ぶくぶくと見た目に多幸なカモを育てます
トウモロコシなどです
運動はさせません痩せてしまいますから
エサ代も安くありませんしね
なぜ、ですか
私共はフォアグラを作っているんですよ ....
何かに背中押されて
旅立っていく
自分の人生が成長していく
新しい風が吹くたびに
新しい何かが生まれている
寂しさなどはなく
どんな出逢いがあるのか
そればかり考えながら
一つ ....
にわか雨の後に風を読み
電線に止まった鳥がきれい、
だというならば
ガードレールの影がのびてゆき
おどろいた猫の目がきれい、
だというならば
たくさんの小さな色が花びらに
とけ込んでゆく ....
あなたの右手と、わたしの左手
絡まりあう指の隙間から汗
じんわりと湿っていく
心臓が移動して
あなたに鷲掴みにされているみたい
揉まれて、濡らされて
昂ぶっていく
手のひらか ....
絶望の谷に
叩きつけられたことの
ある人は
簡単に
浮いたり沈んだり
今日のメニューで
右に寄ったり
左に寄ったりはしない
眼を見てごらんよ
目が合っていても
捉え ....
秋風に頬を染めあげ吾亦紅 小首をかしげあなたを呼んだ
かくれよう さぁかくれよう、さみしさがやってくるまえ眠りのなかへ
疲れたと膝を抱えるきみのそば あしたのそらの尻尾をつか ....
深夜2時
透明な夜
水の中にひとつの石
落ちて。
静かな音
眠れない
眠りたくない
夜。
死にたくはない。ただどうやって生きていけばいいのか
わからん。
なんか、
....
アンドロメダ銀河内であれ
たとえオメガ星雲内であれ
大都会の水を飲んでみれば
大都会の味が分かるのだと
大田舎の少年は思いました。
大田舎の飲み方を駆使して
大都会の水を飲み明かして
....
ふっと吐いては にごる場所
何も聞こえない 日曜日
希望を消し去る 透明な空
甘さに飢えて来た黒猫が
皿をあさり 盗み出した
黒こげのフライパンは からからだった
私の目は小さく ....
ゆうがた
べったりした体をオーブンにいれる
もうすこしでわたしになれる、というところで
あなたがわたしを齧りとるから
わたしはいつも、
そういうかたちで次の朝を生きるのだ
現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している
それは確かなことだ
....
気づけば人の命も
充電が出来るように
なっていて
ボタン1つで
初期化もできるように
なっていた。
( ――そんな世界で
暮らしたい方は、
....
口裂け女の胸を揉んで逃げた
こんなに苦しい思いはしたくなかった
軽快に、爽快に生きていたかった
すべてはきみと出会ってから変わった
僕の心は押しつぶされて
呼吸も出来ないほど
きみが他の誰かのものになるのを
....
消えてしまいたい と
わたしの心は嘘をつく。
死んでしまいたい と
わたしの表象に刻みつける。
心はわたしに嘘をつく
世界はわたしに嘘をつかない。
わたしの四肢が 動きを求める ....
ジョーが打たれて
コーナーに戻って来たとき
朦朧とした意識を
回復させるため
セコンドの丹下段平が
アンモニアをジョーに
嗅がせていたのを覚えていたので
最近頭がボーッとして
ハッキリ ....
わずかに赤を含んだ
初秋のねこじゃらしが
風にそよぐ
そよがれて
よみがえってくる
植物ではなくて
あいつらのしっぽだった記憶が
猫が
ねこじゃらしの横を
素通りできないわけは
....
話すことに疲れてしまったから
いつもうなずくだけで済ましてしまう
何か言おうとするけど
最後はやっぱりだんまりだった
それでも聞くことはやめないようにしたかった
こんにちは 元気?
そ ....
昼夜が逆転してしまう
人波の中で
わたしは1人ではなく
たったの独りなのだと
知りました
隣の部屋には
毎晩アコギを手にする音痴さんがいて
毎晩薄い壁の向こうで泣いているの
「 ....
三十路 なのに やること なすこと いまだ ガキ
見えない 迷路に 迷いすぎ
ガキのころから かわらぬスタイル
輩にかんして プロフェッショナル
だから俺は 自由に生きる
....
まったくかまわないよ
世界が
思ったのと違ってても
新聞をめくると
新聞のにおいがする
あなたをめくると
あなたのあじがわかる
あなたがもし
いなかったら
かまうけど
肖像画の視線にパリの焦燥と倦怠を感じる。
日々の疲れが重くのしかかるように絵画の中の瞼がその眼光を弱めてゆく。
彼女の視線の先に映っているであろう私の顔はいつしか歪み、
誰に語る訳でもなしに ....
わたしの母は詩をかいていた。
いつもテーブルの上に無造作に置いて
あったのでたまによんでは見たけれど
それはよくわからないものであったよ
うに記憶している。そもそも小学生の
わたしにはよ ....
東京へゆくな
ふるさとの悪霊どもの歯ぐきから
おれはみつけた 水仙いろした泥の都
波のようにやさしく奇怪な発音で
馬車を売ろう 杉を買おう 革命はこわい
なきはらすきこりの娘は
....
一筆書きで行けるとこまで行くつもりの眼をしている
――弱さも振りかざせば暴力。
「その言葉も弱者に対する暴力です」
――その主張だって、弱さを振りかざしているでしょ。イコール暴力。
「その言葉も弱者にとっては、以下略」
....
黒ヤギさんが食券を食べてしもたんや
記念日にはキスを
頬でもいい
記念日が
もっと記念日になるように
新しい
ページがまた始まるように
心に残る
日々がひとつでも増えるように
記念日にはキスを
....
第一形体は無に等しく
第二形帯は無限に等しい
そして第三形態
既に独りの刻ではなく
多数に
引き千切られた告白であり
目前、黒く固い鉄の炭のイシの
(何かが燃え尽きたシ、ジツ、ZON ....
柔らかい楕円の香り
肌を透かせる真白な木綿
多角形の雨おとにふれた
水彩のゆびさきは筆跡を整え
ゆるやかに乱され
空白に孕んだ風を
あたたかい命と錯覚する
あかい器官をひとつ
平原 ....
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