
傷 ....
神社に行くのが好き
大木が神社を見守っている

力強さだけではなく
癒やしと安らぎをくれる
母なる存在

昔から大事にされている

抱きついてみた
惜しみなくパワーをくれる
惜し ....
 雨音がすべての音を掻き消していた。
 この町に人はまばらだが、誰もが何か特別なことが起きるのを待っていた。
 不謹慎極まりない人々なのだ。
 小さな町では誰もが監視されている。

 
  ....
こころに色があるならば
わたしが失くしたこころは 金の色

みずうみの底ふかく
沈んだ金の色の こころを
探しだしてください

いえいえ それは メッキの剥げた はがね色
わたしの ....
こひもともひこさんのおすすめリスト(3437)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
憧れ- はるな自由詩415-7-12
鉄の鳥- リィ自由詩2*15-7-11
草食スマホ- イオン自由詩4*15-7-11
最終回またどこかで- さわ田マ ...短歌615-7-9
小さな_五つの詩篇- 山人自由詩5*15-7-9
椰子の実- 和田カマ ...自由詩2*15-7-9
疼き- ヒヤシン ...自由詩11*15-7-9
請願- 眠り羊自由詩1*15-7-9
祝砲に実弾使うバカがいてやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌215-7-9
変身したい- 智鶴自由詩415-7-8
つじつま合わせでもかまわないから- 涙(ルイ ...自由詩315-7-7
錆びついた未来を切り開くハサミ三十一文字の塔がたたない- 北大路京 ...短歌315-7-7
ワガママをみじん切りするキッチンに誰も入れぬ結界を張る- 北大路京 ...短歌615-7-7
ちりめんじゃこ- もり自由詩5*15-6-27
可愛くかに玉- 秋也自由詩115-6-26
Heaven- ガト自由詩315-6-25
ドラゴンフルーツは考える- ブルース ...自由詩5*15-6-24
チェーンソー- そらの珊 ...自由詩15*15-6-24
ものさし- 夏美かを ...自由詩37*15-6-24
難破船- あおい満 ...自由詩8*15-6-23
快速- Lucy自由詩18*15-6-23
売買される恋愛- じまさん自由詩315-6-22
輪郭- 花形新次自由詩115-6-22
死因- もり自由詩2*15-6-22
水の月- そらの珊 ...短歌915-6-21
その朝、ベッドの中で- 花形新次自由詩415-6-20
- 葉leaf自由詩315-6-20
大木- 夏川ゆう自由詩315-6-20
疑心- ヒヤシン ...自由詩6*15-6-20
こころに色があるならば- 南無一自由詩315-6-19

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