この日は特別なのだ
人々は痛みと悲しみを共有し
信じる神を持たない人々も
祈りを捧げずにはいられなかった
この一年
多くのボランティアが汗を流し
沢山の これから が話し合われ
かつ ....
この眩しい青空と比較してみる
かもめを探す
敢えて口にしない哀しみ
沖に流されては潮/騒
に引き戻され
わたしには縺れあう術がない
風またつよく、 荒い波
そして、
一 ....
{画像=120311104015.jpg}
{引用=※ 写真は宮城県南三陸町の防災対策庁舎跡
12メートルを超える巨大な津波が庁舎を襲い、
41人の方々の尊い命が犠牲なりました。}
....
朝露が
葉先でゆれる
あなたに
出逢えて良かったと
別れを惜しむように
きらきら
ゆれている
またいつか、は
ないけれど
またいつか、と
ほほえんで
さいごの
さいごに ....
布団からはがれない
重い身体
頭は鐘を被せられて叩かれているように
ごうんごうんと
鈍く痛みがはしる
肩は石のように凝っていて
腕は上がりそうにない
腰には縄で強く縛 ....
あいちゃんのおちゃわんは
ぷらすちっくでできています
あいちゃんは
とうとうみつからなかったけれど
このおちゃわんだけは
どろのなかから
みつかったと
おばあちゃんが
はなしてくれ ....
甘いラムの香りに 誘われて
南の孤島 サトウキビ畑に 来てしまった
青い空は 深く澄み渡って
そのまま 星が瞬く暗い青へと 落下している
背丈よりはるかに高く ....
かつて収監されていた何故
どの小鳥の羽根をもぎとった罪なのか
それとも母を殺し身内の愛を根こそぎに
うりとばしてしまった哀しみのせいなのか
外への出口は自働ドアだ
ド ....
市の図書館は総合文化センターの一階にある
駐車場から入るとホールがあって催し物の案内や地域の特産品の紹介コーナーとかがあり
そこに地元出土品展の案内の女性が立って二階へと入館者を誘って ....
壊れることが許されなければ再構築されることは永遠にない
、だろ、しってるだろ、わかるだろ
循環が進化だと云ったのは、きみだったね
そうか、結局はじめから、
引き留めておきたい気持ちも気持ち ....
わたしはきたない
わたしはしにたい
わたしはきえたい
わたしはなきたい
わたしはみえない
わたしはへらない
わたしはとじたい
わたしはけしたい
わたしはとめたい
わたしはわたしは
....
ちいさな影が旋回する
曇り空には
そんな顔しない
生きている
しかたないだろ
ちいさな影が旋回する
こころの闇を見つめる
こころの光を見つめる
....
私の心はガラス製なんだ
でもね
ちょっとやそっとじゃ割れないよ
イジメられるのは慣れてるから
大丈夫だよ
まわりに何重にも新聞紙を巻き付けてテープで貼ってあるから
....
うららかな日でございました
春まだ浅い
やわらかな陽光が
鏡のような海の面を
無数にきらめいていく
穏やかな日和に
お嬢様は嫁がれていかれました
でも
その胸中はいかばかりか
真 ....
いきあたりばったりに
集まった記憶のおもちゃ箱
きょうも両手で漁ってみるが
失せものばかりが鮮やかに
輝き失せぬ幻である
誰がもちこんだのか、モダンなデザイン 花札の
母の少女時代 ....
もういいよ
ぜんぜんよくないくせにさ
もういいよ
終わらせようとする
それってなんなの
理由はあるけど
いいたくないの
いえないの
子供だからじゃない
大人だから ....
{画像=120307070503.jpg}
こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。
写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 emrank 様よりお借りしてます ....
【食いしん坊なのです】
赤ちゃんのほっぺは
つきたての餅のようだ
誰も見ていなかったら
つい食べたくなってしまうほどの
◇
【みみず】
おまえをみつけると
つい ....
あなたのことを
なにひとつ知らない
どんな家に住んでいるのか
どんな顔をしているのか
どんな爪の形をしているのか
どんな声で話すのか
けれど
あなたのことを
感じることができる ....
死んでいる人と
眠っている人は
よく似ています
だから
不安になって
あなたの口もとに
耳を寄せてみるのです
かすかな
寝息がきこえると
ああ、生きていると
安らかに生きて ....
ひきょうもの
独り言だなんて言い訳はやめてくれ
発した以上は責任を…
雨がふっている
大雪だから早めにゆくと
君からのメールがきたばかり
雨がふっている
濡れるのがいやで
....
ささやかな光の片隅で
続いている白黒の国体道路
わたしは独り、
ファインダーを覗いて
色を探してたんだ
裸眼でも見つけられないものが
遠くでは見つかるような錯覚
人波、なんてない ....
僕の昭和は40年代後半からだった
喫茶店の入口を飾るレプリカのような
素朴な人工がひかり輝く日々だった
遊ぶのは工事まえの土くれのうえだった
わざと転げて服をよごす
....
腹をすかせた人に
必要なのは
おにぎりであろう
一篇の詩など
あったところで
なんの役にも立たないのだ
心に空洞をもつ人に
必要なのは
一篇の詩であろう
おにぎりのように
それ ....
もっと欲張りたいが
足の裏の面積だけしか
貼り付けられないんだ地球よ
そこから伸びたからだは
きみにとって
どれほど影響があるんだろうな
影とふたり
あたしはなりすましながら生きている
言葉はすぐ嘘になる
うそつきです
幼児のように
まっすぐおおきくみつめ
遠慮なしに切り捨てたいの
にごったなみだ
嘘ならば
いらないときめて
なんにもいわないよと
口をへの時に結ぶ
....
ぼくの宝物は
きみがくれた
定規のかけら
いま思えば
あんながらくた
もらってなにがうれしかったのか
ずっと見ていた
となりの席のきみ
席替えでとなりになって
思わず ....
さざなみは
永遠をよそおう
罪ではない
それは
やさしい嘘
人は
さいごに
この海にたどりつき
さざなみにも
終わりが
くることを知る
かもめよ
愛しいおまえも
いつ ....
ひとは執着から逃れられない
ひとは執着から逃れられる
執着を思わなければいいのだ
ひとつき後にはさくら花
いのちを賭けた尊い轍に
つらなる裸木が上を向く
ひ ....
疲れたからねそべって
夜を手にとってみる
ふんわりとしてとんがってて
あれ
私の心みたいやね
いじわるな気持で
つんとつついてみる
へこんだ穴がちょうど
昨日泣いた場所
ごろ ....
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