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カラーの雨傘で
空の青さを待った
変化が大きいと
くしゃんくしゃんと
花だって風邪をひく
上書きするものは
画用紙に描かれた青い空と
虹の寸描
そこに紫陽花の群落があって
光が合 ....
汚れた布を剥ぐように一日が終わろうとしている
最後に君は精一杯の化粧をするみたいに
うろ覚えの心を駆使してそうだ
うたを、うたを、つくるんだ

ギターの弦は錆びていて
 ....
 安っぽいネオンに浮き上がる壁のシミ、年食った売女のためらい傷にデカダンスすら感じながら、油臭い路地裏につっぷした浮浪者の踵、また、その頬に刻まれた皺、それらの造形美に酔うことだって平気で、若い君は強 .... 予定を踏み込んだため
機構が前上がりになってしまった。

何かの感触で
一連の動作と出来事が、後退りとなる前に
どうにかして機構を前向きにしなくては。

そうだキャスターがいい
キャス ....
 
 
陸地では使われなくなった文字が
水槽に降り積もっている
僕はエスカレーターから
その様子を眺めている
前の人の袖が
風のようなものに揺れて
明日になれば
おそらく別の人の後ろ ....
緑波立つ
一面田の面
太陽真上に
正午の沈黙

見時葉の月
一よう多様
大気の底で
焦土の地が沸く

あの夏の日々
われを失う
瀕死の乱心

あの夏の日々
割れる脳内 ....
夏のお空は賑やか
雲の鯨が群なして
北さしゆっくり泳いでく

夕べ摘まれた胡瓜はポリエチレンの中
萎れた黄色の花を畳んで重い体をしんなりと
むらさきの影踊る無人販売所

朝の優しい静け ....
動く石ころを
温められるような気がして。

場面の一部には
通りすがりに
志が引っかかることがある。

意中に収まることであるなら
延長されるべき場面とされ
その場に長く止まろうとす ....
湿った土を
裸足で踏んだ
ご覧、雨の忘れ子は
きらきらひかる

柔らかい光は
あの夜を透かして
私までもを見つけた


 まだ朝なの
     もう、朝だよ


耳をか ....
 
  
道に紙が落ちていた
人の名前が書いてあった
知らない名前だった
畳んでポケットにしまった
家に帰って紙を広げた
十分経っても知らない名前だった
ひどく蒸して
退屈な夏だっ ....
「18歳未満立入禁止」
のボタンを押して、そっと扉に入る
大人は誰一人いない
大人が若返っているのか
大人などはじめから入ってこないのか
大人などはじめから"いなかった" ....
庭は
しめっている

しずかに
でも
着実に

窓際には
枯れた花が
咲いている

わたしは
濡れた戸を背に
立っている

あなたが
部屋のなかにいるのがみえる
 ....
食の安全
以前に
ものを食う
ということ自体に
すでにリスクあるんだよ
殺しているわけだから



食肉業者に肉を切り分けてもらい
これは安全ですと
一生を保証されるほど
人間 ....
虹が美しいのは
雨のあとだから
虹が美しいのは
光の さしこみ

すると
虹に向かう力は
その盾は
どちらさまの
しわざなの?

広島はいつも晴れ
八月六日 ....
  まず一人が吟味し
  一人が定義し
  それから一人が名を付け
  最後に一人が宣言した
  そのようにして
  すべてが台無しになってしまった場所で
  扇風機が回っていた
 ....
       
海の想いを平面図にすると水平線は出来上がる。音もなく日が昇り日が沈む。超小な姿は大きな船だ。角度は180度。波頭がときおり白い笑顔を見せる。二つの目だけでは平面図の全てを包み込めない ....
大きな木には、神様が住んでいる。と、
子どもの耳が憶えている。
木肌に、耳をつけて、
神様の声をきく。
そうやって一度だけ、
神様の声を、聞いたことがある。
言葉はわからない。ただ、
水 ....
猫のいる角曲がる
冷たいバス一台
靴履いて踊る
カード屋の店主

寝転んだまま
樹林は日曜日
歯ぎしりを忘れて
ずっと待っていた

壁の入ったビン
3つだけもらった
赤い流体
 ....
右のマスの滲み。
まさかと思っていたら
左マスにも滲みがあった。

利き腕に嘘をつくようなことは
右と左の両方が許さない。

主体と主題が、慰め合いながら
互いに肩を並べてしまった時か ....
  突然
  女の胸が
  扉のように開き
  細く
  こわばった
  いくつもの指たちが
  ぼとぼとこぼれた



  モネの指
  キースの指
  アルゲリッチ ....
誰かの不正を突っつけば
てめえの理性が名を上げる
そんな寝言を信じる馬鹿が
今日も角立つ声を出す
断罪はあらかた
裁く側の罪を
どれだげ棚上げ出来るかという、いわば ....
袖にはいつも
きまぐれさんが住んでいて
ときどき、すこし、
わたしに優しい


 雲のかなたに広がるものや
 星の向こうに輝くものを
 いつからかわたしは
 素直に待てなくな ....
女と高台までのぼった

簡素な公園がそこにはあった

商店街で買ったトッポッキと貝を食べた

ソウルの町を一望しながら舌をからめた

白い夏だなと思った

白内障ってこんな感じだろ ....
  初めて
  父にぶたれた日
  近くの河原へ行った



  ひとり座って
  痺れる頬をさすりながら
  川のなかの魚を見つめていた
  一匹、二匹と
  その生きも ....
かげに入ると消えるよ
あまい香りなびくよ
そして、山をのぼろう

低い木立続くよ
かくれんぼは負けだよ
蜂は蜜をみつける

 肩に落雷
 肩に落雷
 ころされそうな扉をひらけ
  ....
たましいが汚染された

失ってはじめて気づく汚染だった

この汚染から

学ぶべきことなどなにもなかった

あとすこし汚染されつづけよう

仕方がない

半減期はもうすぐだ
 ....
庭のつばきのあしもとに
ちろちろ光る晴れ色を
わたしたち 雑草なんて呼んで
きみに叱られてしまった

雨上がりでもないのに
つまむだけですんぽと抜けて
糸くずみたいな根っこ
かわいいね ....
再び僕等は、ヴェールが落ちるのを見る。 
いつも目にする当たり前の風景達が囁き始める。 
新しい星空が僕等をさし招き 
魂は更なる旅路を、歩むだろう 

世界は僕等のまわりで 
新しいサー ....
 三時五十分の角を抜けて、横浜の白塗りを思い出しながら、三歩進む、唾は頤から天に上る、喧騒は耳鳴りのかたちで映されまた描かれ、きみが網膜を着ていようといまいと、忌々しい素振りで、彼女は手首を切り取って .... ある役割が終えて
新しい役割がこんにちは。

(入り口が入口となるような時)
どうぞ、いらっしゃい。
こちらが入口となります。

入口を通るわけですから
名目としては、新しいということ ....
中川達矢さんの自由詩おすすめリスト(241)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紫陽花- 花キリン自由詩111-8-8
夕暮れみたいな明方がかわいた声を探すころ- ホロウ・ ...自由詩4*11-8-8
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八月- シホ.N自由詩611-8-7
ほら、- salco自由詩14*11-8-6
はぶられみちで- yuugao自由詩7*11-8-5
存在の事実- 青井とり自由詩111-8-5
紙の夏- たもつ自由詩911-8-5
"B",_is_the_capital_ ...- ピッピ自由詩411-8-5
致死量の幸福- はるな自由詩411-8-5
食の安全- 馬野ミキ自由詩111-8-5
虹に向かう力- るるりら自由詩16*11-8-5
台無し- 草野春心自由詩111-8-5
水平線- 花キリン自由詩211-8-5
神様の声- yo-yo自由詩5*11-8-5
憐憫バニー- 竜門勇気自由詩411-8-5
調和の予定- yuugao自由詩2*11-8-1
イストの指- 草野春心自由詩411-8-1
扇動者- ホロウ・ ...自由詩3*11-8-1
ひだまり- 千波 一 ...自由詩2*11-8-1
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数える- 草野春心自由詩3*11-8-1
エストエム- 伊月りさ自由詩211-8-1
汚染されたたましい- 吉岡ペペ ...自由詩111-7-31
雑草- 伊月りさ自由詩411-7-31
新しい体験_- 服部 剛自由詩411-7-27
リストカットマミー- 自由詩411-7-27
進行する進行- yuugao自由詩1*11-7-27

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