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降り注ぐ雨の中、君に夢中……。
広大な砂漠の中、
君の涙を飲み干した。
僕等は星の旅人、
瓦礫の中水を求め彷徨う。
世界が儚く輝いたとしても、
君の為、生きてきたと、
目を閉じれ ....
昨日とおなじものは
いらないのに
明日になったらやっぱり
おなじもの?
君はかわっても
ぼくはかわらないのかな
いくつになっても?
うん。
将来のゆめを語るひとでいたい
九十 ....
現実が見えない速度で流れゆく
見えずとも流れゆくのは
時間と河の佇まい
喉を切り裂く
その 刹那
声にならない
悲鳴と絶望の渦の中に
また 流されてゆく
小さな小さな ただ
....
あなたへ直線をひけないので
円をかく
今日も円をかく
ジーン、生まれた事が犯した罪ならば、
ジザベル、今直ぐに僕を犯して欲しい。
僕等が同じ性で無ければ……。
僕等が兄弟で無ければ……。
僕の拳の臭いさえ愛おしく感じて。
赤く染まる君の頬を ....
今日、ふと気づいた事があります
空の色や雲の色 月の形に
文句をいう人はいないな、と
それは何故かと思考を巡らせてみれば
すぐに答えは見つかりました
長い間一緒にいすぎて
....
幼い心をこじ開けて
あなたは痛みを植えて行った
悶え苦しむ年月
綺麗な嘘で幾重にも
痛みを包んで行った
いま この心に抱いているのは
ぞっとするほど美しい
....
木枯らしが冷たい夜を運んでは
僕の処へ置いてゆく
仰ぎ見る丸い月に心も奪われ
僕の存在まで不確かな
無様なものへと変えてゆく
トロトロに蕩けた女への愛情が
女と男の狭間で揺れる橋のよう ....
何も解らぬまま
生きてゆくなんて
夜と闇の区別もつかないなんて
大禍時が クス と笑う
空は今も蒼いか
海は凪いでいるか
電撃を受けた
その心は
未だ
燃えているか
沈まぬ ....
幾重にも纏わりつくビニル袋が
この生命も
この儚き光にも
二酸化炭素を含めという
カラカラ渇いたこの時代には
辻褄合わせの契りが似合う
一夜の夢を見させておくれ
赤い月も笑 ....
うまく生きようとすると
詩が
書けなくなるんだ
誰かのルール
なぞるだけでは
言葉は
何も語らないんだ
落としドコロ
なんて台詞を
今日は何度繰り返した?
ねえったら
....
わたしがスイカを食べる
それが血液となり
まだ小さい
息子のご飯となる
不思議だ
息子は確かに
わたしのお腹の中にいて
わたしの作った卵から
生物の進化を経て
生まれ ....
あなたと手を繋ぐ夢をみた
幸せな気分で目が覚めたけど
逆夢だと思い至ると
泣きたいような
笑いたいような
(青空だという事に気がつく朝に)
....
しあわせなひとは
はなれていても
よりそいあえるひと
わたしのなかの
皮のような
息をしない
過ぎていったふるい ....
「あなたが居なけりゃ楽なのに」
何度思っただろう
疎ましくてたまらない
考えると腹が立ってくる
が
こんな事書いても
....
みえないところで
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど
....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま
それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた
やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった
....
赤い春に風が吹く
布を巻いた草刈り鎌の把手に
にぶく光るロザリオをさげて
うっかり天使の羽を踏まないように
七色の川を越えてゆく
町外れの停車場で
白い椀に銀貨を受 ....
大惨事が起こるその瞬間
世界は目を閉じる
そして
後からくる絶叫の前に
世界は耳を閉ざす
やがて
時間という距離を経て
世界はそれを歴史と呼び
記念碑を建て記念日を定める
見もし ....
彼女の頭の上には小さな水溜りがあって
そこには綺麗な魚が棲んでいる
僕の額には小さな木が生えていて
その枝に、時々、小鳥が止まったりする
とかな ....
悲しい詩を聞くたびに
思い出す場面と
帰れない声がある
故郷のもっと向こう側で
あなたが待っていてくれるかもしれない
遠くにいったあなたの顔を
何度も何度も記憶のなかでなぞってみる
....
深海のように
ふかまるおもいが
しろい糸のように
風にとけあっていく
ゆるせなかった過去や苦しみも
今はただ、 ....
あなたは積み上げる
与えられた積木を丹念に積み上げる
それが人生
※
親指と人差し指で作った輪の大きさぐらいな積木
いつも何かに苛立っていて
終りの無い議論を隣の積 ....
暗い 暗い 夜の淵を歩いていると
君が生きていた頃を思い出す
君は何も話さないで
静かに笑っているだけ
何も考えずに歩みを進めてみる
そのうちに僕は痛みがあることも忘れる
だんだんその ....
遠い遠い旅に出て
はるかな光を胸に
月明かりの下
ひとり歩いた
吹く風は寒く
口笛吹こうとしても音が出なくて
ひとりだった
とても
ひとりだった ....
いつも二人でふざけてたよね
じゃれあってた頃の二人を思い出すと
これからの僕の人生に君がいないなんて嘘みたい
ほんと どっかのテレビのドラマみたいに
これまでの話が全部夢ってオチだったらど ....
これが最後って分かっていたなら
もっとマシなことが言えたのに
君はいつだってずるいんだよ
また いつもの悪ふざけみたく
後ろから おどかしてくれたらいいのに
君がいなくても
街は呼 ....
あらきょうも学校へいかなかったの
僕を見上げて母が言う
僕はもう、あきらめられた人間だけど
飲みかけの牛乳と自分で焼いたパンだけをいただく
ありがとうお父さん
僕の電気代 ....
おはよう。アインシュタイン。
貴方が恐れていた通りの終わりが今、やってくるよ。
良い朝さ。きっと良い日になるよ。
僕等は神の体内に巣食ったウイルスだったのかも知れない。
自然を使う事を覚え ....
さよならではなくて
また会おうね
と言った
私は息をのんだ
もう眼差しも宙に浮き
口の動きも
何を指しているのか
分からなくなっていたのに
「お父さん、また会おうね」
....
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